TTTS(双胎間輸血症候群)のFLP手術②
16週でTTTS診断を受け、手術を行なったレポートです。手術〜術後2、3日ごろまで。
18w0d、TTTSのFLP手術を行う。入院当初から手術自体しづらい構造になっていると言われていた。まず、私の場合胎盤がお腹側にあり、背中側にある場合だとお腹から見下ろす形になるので稼働範囲が広いが、腹側だと横からレーザーを照射することになり可動範囲が狭い。さらに胎盤が右側に垂れ下がっており、当初のままだと羊水の少ない子がいる左側からメスを入れなければならなく、リスクが高かった。子宮は動くし赤ちゃんの成長によって大きさも変わるので週数を稼いで様子を見ることになった。手術当日の朝エコーで確認した時は右から刺しても大丈夫な程度になっていたが、手術開始時形が変わり、恥骨から刺すことを検討したとのこと。しかし準備をしたりエコーで再度確認したりしている間に再び形が変わり、最終的には右から刺して処置を行ったと術後聞いた。
手術は脊椎麻酔で行ったので意識はあるし先生の話し声も聞こえていた。麻酔で痛みは感じないけど触られてるのはわかる。わかりやすく言うと正座した時に足が究極に痺れたような感じ。保冷剤で感覚のチェックを行ってくれたけど、触れてるのに冷たさは感じない。すごく変(笑)
話していることは専門用語でほとんどわからなかったが順序よく進行していることはわかった。最後に内視鏡で赤ちゃん2人の様子を見せてくれた。まだちょっと肌が透き通って血管は見えてるけど足、手、目と鼻、お腹がはっきり見えて本当に愛おしかった💓
終了後はストレッチャーで病室まで帰ってきて夫と一緒に手術の説明を受けた。とりあえず、今夜を乗り切れるかどうか…ということを言われ不安がいっぱいだったけど手術自体は無事終わったことに安心した。
尿道カテーテル、心電図、点滴を繋がれて管まみれに(笑)尿道カテーテルは麻酔が効いてる時は何も感じなかったけど切れてきたらすごく違和感があった。少し動くと擦れて気持ち悪い。なのにおしっこは全く行きたくならない、おしっこ出てる感覚もない。不思議な感覚…。
張り止めの点滴をしてもらっていたがこれが一番きつかったかもしれない。副作用で動悸と発熱。発熱したことによってコロナの検査を受ける。動悸が特にしんどくて、ひどい時は140近く心拍上がってたらしい。吐き気もあり、前日から何も食べてないけど胃液をめちゃくちゃ吐いてしまって寝具と病衣を汚しちゃった。あと麻酔で動けなくてずっと同じ体勢なのでお尻も褥瘡できるかと思うくらい痛かった。しんどくて眠れないし(眠れたとしても数十分で起きちゃう)赤ちゃんが大丈夫か不安だし、この一晩はすごーーく長く感じた。時々胎動を感じたのと看護師さんが1〜2時間ごとに様子を見にきてくれたのが嬉しくて、少し安心した。前日から絶飲食でお腹が空いてるのに何も食べる気にならない、水分摂るのがやっと。おならが出たら食べてもOKとのことだったが結局何も食べず。
翌朝一番で先生の診察を受けた。車椅子で運んでもらったがまずベッドから起き上がるのに時間がかかった。内診台に移るのも一苦労。看護師さんが支えてくれた。内診とエコーしてどこも異常ない、赤ちゃん元気ですよって言ってくれた時は涙が出て本当に先生ありがとうございますって思った。
診察で問題なかったので尿道カテーテルと点滴を抜いてもらった。しばらくは動悸が続いてたけどその日の夕方くらいには落ち着いた。尿道カテーテルは抜いた途端おしっこいきたくなった(笑)
手術痕は5ミリくらいで痛みもほとんどなし。最先端医療すごい。先生の腕もすごい。2日間は特に何もせず過ごした。午後の巡回で赤ちゃんの心音聞けるのが嬉しかった。
翌日再びエコー。ひーちゃんの羊水は劇的に増えているわけではなかったが2人とも引き続き異常なし。午後に心拍聞く以外はほんとにすることない。シャワー可能になったので行う。しかし手術前は病院にあるコンビニや図書館に行けていたがフロアから出られなくなってしまった。旦那にお菓子持ってきてもらった。
4日目に抜糸。ぱつんと音がして一瞬皮膚が引っ張られる痛みがあったが想像の1/10くらいのものだった。痛みもかゆみも全くなし。
まだ油断はできないし不安はあるけどとりあえず手術終えたことで一区切り。無事に赤ちゃんたちに会えますように🥺💓