22歳の誕生日を迎えて。

いつからだろう誕生日を迎えるのが怖くなったのは。
幼稚園だとか、小中学生だとかは誕生日が楽しみで仕方がなかった。美味しいものも食べれて、誕生日プレゼントも貰えてなんでいい日なんだと。
僕が誕生日が怖くなり始めたのはおそらく2.3年前である。「20歳(ハタチ)」という一つ大きな節目を迎えたからである。心はまだまだ未成熟であり子どもにもかかわらず、世間一般、また法律においては「大人」と認定されるからである。
20歳になった瞬間「大人」になるわけではないのに、そうであることをとても気持ち悪く感じたのだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

僕は何事にも中途半端である。
やりたい!と瞬発的に思うことがあっても長続きはしないし、知らない間に忘れている。

ヒッチハイク、ホームレスの方と話して寄り添う、北海道で車中泊の旅行、居場所をつくる。
全部口だけで実行しない。

2年前はまだ言い訳ができた。
まだ大学生であるから、時間があったからである。
しかし僕はもう22歳。来年からは社会人だ。
「やりたいことはなんだろう?」
「やりたいことを実現しよう!」
そんなことを流暢に言っていられる歳ではないのである。

社会に出ることは消費者から生産者へと変わる。
今まではサービスを受けていたのが、サービスを提供する側に回るのだ。
自分自身の行動のすべてに責任は伴う。

来年から就職するところでバイトをしているのだが、ちょくちょく
「大学生なのにすごいね!」といったお褒めの言葉をいただいたり、「まだ大学生だし、入ったばかりだからそこまでは考えなくて大丈夫だよ」とフォローをしていただくこともある。

お褒めの言葉もフォローもとてもありがたい。
でもこれは「大学生」であるからである。
入ったばっかりだから、今は大学生だからとそのままにしていれば、永遠にスキルはこのままである。
「〇〇だから大丈夫」を続けていれば、知らぬ間に40代になっていた。なんて怖すぎる。

大人になるのは怖い、だけど向き合わないと仕方がない。
22歳の誕生日。ほんの少しの決意。
自由にできるのはあと少し、言っている間に「若い」と呼ばれる年齢は終わる。

少しでもできることを。
少しでも実力を。
少しでも経験を。
少しでも前に。

22歳で変わりたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?