作品解説「りふぷれDiary」
こんにちは。
ぐ〜せ〜です。
10/25のM3で発売され、11/25にサブスク配信もされた、Reverse Real様主催のVtuberオリ曲コンピ第2弾のアルバム「ALLELOSPHERE」に収録されておりますVTuverリフ=プレーズさんとペアで製作させて頂いた「りふぷれDiary」について、自分の備忘録も兼ねて解説します。
「りふぷれDiary」ですよ!
「りふぷれDairy」じゃないですヨ!
(作品提出直前まで「りふぷれDairy」だと思ってました…危なかった…)
りふぷれDiary
サブスク各種リンク
https://linkco.re/pDenp3Ve
Youtube(ワンコーラス)
【Vtuberオリ曲コンピ】"りふぷれDiary" 1コーラスver.【#リフ_プレーズ/Vtuber】
https://www.youtube.com/watch?v=TCnQoU46WJc&list=RDTCnQoU46WJc&start_radio=1
作詞:リフ=プレーズ・ぐ~せ~
作曲/編曲:ぐ~せ~
◆リフ=プレーズ:Vocal, Chorus, Harmony Vocals & Voice
YouTube: https://www.youtube.com/channel/UC2bK-zYE7gkgwrDkFgC-u6w
Twitter: https://twitter.com/Lif_Prase
mail: rouka.prase@gmail.com
◆m0rim0rit0day:gaya
Twitter: https://twitter.com/morimoritoday
SoundCloud: https://soundcloud.com/egqhnydajafi
◆ぐ~せ~:Electric Bass, Electric Guitars, Harmony Vocals, gaya & Programmings
Twitter: https://twitter.com/guse_mastard
YouTube: https://www.youtube.com/channel/UChu6Y_7d-7HkGSEV05HIVXA
BandCamp: https://guse-project.bandcamp.com/releases SoundCloud: https://soundcloud.com/rkm6hugi67ds
○コンセプト
ペア発表配信があり、リフ=プレーズさんどんな方なのだろうと、
製作の参考にするためのおうた配信の動画を見てみました。
そしたら、
・リフさん歌上手っ!
・いろんな曲を歌ってて生配信なのに安定感すげえ。
・声のキャラクターが豊富なのがすごく魅力的。
特に高音域、低音域、普通の会話の時の各々声が
別の人物ではないかと思うくらい全然違うのが面白い!
と思いました。
そのため、「リフ=プレーズ」としては初めてのオリジナル曲というのもあり、リフさんの歌い方の幅の広さや声のキャラクターの豊富さを押し出してリフさんのらしさや歌唱力が一曲聴いただけで分かるような曲にできたらいいな・・・
声や歌い方を声の出し方を使い分けて百面相感出したいな・・・
ということを意識して製作しました。
○構成毎の曲の解説、工夫した点
▪︎全体
・リフさんの歌、セリフ
今回はリフ=プレーズの曲ということを意識して制作しておりましたが、もはやリフさんしか歌えないような曲になった気がします。もはやリフさんしか歌えないような曲になった気がします。もはやリフさんしか歌えないような曲になった気がします。
リフさんの歌、セリフの技術の様々でございます。
それがなければ絶対に成り立ちませんでした。
コンセプトの通り、色んな歌い方を必要とする難易度の高い構成になっておりますが、それをバチバチに歌いこなせているリフさんを表現できた曲になっているのではないかなと思っております。
・編曲
リフさんのVoが主役であることを常に意識しつつも、Voの邪魔にならない程度に所々で自分の趣味なお洒落かっこ良さを前に出すアレンジになるよう頑張りました。
・コード
コード進行(rechord作品解説)https://rechord.cc/QyxSaG3Dk4U
ぐ〜せ〜は同主調変換とⅥonⅤが好きなのですが、今回もそれが強く反映されてる進行となっております。(特にサビ)
・曲の構成
今回は、最初にキャッチーで盛り上がるサビを持っていき、1番の途中という早い段階から変則的な展開を入れる構成にしました。
理由としては、
・アルバム139曲という膨大な曲数の中の1曲なので曲最初からキャッチーに
して聴いて頂ける可能性を少しでも上げたい。
・かといって、早め段階からインパクトある展開を入れたいけどリスナーか
たがついて来ないのでは…?
