オーストリア - ドナウ川クルージング 美しく青きドナウ ヴァッハウ渓谷
ドナウ川はドイツの黒い森(シュヴァルツヴァルト)から始まり、オーストリアを通り、ハンガリーなど東欧諸国を流れ、ルーマニアで黒海にそそぐ国際河川です。そのドナウ川の最も美しいといわれた、ヴァッハウ渓谷がオーストリアのウィーン近郊にあります。このヴァッハウ渓谷は遊覧船でクルージングできますので紹介します。(この記事は2013年04月頃にオーストリアのドナウ川クルージングをした時のことを書いています。)
ウィーンから、クルージングの始点の街メルクに向かいます。電車、クルージング、メルク修道院のコンビチケットを買いました。57ユーロしますが、個別に買うよりお得です。
ウィーン西駅から電車で1時間ほどでメルク駅(Melk)に到着します。
正面の丘の上には、メルク修道院が見えます。11世紀にバーベンベルグ家のレオポルト1世が建てた修道院で、18世紀に改築されて今の姿になりました。
メルク修道院は、オーストリア・バロックの至高と言われるほど素敵な修道院です。丘の上にあるので登るのが少し疲れますが、街中の風景も素敵でした。訪れることをおススメします。
ドナウ川クルージングの始点となる、メルクの船着場に移動します。3階建ての遊覧船です。上部デッキでは食べ物・飲み物をオーダーできます。
シェーンビュール(Schoenbuehel)の城が見えてきました。岸辺にそびえ立つ姿は綺麗です。
アッグシュタイン(Aggstein)の城が、丘の上に見えます。15世紀に盗賊騎士が捕虜を塔に閉じ込め、そのあとに崖から落とした伝説があるそうです。
川辺の街もきれいです。ヴァッハウ渓谷はワインが名物なので、葡萄畑が多いです。
シュピッツ(Spitz)に着きました。メルクとクレムスのちょうど中間に位置する街です。
ヴァイセンキルヒェン(Weissenkirchen)の要塞教会が見えます。中世に建てられたもので、要塞の名前の通り、城みたいですね。
デュルンシュタイン(Duernstein)の街に着きました。丘の上にはリチャード王ゆかりのケーンリンガー城跡が見えます。
デュルンシュタインの船着場付近に見える、聖堂参事会修道院教会。水色と白の鐘楼が素敵ですね。
そのまま、さらに下り、終点のクレムス(Krems)に着きました。
クレムスは、葡萄畑の中に位置する小さな街です。古い建物が多く残っていて、散策するにはよいです。
クレムス市街の散策が終わった後、クレムス駅から電車でウィーンに戻りました。船内のバーではビールなどお酒もオーダーできるので、優雅にドナウ川両岸の風景を楽しむことが出来ました。ウィーンに旅行されるときは、ドナウ川のヴァッハウ渓谷をクルージングすることをおススメします。