ファンは20%でいい。
商品やサービスを購入してくれるお客さんの中には「ファン」と呼ばれる層がいます。
ファンとは、その商品やサービスを提供している企業の価値観に共感し、支持・応援している人だと言えます。(⇔顧客:商品やサービスを単に購入する人)
たとえばカフェを経営しているとして、1日に100人のお客さんがコーヒーを飲みに来たとします。
よくあるのは、「100人すべてのお客さまに喜ばれるコーヒーを提供しよう。」というものです。
これは果たして正しいファン戦略なのでしょうか?
このコーヒーの例では、100人全員が「うまい!」と思うコーヒーを提供するとか、「雰囲気が好き」と言って来店してくれることを目指すことになります。
結果どうなるか?
コーヒーの味が、店の雰囲気が「ぼんやり」してしまうのです。
言い方を代えると、「尖ってない」のです。
これでは「ファン」はできません。
100人に「不満のないもの」を提供するレベルが関の山でしょう。
そしてその100人は、他に少しでも良いカフェがあればそちらに移ってしまいます。
「ファン」をつくるためには、100人のうち20人に絞り、その20人が熱狂的に支持、応援してくれるサービスをつくるべきです。
ほかの80人のことは「考えない」。
するとファンになった20人は、必ず友人に紹介してくれるのです。「あのカフェいいよ。」
そうすることで、仮に最初の80人を失ったとしても、店には20人以上のお客さんが来店してくれることでしょう。
「選択」と「集中」と言えるかもしれません。
何かを(ファンを)得るためには、何かを(残りの80人を)捨てること。
そうした「尖った」戦略こそが、ファンを作り、熱狂的に支持され続けるのだと思います。
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