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オーストリア - ウィーン ハイリゲンシュタット遺書の家とワイン酒場ホイリゲ

オーストリアの首都ウィーンには、ベートーヴェンが遺書を書いた家(ハイリゲンシュタットの遺書の家)があります。この辺りは自家製ワインを出している酒場ホイリゲが多くありますので紹介します。(この記事は2013年05月頃にオーストリアのウィーンを旅行した時のことを書いています。)

目的地はウィーンの北のはずれになります。Uバーン4番の終点ハイリゲンシュタット駅に向かいます。

この辺りは、ベートベンの生きていた時代は田舎だったようですが、現在は住宅街になっています。

駅から徒歩5分程度でハイリゲンシュタットの遺書の家に着きます。記念館として開示されていました。(2017年に閉館しております。この記事では開示されていた時の雰囲気を味わっていただけたらと思います。2017年11月25日よりリニューアルオープンするとのことです。)

門をくぐると中庭にでます。ベンチとテーブルがいくつかあり、ネコが座っていました。可愛いですね。

記念館になっている場所には中庭の階段から入ります。記念館自体は小さいです。周りは静かですので、落ち着いてみることができます。

ベートベンの胸像がありました。威厳のある面構えですね。

記念館内には楽譜やピアノなどベートベンゆかりの品が展示されています。

ここはベートベンが聴覚が戻らなくなってしまったことに絶望し、1802年に弟宛てに遺書を書いた場所です。音楽家にとって聴覚は大事ですので、つらい心境は感じられます。

ハイリゲンシュタット周辺には、ベートベンが住んだ場所がいくつかあります。「エロイカ」を書いたエロイカハウスや「田園」を構想をネットと言われる川沿いの散歩道などです。時間に余裕がありましたら、そちらも訪れるとよいでしょう。

ハイリゲンシュタットには、ホイリゲが多くあります。ホイリゲとは、ウィーンなどオーストリア東部に見られるワイン酒場のことです。

昼時でしたのでちょうど食事をとろうと思い、その内の1件に入ってみました。「WELSER HEURIGER」というお店です。

天気が良いので、中庭のテーブル席で食事を楽しむことにします。雰囲気がすごく素敵です。なお、扱っているのは白ワインが主で、ビールは基本的にありません。

ホイリゲは自家製ワインを作っているお店が、その土地の家庭料理とともに売っているのが特徴です。私はゲシュプリッター(Gespritzer:ワインを炭酸水を割った飲み物)とヴルスト(ソーセージ)、ブレッド、チーズを頼みました。ホイリゲでは、ワインはこのような専用グラスで出だされます。美味しい!

また、ホイリゲには「今年の」という意味があり、新酒のある店では、軒先に松の枝を重ねた目印を出します。時期は11月11日の聖マルティンの日に解禁されるそうなので、訪れたタイミングでは新酒はありませんでした。新酒を堪能したい場合は、11月半ばに訪れることをおススメします。

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