最初にキャッチーなセクションを入れたら1番後半から尖った構成を入れてもリスナーの方がついて来やすいのでは?
ということで、今回は最初にリフさんのセリフを入れてリフさんの歌であることを感じて頂きつつ、期待感を煽ることを意識したイントロの次にキャッチーでノリの良いサビを持って来る構成にしてキャッチーさにこだわりました。(頭にサビを持ってくるのは最近のトレンドらしいですね。)
そして1Bメロ以降はインパクト重視のハッとさせる展開を意識しております。
・ミキシング
下記のパート一覧の通りパート数が多い上、セクション毎に曲調がガラッと変わるので、曲完成が危ぶまれるほど鬼のように難しかったです。これ自力でやるのは無理なのじゃないか?てかそもそも作業量的に時間も無い!と一時は焦っておりましたがどうにか出来ました。
後ろのパートが満遍なく聴こえつつも常にリフさんのVoが一番前に出るよう心がけました。
構成が多いので曲全体のバランスを考慮しながらミキシングしました。
▪︎パート一覧
プロジェクトのトラック名をほぼそのまま入れてます。
末尾のAとかサビとかは使用するセクションを示してます。
下に行くほど後半で使うパートになります。
・メインパート
Dr サンプル(マルチ)
Dr BFD(マルチ)
Vo(マルチ)
Cho ×10
Ba
Gt ×4
Or
Chord Serum
Bell S EW
St Kom ×5
AniCartStep 1AF Kon
カンカン 1AF
APf A,D EW
Chelesta A,B Phil
StPizz A,B Kontakt
Harpsichord A Phil
Vi solo A
教会カンカン 1A
Ba Up
Accordion B kom
SynPad B
SynSaw C
ビョ B Serum
AGt 2Af EW
Ba 1SL Spire
EPf Scarbee 2A,ECart Kontakt
Ba E Serum
Chord E Serum
Sq E Spire
Syn単音サイレン E Spire
Xylophone ECart Kontakt
Tromb ECart Kom
SynBell駆け回る ECart VPS
TroMute Ani4 E Kon
8bit E Serum
・Perc,FX
Trianglekom
ビヨーン 1A,B,E
ボイーン A,ECart
Viドア 1A前
WindChime A
包丁 A
レンジチン A
パフ A,ECart
Cart Bird 1A,2Af
笑い声おばさん 1A
Timpani Phil 1A,B
馬 1A
時計 1A 1
時計 1A 2
BassDr B Phil
カタカタ B
キリキリ B
ブチョ B,ECart
CymOrch B
Vibraslap C,ECart
Clap 2A,ECart
RiserUpLight 2Af,2Al
RiserUP E
RiserDown 2A,E
ジェット機 ECart
ピョン ECart
ガラス ECart
車 ECart
爆発 ECart
backspin ECart
ビヨーン E
▪︎イントロ
・リフさんの歌であることを印象付けたかったので最初にセリフを入れております。
リフさんのセリフ凄い良い…曲の世界観へ一気に入り込める…
・白玉で鳴っているコード系パートに対するベースのスラップはかっこいいですよね。私は好きです。
ということで入れました。
期待感を感じさせる徐々に膨れ上がるようなイントロになるよう意識しました。
・そして期待感という風船が破裂するかのように、サビ前にベーススラップからリフさんのコーラスと瞬間的に入れてます。
サビ前に予想出来なかったハッとさせる何かを入れたいなと思い、カッコいいかなと瞬間的なベースソロ、サビ前に入る瞬間的なコーラスが好きなので入れました。
▪︎0サビ
・サビのウワモノの構成パートは左から右へギター、ストリングス、チューブラベル、コードシンセ(Serum)、オルガンです。
・サビはリスナーの方を掴む可能性を極力上げるべくとにかくポップでキャッチーにすることを心がけました。
・Voの音域については、可能な限り高い音域でありつつも聴いてて気持ちが良いリフさんの美味しい音域を意識して音域を設定してます。
