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クリスマスのたび、想い出す…

クリスマスが来れば、思い出す…
三女ちゃんのピュアさに、涙していた日のことを😊

とある夏、お祭りで、20匹以上の金魚を救った三女ちゃん。
でも、金魚を飼育する準備などしていなかった我が家…
あらゆる器でしのぐも、日に日に息絶えていく金魚たちを見て、涙していました…
その中でも1匹だけ、長生きしてくれた金魚がいまして…
「金吾(きんご)」と名付け、かわいがっていました。

妻と次女ちゃんは金魚のニオイが苦手らしく、家の中で飼育することを、許しませんでした。(当時、ちゃたろうという猫もいました)

軒下で、バケツを2つ使って、カルキぬき・温度合わせをしながら、金吾をかわいがりました。

氷が張る寒い冬の日も、バケツにタオルを巻いたりして、少しでも温めようとしたり…
とても健気にお世話していました。

ある夏...
記録的猛暑の日でした…

旅行から帰宅して、真っ先に金吾の様子を見に行ったら…
バケツの水は熱湯と化しており、金吾は…

金吾は、虹の橋を旅立っていました…

ボクと抱き合って、号泣する三女ちゃん。
「ママたちが家に入れてあげないからだ!金吾をこんな目にあわせたの、ママたちだ!」

後にも先にも、こんなに声を荒げる三女ちゃんを見たことはありません…

お庭に穴を掘って、金吾を丁寧に埋めてあげて…
アイスクリームの棒を墓標にして…
お墓の前で合唱する三女ちゃんとボク…

この時の三女ちゃんの悲しむ顔は、決して忘れられません…

その年のクリスマス前、サンタさんにあてた三女ちゃんのお手紙…

「プレゼントはいらないから、どうか、もう一度、金吾に合わせてほしいです。
天国で元気にやっているのか?
あの夏の日を恨んでいないか?
聞きたいのです」

この手紙を読んだ、ボクと妻。
「ボクらの代筆だとバレても、それはそれ」
「金吾の気持ちになって、代筆してあげよう!」
もう詳しくは覚えてないけど...
こんな内容だったと思います。

「三女ちゃん。久しぶり♪金吾です。
 いつもかわいがってくれてありがとう!
三女ちゃんは、寒い寒いの冬の朝も、飛び起きて見に来てくれてたよね。
バケツにタオル巻いてくれたり…
本当にうれしかった♪
あの夏は、本当に暑かった…耐えられなくてごめんね。
三女ちゃん!ボクをすくってくれて、ありがとう!ただ感謝しかないよ♪」

翌朝、起きて手紙を読んだ三女ちゃん…
「パパ!ママ!!サンタさんが、金吾からのお手紙を届けてくれた!!」
「ぃやったー!!やっほーい!!あの夏のこと、恨んでないってー!」

飛び跳ねて、走り回って喜ぶ三女ちゃん…

ここから数年、クリスマスに届くお手紙を心待ちにしてくれた三女ちゃん。

こんなピュアな小学生、なかなかいないと思うんです♪
三女ちゃんのパパになれて、本当によかったと思うんです♪

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