ドイツ - ミュンヘン ドイツ博物館(Deutsches Museum)
ミュンヘンはドイツ南部の都市。ビールの祭りオクトーバーフェストなどで有名です。ここには、ドイツ国立の技術・科学の博物館があり、とても見ごたえがありましたので、紹介します。(この記事は2012年05月頃にドイツのミュンヘンを旅行した時のことを書いています。)
ミュンヘンの中心地、観光名所の新市庁舎や教会があるマリエン広場から、東に向かって歩き、川を渡った先にあります。
立派な石造りの建物です。入り口から入ります。
ドイツの科学と技術を主とした博物館であり、船や飛行機、エンジンなど多種の展示があります。帆船も展示されていました。
時代が進むと、内燃機関による推進の船の展示になります。実物の船は迫力があります。
エンジンの動力を伝えるクランクシャフトです。人が座っている写真から、巨大なことが伝わります。
天井を見上げると、黎明期の飛行機や飛行船が展示されています。飛行機に関する展示はかなり多く、時代ごとにドイツ製はもちろん、欧米の飛行機やエンジンが展示されています。
ヘリコプターの先祖である、オートジャイロです。可愛いですね。
もちろん、現代のヘリコプターも展示されています。現在のドイツ軍マークがあるので、手前は軍用の観測ヘリコプターの様です。
20世紀で飛行機はかなりの進化を遂げました。1930年代の飛行機JU52。旅客機、輸送機などいろいろと使われたようです。
BF109 E-3。1930~40年代の戦闘機です。歴史上もっとも生産された戦闘機とも言われています。飛行機ごとに説明文があるので、詳しくない人でも学べるようになっています。
Me262。第二次大戦中に登場した、世界初の実用ジェット機です。片方のエンジンは外装が外されており、内部まで詳しく見ることが出来ます。
V1。第二次大戦中に登場した飛行爆弾です。今のようなコンピュータのない時代、無人で長距離を飛ばす技術はすごいですね。巡航ミサイルの先祖ともいわれています。
F-104戦闘機です。アメリカの飛行機ですが、第二次大戦後はドイツが採用していました。黎明期から現代にいたるまで、民間・軍用含めて、多種多彩な飛行機が展示されています。
宇宙開発に関する展示もあります。その先祖はV2ロケットです。第二次大戦中に造られた液体燃料を使用したミサイルで、宇宙開発用のロケットや弾道ミサイルはこれから始まりました。
V2の実物大模型が展示されていますが、かなり巨大で写真に全体が収まりません。外装の一部をくりぬいており、中の燃料タンクがどうなっているのかがわかります。
V2の弾頭部分です。V2を設計・製造したフォン・ブラウン博士は第二次大戦後、アメリカにわたり、アポロ計画などアメリカの宇宙開発に大きくかかわりました。
上のフロアには、宇宙開発に関する展示となっています。衛星の模型や各国のロケットの模型が多数展示されています。ここも見ごたえがあるフロアです。
博物館の外にも、展示物が多数あります。この写真の様に大きな展示物もあり、目を引きます。
ドイツ博物館はいかがでしょうか。科学技術の発達について、ドイツを中心に触れることが出来る博物館です。展示物ごとに説明があるので、詳しくない方も、学ぶことが出来るように工夫されています。貴重な展示物も多く、ミュンヘンに来る機会がありましたら、訪れることをオススメします。