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会話上手は聞き上手~相手に9割しゃべらせる~

会話、コミュニケーションの話の前提として、「人が求めている3つのこと」があります。
一つ目は、「誰もが自分のことが一番大切であり、自分に一番興味がある」ということ。
二つ目は、「誰もが自分のことを認めてほしいし、自分のことをわかってほしいと願っている」ということ。
三つ目は、「人は自分のことをわかってくれる人を好きになる」ということです。
つまり、人は誰しも「自分の話を聞いてほしい!」ということなんですね。

コミュニケーション上手な人たちが使っている話し方のテクニックの一つに、「拡張話法」というものがあるそうです。
会話において、噺家のように、自分のトークだけで人を惹きつけていくのは至難の業ですが、この拡張話法を使えば、相手の話をうまく引き出し、広げていくことができます。相手の話を「拡張」するんですね。
ただ相手の話を聞きながら、それを広げていくだけで、相手に好かれ、結果的に「またこの人と会いたいな」「また話したいな」と思ってもらえるのです。

「拡張話法」は、5つの流れがあります。
1)感嘆
相手の話を聞いた時に受ける感銘の表現です。
「え~~!」「うぁ~!」「そうなんですね!」みたいな感じで、自分の言葉の最後に、「!」「?」「♡」という絵文字を付けるようなイメージですね。
感嘆詞を伸ばすのも効果的です。「そうなんですか。」よりも「そうなんですかー」の方が感情が乗り、それが相手に伝わります。

2)反復
相手の話を繰り返すことです。
(相手)「最近さ、ダンスにハマってるんだよ。」
(自分)「へぇー!ダンスですか!」
(相手)「私、カレーが好きなんです。」
(自分)「お!カレー、いいですね♪」
キーワードや話の内容を反復するだけで、不思議なことに相手は次の話をしやすくなります。

3)共感
相手の話に感情を込めて理解を示すことです。
「良かったねー!」「それはつらかったね…。」「すごく頑張ったね!」など、相手の感情に寄り添う表現をすることで、相手は「ちゃんと聞いてもらえてる」と感じます。
相手と同じ表情をするのも効果があります。

4)称賛
相手を評価することです。
「すごいじゃん!」「さすが!」など、言葉に感情を乗せながら相手を称賛しましょう。

5)質問
相手の話を中心に展開させていくために、相手の話のその後を質問していきます。
「それで?」「で、どうなったの?」とかいう感じですね。
この質問のタイミングが良いと、相手は気持ちよく話を続けることができ、自然に話を引き出すことができます。

この拡張話法で、メインで話しているのは相手でも、実は主導権はこちら側にあります。
うまく合いの手を入れる感じでこの手法が使えると、相手は気分よくたくさん話してくれますし、あなたにまた会いたい、話したいと思ってくれるはずです。

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