オキナワンロックドリフターvol.42
その日の夕方から一気に心がきりきりし、体にまで痛みが走る程だった。ライブを楽しむために行くはずなのに、何故か心が苦しかった。シャワーを浴び、着替えたものの体が痛い。けれど、チケットは買ったし、3500円が無駄になるのもそれはそれで嫌だ。
行くか行くまいかギリギリまで悩み、ドミトリーでしばらく横になり、結局行くことに舵をきった。お守り代わりに2月に那覇で買ったネックレスをして。歩いたらまた余計なことが無限ループしそうだからバスに飛び乗り、胡屋で降りてセブンスヘブンコザに向かった。しかし……。
セブンスにつくや否や、私はパニックからなのか涙が止まらなくなり、ワイアードさんたちが座るであろうテーブル席ではなく、ジェイソンがいるカウンター席に腰をおろした。ジェイソンは呆れながらも今のあんたに酒は出せないからホットミルクを作ろうかと提案してくれ、私は頷いた。
ジミーさんの死の予感、オキナワンロックを調べるしこりとして残っていた疑惑が清正さんとイハさんによって少しずつ解明されたもののそれに伴うダメージ。たった3日間でいろんなことがありすぎて私の心身は破綻寸前だったのかもしれない。
でもそれ以外の何かが悲しくて、ジェイソンが作ってくれたホットミルクを飲みながら私は泣いた。
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