【映画】勝つために手段を選ばない【女神の見えざる手】
おはこんばんちは。
もっぱら、映画を観る時間が休日前夜と限られてきました。
今回は2つの映画を連続で観賞。1作目は前回紹介した「日本でいちばん長い日」の原田眞人監督つながりで『関ヶ原』。これがちょっと自分に知識がなくて、なかなか入り込めなかったので、もう1作。Amazon Prime Videoをザッピングしていて、予告編が面白そうだったので鑑賞。とっても面白かった!
■主人公の仕事「ロビイスト」とは
敏腕「ロビイスト」のエリザベス・スローンが主人公。
「ロビイスト」とは、
「政治家の心や世論を動かし、マスコミも操作し、世界を帰る決断に深く関与する。(公式HPより抜粋)」
いわゆる、フィクサー。戦略家として、裏でありとあらゆる手段を用いて物事を動かす存在のことです。
まずこの「ロビイスト」という仕事のこと自体、なんとなく存在は知っていたんですが、こんなにも深い世界だったとは。さながらスパイ映画のようなスピード感と合わさって、どんどん吸い込まれていきました。政治家がどちらの主張に立つのか。その1票を得るために、働きまくる、そんな主人公です。
■プロフェッショナルな仕事観
この主人公、とにかく「勝つためには手段を選ばない」。必要であれば、部下を疑い、部下を利用し、犯罪スレスレの行為まで。それは全てが勝つため。それが自分が雇われた目的、と一貫した姿勢は本当にプロフェッショナルだなと感服させられます。
また、主人公はストーリー冒頭でヘッドハンティングに合い、移籍をするのですが、その決め方もプロフェッショナル。これまでロビイストとして敏腕と呼ばれてきた彼女を頼って依頼される仕事が、彼女の生き方に反するものであれば、その仕事は受けない。却って不利と呼ばれる側に移籍をするという男気を見せるのです。
人生において、この選択ができるのは素晴らしいな、と見習いたい点です。
■物語の作り方
本作の魅力は、なんと言ってもクライマックスの大どんでん返し。最後まで目を離せないハラハラ・ドキドキな展開に目が離せません。
ストーリー前半での伏線を、後半で回収する、という手法ですね。このような作品って、2回目を観るとより楽しめませんか?改めて結末を知った上で、前半部分を見返してみると、「あー、ここでのこれが繋がってるんだ!」という気づきを楽しめますよね。
今回、そこまでの時間がなかったので、2回目はまだ観れていないのですが、解説記事とかを漁ってみてみると、そんな解説があってなるほどな、とすっきりしてその日は就寝しました。
「自分の手を見せるのは、敵が切り札を使った後」
主人公Miss Sloaneの決め台詞です。まさに大どんでん返し、を自ら演出しているんですね。とにかく、かっこいい!
■ディベート文化
本作の舞台となっているアメリカ。真っ向から対立する2つの主張を勝たせるために勝てる材料を集め、ぶつける。要は、徹底的に論理武装して、論破する。ディベートをする文化、というのはあまり日本には馴染みのないことかもしれませんが、アメリカでは教育現場では日常的にトレーニングされている、と聞きます。そんな文化が見れる作品でもあるので、ビジネスマンも必見だな、と。
そして、本作はイギリス人の監督がイギリス人が書いた脚本を映画化しているものですが、題材となっているのがアメリカ社会の闇、とも言える「銃社会」の問題というところも注目点です。物語を観ながら、自分だったらどちらの主張に立つかな、と心情を乗せて見るのも面白いかも。
■まとめ
たまたま見つけ、予告編で観始めたパターンでしたが、良作と出会うことができてラッキー。
本作、原題は「Miss Sloane」と、主人公の名前がタイトルになっています。邦題の「女神の見えざる手」というタイトル、こんなタイトルを付けられるコピーライター(?)に憧れた時期もありました。個人的に、今回のタイトルを付けるとしたら…。って考えるのも面白い時間です。
プロモーション文句ではなく、タイトルですからね。そもそも、どうやって考えるんだろうか…。
それでは。
See you next time.
ぐっさん。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?