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「良い戦略」と「悪い戦略」
まず「戦略」の話をする前に、「戦略」と「戦術」の違いをはっきりしておきたいと思います。
戦略とは、一言で言えば、「進むべき方向性、シナリオ」、戦術とは、「手段、具体的な方法」です。
これを踏まえたうえで、「良い戦略」と「悪い戦略」について考えてみたいと思います。
まず、「悪い戦略」です。往々にして次のような特徴があるといわれます。
1)中身がない。
分かりきったあたりまえのことを「それっぽい言葉」で装飾し、整えただけ。
2)重大な問題を無視している。
組織が抱えている真の原因を無視し、分析もしないままになっている。
3)目標と戦略を取り違えている。
例えば、「今後5年間でコストを10%削減し、財務体質を強化する」というような宣言は目標に過ぎず、そのための具体的方策を示すものが戦略。
4)単なる寄せ集め。
アメリカのとある市の戦略は、戦略47個、アクションプラン178個。取り組む項目数が多ければいいというわけではなく、「分析」と「選択」を怠らないことが大切。
良い戦略には「核」があるといわれます。核は「診断」、「基本方針」、「行動」の3要素で構成されます。
診断:医者の診察と同じく、状況を把握し、どの課題に取り組むかを見極めること。
基本方針:大きな基本方針。
行動:基本方針を実行するために、具体的な行動プラン。
悪い戦略、良い戦略の両方を知り、真に効果のある戦略を練りたいものですね。