【映画】コマは回り続ける…?【インセプション】
最近めっきり可処分時間が減ってしまって、寂しいばかりです。
可処分時間が有り余っていたステイホーム週間が今となっては懐かしい…。
(ただ、こんな日々を取り戻せたのも医療従事者はじめエッセンシャルワーカーの皆様のおかげです。本当にありがとうございます)
無理やりにでも、こうやって映画というエンタメを観る時間を作るようになったことは、確実に自分の人生を豊かにしてくれていると思います。
やっぱり、仕事をしているだけでは人生は豊かになりませんからね。
さて、今回観賞したのは『インセプション』(2010)という作品。
クリストファー・ノーラン監督のSF映画です。
これまた集中しないと全く理解のできないような、とっても複雑な映画でした…。
観終わった後の満足感たるや!
それではどうぞ。
まずは簡単にあらすじを。(簡単に説明できる気がしません!苦笑)
レオナルドデカプリオ演じる主人公のコブは、人の夢の中に入り込み、アイディアを盗み出すプロ。
ある日、コブの元にサイトー(渡辺謙)という日本人の事業家が仕事の依頼に。
競合する会社の後継に対して、会社を継いだときにその会社を潰すようにアイディアを植え付けさせる(インセプション)という依頼。
盗む(エクストラクション)ことはできても、植え付けさせることはとても困難とされている。
チームを集め、その難関なミッションに挑むコブ。
そして、このミッションに挑みながらコブの抱える過去の問題と向き合っていく…
※ネタバレ注意!
自分も観賞後に読みました。わかりやすい解説記事はこちら(Filmaga)
■どうやって考えたの!?凝りすぎてるストーリー設定
そもそも、ストーリーの設定が「夢」の中で人のアイディアを盗む・植え付ける、ということもあり、正直なんでもありの世界。そんな世界の中で、様々なルールが決められているのですが、それを理解するのがまぁ大変。ただ、「夢の世界を行き来する」って、子供の頃一度は考えたことありませんか?こんな世界に生きられたらなー、なんてことを具現化している舞台設定ということもあり、どんどん世界観に引き込まれていきます。とにかく、発想力がエグい!
■オシャレでかっこいい登場人物たち
この作品、登場人物がとっても魅力的。
・主人公のコブ
彼を突き動かすものは、「妻への愛」ただそれだけ。
そんなコブの心情の「揺れ」が描かれているのですが、その「揺れ」がコブという人物をとっても魅力的にしています。
・コブの妻、モル
狂気的な演技力に引き込まれます…。理想郷である夢の世界に溺れてしまう女性。その気持ちもすごくよくわかってしまう、からこそとっても怖い。
この物語の「キモ」になる人物です。
・相棒、アーサー
とにかく、スーツ姿がかっこいい…!
コブの相棒で、行動を共にしています。
ジョセフ・ゴードン=レヴィット、角度によって本郷奏多くんに似ていませんか?笑
・設計士、アリアドネ
可愛い…。2時間で恋しました(笑)
「2分間で、1分で解ける迷路を描け」と、いきなりコブに言われて、見事に答えてみせる。大学生ながら天才的な建築観?を持ち、コブにスカウトされミッションを共にします。
この子が聞き手役となり、物語の設定が説明されていくので、注目して見ていれば物語が掴める気がします。
・その他のチームメイトたち
夢の中で、他人に姿を変えターゲットを翻弄する偽装師のイームス。
深く夢に潜れるための薬を作る調合師のユスフ。
そして、依頼主としてミッションにも参加するサイトー。
みんなとっても魅力的。
僕のオススメは、ミッション中での第2階層のホテルでのシーン。
作戦名「Mr.チャーリー」からオシャレだし、スーツ姿が…(略)。女性のスーツ姿もいいですよね。
■平行するストーリー
この物語の大枠は、コブが挑むイメージの植え付け(インセプション)というミッション。
それと平行してコブの個人的な問題が進んでいきます。
そして、どんどんその2つのストーリーが交わっていき、最後は見事に合わさっていく…。
ただ、最後に回収される!と思った最後の最後で、監督からの置き土産。
ラストシーンでは、「結局どうなったの!?」と、答えを見せてくれずに終了します。
ちなみに、ラストシーンについて監督は明言を避けているそうです。
ただ、こうやってあえて答えを出さずに最後は観客に委ねる、という作品は少なくないですよね。
個人的には、正直最後にはすっきり回収して欲しいな、と思う派です…。
■まとめ
今回の作品、とにかく物語が重厚すぎて監督からのメッセージとか考える余裕もなく…。設定を理解しようと必死でした。
それでも、散りばめられたメッセージには考えさせられます。
ターゲットとなっているロバートは、大繁栄している会社の後継となる2世。
最終的に、父からのメッセージは「go your own way」。
引かれたレールじゃなく、自分の道を歩め、というメッセージは強烈です。
そして、「死」を選ぶほどの「愛」。
人間を愛することの深さ。
そんな「愛」に、僕もいつか気付きたい…。
ということで、この辺で。
See you next time.
ぐっさん。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?