ドイツ - ワイマール ゲーテとクラシック文化の街
ワイマール(Weimar)ってご存知ですか?歴史の教科書でワイマール憲法という言葉で聞いたことがある方もいると思います。テューリンゲン州の都市で、ゲーテが生涯の大半を過ごした街であり、シラー、リスト、クラーナハなど芸術家の家が残されている文化的な街です。ドイツの発音に近いヴァイマールとも呼ばれています。(この記事は2015年05月頃にドイツのワイマールを旅行した時のことを書いています。)
滞在していたライプチヒから、電車でワイマール駅まで移動しました。下の写真はワイマール駅前の広場です。並木と住宅地が綺麗ですね。天気が良いので、散策好きの私は徒歩で街の中心まで行きました。徒歩だと20分近くかかったので、歩くのが苦手な方はバスを使ったほうが良いです。
街の中心部付近、国民劇場前の広場です。この時は、市場が出ており賑わっていました。写真中央の銅像はゲーテとシラーです。国民劇場では芸術以外に、1919年にワイマール憲法がここで採用されるなど、政治の舞台としても重要な役割を果たしてきました。この付近にはゲーテ広場、マルクト広場もあり、賑わっていました。
劇場広場のそばにはシラーの家があり、博物館になっています。シラーは、ゲーテの招きで1802年にワイマールにきました。そして、亡くなる1805年まで、ここに住んでいました。
シラーの家から南東にはゲーテの家があり、ここも博物館になっています。内部は見学できます。ゲーテはドイツの文豪で、1782年から1832年に亡くなるまで長い間、ワイマールで過ごしました。
ゲーテの家の南東には、大きな公園があります。公園のはずれには、リスト博物館がありました。リストは、1842年にワイマールの宮廷楽士長になり、1869年から亡くなる年まで住んだのが、この家です。
この公園の中央を、イルム川が流れています。天気も良く、緑豊かな木々の中の散策は爽やかで気持ちよかったです。
公園の中にはゲーテの山荘があり、内部の見学ができます。ゲーテは、ここに好んで滞在していたそうです。綺麗な公園の中で静かに過ごせる山荘、好むのは納得です。
公園から西に移動すると、大公家の墓所があります。とても静かなところでした。墓所中央部には霊廟があり、見学することができます。ここには、ゲーテとシラーの棺が安置されていました。他に、大公家の人々の棺も安置されています。
街の中心部まで戻り、マルクト広場に着きました。ここには、市庁舎とクラーナハの家があります。私は、ケストリッツァーシュヴァルツ(黒ビール)の看板に目が行きます・・・
マルクト広場の東にはワイマール公の城があり、現在は美術館となっています。1774年に塔だけ残して消失していますが、その後再建されて現在の姿になりました。ゲーテもかつては、ここで働いていたそうです。
歩き回ってお腹が空いてきたので、食事をとることにしました。ゲーテが愛したビールであるケストリッツァーのシュバルツとブルスト(ソーセージ)を頼みます。
ケストリッツァーシュヴァルツが、先に来ましたのでいただきます。美味しい!
ブルスト(ソーセージ)も、大きくて食べごたえがあります。ザワークラフトとジャガイモもボリュームがあり、満腹になりました。
マルクト広場から北に移動すると、市教会(ヘルダー教会)に着きます。1500年ごろに建てられた教会です。
教会の祭壇には、クラーナハ親子の絵画が飾られていました。教会内の装飾もきれいです。
街の中心部の見学が終わり、ワイマール駅に戻りました。駅に戻る途中には市立博物館や新美術館がありますので、時間に余裕があればこちらも訪れるとよいと思います。ワイマールを訪れる際、参考していただければ幸いです。
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