三木谷曲線
三木谷曲線とは、楽天の創業者である三木谷浩史さんの考え方です。
三木谷イズムの真髄は、1年365日、毎日の継続を重視している点で、その象徴として「1日1%の改善」があります。
1日1%の改善は、1年経つと36%アップではありません。1.01の365乗となるので、37.8倍にもなります。
組織においても一人ひとりの社員が1日1%改善し、1年で37倍成長するとしたら、100人の会社では3700倍。圧倒的な数字です。
このように毎日小さな改善を重ねていけば、誰しも成長していくことができます。しかし世の中には圧倒的な仕事の結果を残す人とそうでない人の差が生じます。
ここで登場するのが三木谷曲線です。
努力と仕事の結果は正比例関係ではありません。最初のうちはいくら努力してもなかなか結果に結びつかない期間があります。ところが諦めずに努力していると、あるレベルを超えた瞬間、急激に伸びるといいます。
たいていの人は99.5%努力して、そこで諦めてしまいます。ところが残りの0.5%、最後の最後まで、「ここまでやるか!」と努力し続けた人が結果をごっそり独り占めできる、というのがこの曲線です。
仕事でも勉強でもスポーツでも、0点から80点に引き上げるのと、80点から90点に引き上げるのとでは、後者の方が大変です。
ここで多くの人は残りの20点にリソースを投入しようとせず、別の分野で0点から80点を狙いにいってしまうといいます。
ただ、嫌いなことをここまで突き詰めるのは苦痛でしょうから、自分が「楽しい」と思える分野でこれを目指すのがいいですね。
そうやって0.5%のゾーンにたどり着けば、必ず周りから重宝がられ、有り難い(貴重)→有難うと言われる存在になれるのかもしれません。