・歌詞についてもキャッチーさ向上のため韻を踏んだり、繰り返しのフレーズを入れることを意識しております。
サビの「don′t like mint! like sing!」や「happy happy!!!」など、サビの英語の部分は曲の世界観を意識しつつも基本的に上記を意図しております。
・実は左リフさんと右ぐ〜せ〜のコーラスが微かに薄〜く入っております。
「like mint!」と「like sing!」はポリリズム的なリズムで同じメロディなのですが、コードはA♭M7(ⅠM7)→A♭7+5(Ⅰ7+5)と移動しているので、「like mint!」と「like sing!」で主旋律は同じでも、コーラスのメロディは異なっておりエモエモポイントになっています。
実は私、メインボーカルが女でコーラスが男やその逆などの異性が混合するコーラスフェチなのでございます。
異性のハーモニー独特の爽やかな感じがたまらないですよね。
JUDY AND MARYとかCymbals、Base Ball Bear、サザンオールスターズ とか最高ですよね。
・ギター、ベースはぐ〜せ〜が弾いております。
特にベースについては、普段は打ち込み音源にすることも多いのですが、
ドライブ感を出すことを意識してグリス、スライドを多用しながらよく動くベースにしたかったので弾きました。
ベースは動けば動くほどかっこいいですよね。(個人の感想です。)
沖井礼二さんとか最高ですよね。
Voが前に出ることを意識しつつ程々に動いております。
躍動感あるベースライン意識したので良ければ聴いてください。
曲後半のサビになるほどよく動くようになります。
・「なんか元気出てきた!…かも?」の『かも?⤴︎』の少し音程が上がる喋り口調が凄い最高…
・トムとジェリーの劇伴みたいなオーケストラで動きを表現するアレンジに憧れており今年に入ってからの曲は少しずつインスパイアするようになりましたが、Aメロに入る直前の短い間奏については特に意識しております。
特にパーカッションについては上記を強く意識して躍動感とわちゃわちゃ感を意識しております。
主旋律はPROJECT SAM Animatorを用いております。
▪︎1Aメロ
・渋谷系をゴリゴリに意識しつつ、貴族のお城感を表現するべくアレンジしました。
・Voの音域についてはサビに比べて少し低めに設定しており、リフさんのVoが歌ってはいるものの少し喋っているような感じを出せるようにメロディを作りました。
・Aメロ前半と後半でリズム感などのアレンジを微妙に変えております。
特にベースのリズムが違っており、後半がノリノリになっています。
特に「主一家は」の後の2小節の少し前に出るベースラインが渋くて我ながらお気に入りです。
・後半の右から聞こえるバイオリンはEastWest QUANTUM LEAP GYPSYを用いております。
手持ちのストリングス音源ではポップスはいけるもののソロバイオリンは生々しさと躍動感が乏しく耐えれるものではなかったので、割引中のEastwest ComposerCloud(サブスク)を契約しました。
ソロバイオリンに限らず他の音源も良く、痒い所に手が届く感がよかった。この曲についても他のパートに使用しております。
▪︎Bメロ
・歌詞の内容がメルヘン、ファンタジーなおとぎ話チック内容なので、アコーディオン、チェレスタ、ピチカートを入れるなどそれっぽい雰囲気を意識してアレンジしました。
リフさんのVoについても歌詞が一人称から三人称の語りになるのに合わせ少し大人っぽい歌い方に変わっております。
・雰囲気を変えたかったのと、インパクトが欲しかったので思い切って11拍子に変えております。
最初は3拍子にするつもりでしたが、3+3+3+2=11でもいけるなと。
周りに19拍子とか29拍子を作ってる人達が当たり前のようにいるので感覚が狂ってたんですね。
3,3,3,2の各々の頭にトライアングル、バスドラムなどアクセントを入れて3,3,3,2の区切りを感じてもらいやすくなるよう工夫しております。
単なる11拍子ならまだいいものの加えて、リズムがうねっているのでVoのリズムが非常に取りにくいです。
これをリズムにバチバチに合わせて歌って下さったリフさん本当に凄いです。ありがとうございます。
▪︎Cメロ
・Voがセリフになるので声のキャラクターが一気に変わる感じがすごく好きです。
