続・どうなるおんがく村(微毒あり)
沖縄音楽の歴史資料館である『沖縄市おんがく村』の閉鎖。寝耳に水なこのニュースは県内外の沖縄音楽を愛する人たちからの抗議の声があがったようです。
こんな論評も掲載されました。
沖縄の音楽文化資料が埋もれ、朽ちていくかもしれない一大事。
当事者でない人間が何を偉そうにと言われそうですが、やはり沖縄音楽に触れ、それがきっかけで沖縄通いをしてきた人間としてはやはりおんがく村の今後は気になってならないのです。
(それに今だから話せますが、おんがく村閉鎖の報を知った際には、「こちとら、資料わんさか送っとるんじゃ!ちゃおにて連載された沖縄アクターズスクールプロモーション漫画「はじけてBB!」と「とってもBB」とか、喜屋武マリーのライブツアーパンフレットとかどうなるんじゃあ!おんがく村閉鎖のゴタゴタで紛失なんてしたらただじゃおかねえぞ沖縄市!」と正直かなり息巻いてました……。)
そして、12月16日、琉球新報21面内記事にておんがく村問題の続報が掲載されました。
なんと、ゲート通りにあるタサトカメラ跡地に設立された歴史資料館『ヒストリート』2階におんがく村が移設されるとのこと。完全閉鎖、資料の散逸という最悪の事態は免れたことには一安心しています。それに、一番街の奥まった場所にある現在地よりはアクセスしやすく、ゲート通りで『ミラクルシティコザ 』ロケ地探訪し、ゲート通り老舗タコス屋『オーシャン』でタコスを食べたり、著名観光サイトにもお勧めスポットとして掲載されているベーカリー“Zazoo”でパンや焼き菓子を買って、その後にヒストリートを見学するというコースが楽しめます。しかし、ヒストリート移設には難点も。まず、ヒストリートのスペースは現おんがく村の半分以下ということで展示される資料が限られてしまう、そして展示されない閉架状態の資料はどうなるのかということ、現スタッフの雇用はどうなるか?と課題は山積みなようです。一方で沖縄市の現財政ではおんがく村を現状維持できないという現実も知らされ、口の中が苦くなる思いに。九州の遥か僻地にて動向を見守るしかできないのがもどかしいですが、沖縄市サイド、おんがく村サイド、双方が納得いく決着がついたらなあと切に思うのです。最後に、12月16日の琉球新報の記事を読み、おんがく村問題の続報に、完全に晴れ渡るものではないにしろ、光がさした進展があり、安堵したと同時に、おんがく村閉鎖に怒りを露にするあえて名は伏せますが沖縄ロック重鎮2名の近影と掲載された同氏の意見を見て、頷ける箇所もあるものの、果てしなくもにょもにょした気分になりました。そして、はしたなくも、ついこんな言葉が脳裏を過りました。
「はあ?わがなんばしゃまぎっとや?」
つい、地元スラングで毒づきたくなったのです。
(文責・コサイミキ)