一日3つ、チャンスを書く~ミーニング・ノート~
今日は、個人的に面白いなぁと思った習慣を紹介します。
「ミーニング・ノート」です。
ご存知の方もいると思いますが、このノートは、「一日に3つ、チャンスと思えたことをノートに書いて、定期的に見返す。」というものです。
チャンスを掴み、自分を成長させたり何らかの成功を掴む人、そうでない人に、チャンスの数の違いがあるとは思えません。
人に起こる出来事は多少の差異はあれど、特定の人が飛び抜けて幸運なわけではないと思います。
つまり、「物事をチャンスと捉えられるかどうか?」がポイントだと思います。
ミーニング・ノートを発案したのは、株式会社ダイジョーブのCEO、山田智恵さん。リーマンショックの影響で一家全員無職に追い込まれ、絶望のあまり、ネットカフェに終日ひきこもるような生活を送っていたそうです。
そんな中、本で読んだ「毎日嬉しいことを3つ日記に書く。」というフレーズが心に刺さり、やってみたところ、「人生悪いことばかりじゃないな」と心が回復していき、再就職にも成功したそうです。
「チャンスなんてどこにもないよ。」と思われるかもしれませんが、このミーニング・ノートに書くチャンスは、ほんの些細なことでいいそうです。
これを続けていくと、物事に対する「意味づけ力」が高まり、日々の出来事から価値や可能性を見つけ出せるようになっていくといいます。
さっそくやり方の基本的な部分を紹介します。
用意するのは1冊のノートとペンだけ。
毎日3つ、チャンスと思えることを書き入れます。
チャンスとは「あなたに起きる出来事の中で、あなたの心が動いたもの」です。それは、五感で感じたことかもしれませんし、思い浮かんだ思考・感情かもしれません。
さらに、チャンスは3種類に分類できます。
1)キラキラ・チャンス
ふつうに「チャンス」と聞いて連想されるもので、ポジティブで好ましい内容です。例えば、「プロジェクトのリーダーに抜擢された」、「憧れの人にデートに誘われた」というようなものですね。
2)わらしべ・チャンス
「キラキラ・チャンス」とは言えないけど、心が少し動かされるものです。例えば、「高校の頃の同級生と久しぶりに会う約束をした。」とか「ラーメンが美味しかった!」といったささやかなことでOKです。
3)スパイシー・チャンス
「キラキラ・チャンス」とは真逆の、ネガティブで嫌なことです。
ネガティブがチャンス?と思われるかもしれませんが、このスパイシー・チャンスには、人生を大逆転させる大きなパワーが秘められているといいます。
ガラッと生き方を変えるきっかけとなったり、人生をかけるほど大きな使命が見つかったり、自分にとって本当に大切な人は誰かが見えてきたり…とかですね。
チャンスを書き込んだら、それに簡単な「意味づけ」を加えます。
意味づけには、①気づき、②学び、③決めたこと、④良かったこと、⑤予感の5つで分類すると書きやすいそうです。
ミーニング・ノートは、書くことと同じくらい「見返す」ことが重要になります。
一週間が終わったら、ノートには3×7日=21個のチャンスが書かれているはずです。
これを見返し、この中から大切だと思ったもの3つに○をつけます。自分に大切なことの優先順位を見極めるためです。
さらに、チャンスとチャンスの間に、もし何かしら「つながり」を見つけたらペンで線を引いて、チャンスを結びます。自分が手にしたチャンスのつながりや成功パターンを見つけ出し、良い方向につながるように再現できるようになるそうです。
スマホへのメモではダメなの?という疑問があると思いますが、そのときの感情や感覚などが文字に現れること、つながりの線を簡単に引けること、ノートという物質的な存在が見返すきっかけになりやすいことなどの理由があって、手書きをおすすめしています。
この後、チャンスの使い道を考えて「戦略」を書く、月単位、年単位の見返しなどが書籍「ミーニング・ノート」では紹介されていますが、今回は割愛します。
まだ僕自身、試してはいないのですが、この手法でチャンスをメモしていくことを想像するだけで、何か良いことにつながりそうな予感がかなりしています。
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