・Cメロのチェレスタの旋律はサビの前半のメロディを長2度下に転調したものを持ってきてシンセのコードはサビのコードをリハーモナイズしている仕掛けがございます。
・「で、でも」とパーカッションとの合わせが綺麗に気持ちよく決まったなと我ながら好きです。
▪︎1Dメロ
・「嘘じゃないよ本当だよ」はLにパンを全振りして、RにWet100の僅かにずれたディレイを掛けて両側から語りかけられるようなエフェクトを作ってます。
▪︎2サビ
・0サビと歌詞は異なりますが、同じくキャッチーさ向上のため韻を踏んだり、繰り返しのフレーズを入れることを意識しております。
・ほっ
▪︎間奏
・サビで急に曲がミュートになります。
リフさんのアイデアでリフさんがおうた配信の際に曲の1番までしか歌わず、急に曲をぶつ切りすることがある。ぶつ切りにした瞬間「はい」と言う癖があるとのことでしたのでそれを意識した演出を取り入れてます。
・この間奏は、製作していた頃の歌ってみた配信の曲間を意識しており、 アコギのアルペジオも配信の時に流れることがあるBGMをオマージュしております。
リフのおうた配信#27【#リフ_プレーズ/Vtuber】
6:12位からBGMが流れます。
▪︎2Aメロ
・おうた配信の際に、曲の2番以降は歌詞を覚えておらず雑になる傾向があるとのことでしたので、その要素を取り入れてます。
▪︎Eメロ
・語り、セリフを入れたかったのでラップっぽくなっております。
リフさんのセリフの音源を頂いて聴いた時いい感じ過ぎて感動しました。
・「いつもの流れか」「話の流れが謎」は自分で2役しようとトライしましたが、自分の演技が酷過ぎてうまくいかなかったので、「いつもの流れか」の部分だけmorimoritodayに出演してもらってます。
・「歌詞噛まずに歌うのが1番の課題なんdddddddddd…」は、「1番の課題」と言いつついきなり噛んだということになってます。
そのまま、そのあとの展開に向けてボーカルチョップでビルドアップしております。
・リフさんの天邪鬼で破天荒な感じのキャラをイメージして、突拍子も無く全く違う曲調のセクションをぶっ込んでます。
トムとジェリーの劇伴を強く意識しました。
わちゃわちゃ感を表現できた気がします。
・「ラン」と言う言葉をどこかに入れたいとの話があったので、Eメロの最後でしれっと入れてます。多分リフ=プレーズの主の方であれば意味が分かるのではないかと思います。
▪︎2Dメロ
・2周目でリスナーの方を飽きさせないためラストサビの手前でハッとさせる何かを取り入れたかったところ、リフさんがASMR配信も実績があるとのことでしたので便乗して、突発的にASMRチックな単発の囁きを取り入れてます。
ちなみに、今回はダミーヘッドマイクでは無く敢えて普通のマイクを使ってるみたいです。
▪︎ラストサビ
・最後に盛り上げたかったのでノリの良いサビを3周してます。
・サビのベースは曲後半になるほど動くようになります。
・曲最後のオルガンソロの際に0サビで解説している個人的にエモいと思っているコーラスのボリュームが少し大きくなり前に出ているので聴いてくださったら嬉しいです。
・オルガンソロはとにかくカッコ良くしようと意識しました。
3,4,11,12小節目の時のD♭M7 D♭mM7 D♭m7の流れの時の旋律が個人的にはエモエモポイントと思っておりまして、特にD♭mM7の時の旋律はD♭mM7に対してm3とM7を連打したり強調するなどして組み合わせを強調してるのですが、メジャースケールでm3とM7は基本的には共存しないことから、mM7でそれを入れることで独特のエモさを醸し出して…るのだと思ってます。
(理論の話は自信ない…)
▪︎アウトロ
・曲の最初が「おはよう、主!」で始まっているので、
「おつりふ バイバイ」で締めてます。
○締め
と言うことで曲解説は以上です。
長々と書きましたが、ここまで読んでくださった皆様ありがとうございます。
音楽理論の話は間違った情報流してるかもなので参考程度にあまり当てにしないでください。
何かご質問、ご指摘等ございましたらぐ〜せ〜自身で答えられる内容であれば極力回答させていただきます。
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