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「多数決」の危険性

多数決といえば民主主義、という認識を持つ方は多いのではないでしょうか。
たしかに選挙に代表されるように政府を組織し、公共の課題に関する決断を下すための手段としては紛れもなく多数決です。

でも、ビジネスの世界ではどうでしょうか?
会社の会議やなんかで、方針を決めるとき、もちろんトップの決定が最優先されることは多いと思いますが、企画や提案、アイデアの採択などの段階ではどうでしょう?
それもなんとなく多数決になっていることはありませんか?
「ああ、それいいね!」とみんなが異論のない案で手を打つ。そんな風潮があるのではないでしょうか。

しかし、大量生産大量消費の時代、つまり「みんな一緒」の時代から、「みんなそれぞれ」の時代になっています。
これはいろんなところで判断できますね。
家庭に一台の電話から、個人の携帯電話へ。
ランドセルも黒と赤から、いろんな色へ。
結婚式の一律の引き出物から、選べるギフトへ。

そんな風に、「みんな一緒」の時代はとうに終わっています。
でも、会議で採択するアイデアは「みんなの意見」。おかしくないですか?
差別化、個別化、ブルーオーシャン、といいつつも多数決が横行する。
多数決で決まることは、たいてい「もう古い」んです。
いつだって革新は「少数派」から生まれています。

だから自分のアイデアをみんなに聞いたとき、「いいね!」と多数が言うなら、それは危ないのです。
「それはちょっと、、、」と言われるような「尖ったアイデア」つまり「偏愛」「熱狂」こそが今の時代に刺さるのではないでしょうか。

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