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デンマーク - ロスキレ ヴァイキング船博物館

デンマークのロスキレにあるヴァイキング船博物館を紹介します。

ロスキレはシェラン島中央付近にあり、ロスキレ・フィヨルドの最奥の街です。デンマーク国内では最古の街の一つで、アブサロン大主教によってコペンハーゲンの都市が築かれるまでは、王族の拠点でした。歴史的にもデンマークにとって重要な土地です。(この記事は2014年12月頃にデンマークのロスキレを旅した時のことを書いています。)

コペンハーゲンから電車で20-30分程度でロスキレ駅に到着しました。駅前は墓地なので、この付近はさびれている印象です。

中心部の市庁舎です。この辺りまで行けば、お店もあり、街らしくなってきます。ここには観光案内所もあるので、ロスキレで最初に目指すポイントです。市庁舎すぐそばの見どころ、ロスキレ大聖堂です。12世紀にアブサロン大主教によって築かれ、何度も増築・改築されているので様々な建築様式が混在しています。また、中には過去のデンマーク王と王妃の棺が安置されています。

市庁舎から北に向かうと市立公園があり、この辺りは坂道となっています。雪が降った後は滑らない様に注意して歩きましょう。

ロスキレ市民がそり遊びをしていました。寒いのに元気ですね。

そして目的地のヴァイキング船博物館が見えてきました。冬場のためか博物館の前には復元したヴァイキング船が置かれています。夏場はロスキレ・フィヨルドに浮かんでいるそうです。

博物館の後ろにはロスキレ・フィヨルドがあります。凍り付いていて寒々しいですが、綺麗です。

博物館の横にはヴァイキング船の復元をする作業場があります。夏にはこの復元作業を見物できるようです。

そろそろ、博物館に入ります。大人1人あたり、80デンマーク・クローネです。グループだと割引されます。

館内にもヴァイキング船が展示されています。11世紀頃に外敵から街を守るため、ロスキレ北のフィヨルド入り口に5隻の船を沈めました。湾口の閉塞のようなことしたようで、その船を引き上げて復元しています。

1000年近くたっている木製の船なのに、原形をとどめているのはすごいですね。

どの船が、どの位置に沈んでいたかが説明されています。

ヴァイキング船に積んでいたものが船ごと展示されていました。ロスキレのロングシップは全長30m近いものもあったようなので、通常のサイズでも結構大きいです。

ヴァイキングの歴史について、シアターで説明があります。船の両舷に丸い盾を置くところがあり、戦闘になるとヴァイキング戦士が盾として使ったようです。なお、日本語版はありませんでした。

博物館内では、ヴァイキングの生活の様子や当時の服などが展示されています。

デンマークなど北欧の歴史に出てくるヴァイキング、その知見を深めるにはよい博物館です。博物館自体は小さいので館内は短時間で見ることができ、館外のヴァイキング船復元現場、ロスキレ・フィヨルドの風景も素敵なので、訪れることをおススメします。なお、時期は夏のほうがよいでしょう。

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