ベルギー - アントワープ(アルトウェルペン) フランダースの犬の舞台
アントワープは、日本では童話の「フランダースの犬」の舞台として有名です。ベルギー北部のフランデレン地域にあり、歴史的にはフランドルと呼ばれる地域です。フランドルの英語読みがフランダースなので「フランダースの犬」の名前はこの地域から来ています。ベルギーの旅の中で、アントワープを訪ねてみました。(この記事は2012年12月頃にベルギーのアントワープ(アルトウェルペン)を旅行した時のことを書いています。)
ベルギーの公用語はオランダ語、フランス語、英語、ドイツ語です。北半分がオランダ語圏、南半分がフランス語圏、ドイツ語は東部の一部、英語は全域で通じます。同じ都市でも、オランダ語読みでアルトウェルペン、フランス語読みでアンヴェルス、英語読みでアントワープと発音が変わります。
ブリュッセルから、目的地のアントワープへは電車で向かいます。都市間の交通網は整備されているので、電車での移動が便利です。
アントワープ駅は、ヨーロッパの大都市でよくある終点式の駅です。巨大なホームの端にある駅舎は素敵した。
アントワープ駅から西へ向かいます。バスやタクシーを使うのも良いですが、市街地も、ゆっくり見たいので歩きました。駅からは、アントワープ大聖堂まで徒歩で30分近くかかるので注意してください。
大きなアントワープ大聖堂が、見えてきました。聖母大聖堂ともいわれています。とても高い塔です。
大聖堂の内部に入ります。ヨーロッパの有名な大聖堂だけあって荘厳です。冬場で雨だったので、外はとても寒いですが、内部は暖房が効いていて、暖かかったです。
アントワープは、画家ルーベンスの故郷でもあります。アントワープ大聖堂には、ネロ少年が見たかったルーベンスの絵が飾られています。ここが、ネロとパトラッシュが天に昇った場所ですね。昔、『キリストの降架』と『キリスト昇架』の2つのルーベンスの作品として飾っていましたが、見るのには、銀貨を払う必要があったそうです。この絵が見たかった、貧乏なネロ少年にとって銀貨は大金だったでしょう。
大聖堂内は絵画多く、ほかの調度品、彫刻やステンドグラスも素敵なので、見て回るだけで感動します。
大聖堂のすぐ北、マルクト広場には市庁舎があります。歴史ある建物で外観が素敵です。この辺りには、レストランも多くあります。
アントワープ大聖堂のすぐそばの石畳には、フランダースの犬の石碑(プレート)がありました。
日本語で説明が、書かれています。日本人が訪れるのが多い様です。なお、現地の人は、この物語をあまり知らないそうです。
アントワープ大聖堂からアントワープ駅へ戻る途中、ルーベンスの家があります。博物館として公開されているので、寄ってみました。
絵画はもちろん、ルーベンスの使っていた家具など、調度品も展示されていました。
家の建物もきれいで、中庭もあり広かったです。外装、内装とも豪華だったので、ルーベンスは画家として、かなり成功を収めていたのでしょう。
「フランダースの犬」の舞台アントワープは、ヨーロッパ西部の交通の要衝でもあり、ベルギーやオランダからアクセスしやすいです。是非、訪れることをおススメします。