デンマーク - オーデンセ アンデルセンの足跡をたどろう!
デンマークのオーデンセは童話で有名なアンデルセンの故郷であり、その足跡が観光スポットになっていますので紹介します。位置としてはフェン島の中央部にあり、地名の由来は北欧神話のオーディンから来ています。11世紀頃に教会を中心に構え、宗教的に重要な都市として繁栄・発展してきました。(この記事は2014年12月頃にデンマークのオーデンセを旅した時のことを書いています。)
デンマークの首都コペンハーゲンから電車でオーデンセ駅に向かいます。電車によりますが高速鉄道なら、1時間半~2時間ほどで着きます。オーデンセ駅を降りてすぐに、多国語で「アンデルセンの足跡を巡ろう」と看板がでていました。
オーデンセ駅の前には、王様公園(Kongens Have)がありますが、冬の時期なので寂しい風景でした。公園の南にオーデンセ劇場の石造りの建物があり、これを越えると繁華街に入ります。
石畳には、観光コースの道しるべとして足跡があります。これが文字通り、アンデルセンの足跡をたどるコースです。
オーデンセの市庁舎に着きました。石造りの豪華な建物です。ここには観光案内所があるので、市街地の地図やパンフレットなどをもらったほうが良いです。
市庁舎のすぐ後ろには聖クヌート教会(Sct. Knuds Kirke)があります。13世紀頃に建てられた教会で、1086年に暗殺された聖クヌート王を祀っており、教会内には遺骸が安置されています。アンデルセンが「赤い靴」を書いたとき、この教会から贈られた靴をモチーフにしたとも言われています。
観光ポイントには、このようなプレートが石畳に埋められています。多国語で書かれているのでいろいろな国の人が訪れるのでしょう。
アンデルセン子供時代の家です。路地が狭いので接写になっています。アンデルセンは2歳~14歳までここで過ごしました。家自体もかなり狭いので当時は貧困に苦しんでいたようです。オーデンセ・シティ・パスで入場可能です。
聖クヌート教会の南側にはアンデルセン公園があります。オーデンセ川沿いの公園ですが、このあたりはかつては貧民の洗濯場だったそうです。
アンデルセンの銅像が立っていました。市内各地にアンデルセンの銅像はありますが、ここの像が一番りりしいです。後ろに見えるのは聖クヌート教会です。
中央に見える黄色の壁の家が、アンデルセンの生家です。街角の雰囲気がすごく良いですね。生家の内部は見学可能です。
アンデルセンの生家入り口の看板です。アンデルセン博物館と一緒になっています。
アンデルセン博物館の正面から見るとこのような感じです。館内は広々としています。
チケットは95デンマーククローネでした。オーデンセ・シティ・パスで入場可能です。
アンデルセンは「赤い靴」「人魚姫」「マッチ売りの少女」など有名な童話を書きましたが、才能はそれだけではなく詩、小説、伝記、戯曲や切り絵細工でも活躍しました。博物館では、その作品や生涯を展示しています。また、各国語に翻訳された作品もおかれていました。なお、アンデルセンはこのオーデンセの名誉市民でもあります。
博物館は生家とつながっていて、内部は当時の生活が再現されています。家自体が広かったので1世帯だったら裕福の様に見えますが、共同住宅に5世帯20人近くが住んでいたそうで、生活は苦しかったのでしょう。
オーデンセはいかがでしたか?アンデルセンの足跡をたどりながら、歴史ある街を散策は楽しかったです。なお、観光するときはぜひオーデンセ・シティ・パスを買ったほうが良いです。市内交通や博物館などの施設が、24時間の間、ほとんど無料になります。