ようなぴちゃん引退ライブの感想
僕の推しのアイドル「ようなぴ」ちゃんが先日、アイドルグループ「ゆるめるモ!」を引退した。
その日のことを、ここに書き残しておきたい。
ゆるめるモ!の結成が2012年、ようなぴちゃんが加入したのが2013年。
ようなぴちゃんは初期から長い間、ゆるめるモ!として活動してきたメンバーだった。
そんなようなぴちゃんが、2020年10月20日をもってゆるめるモ!から引退した。
アイドルがグループをやめる際にはよく「卒業」や「脱退」といった言葉が使われるが、ここでは本人が発した「引退」という言葉を使わせてもらう。
ようなぴちゃんは元々、ゆるめるモ!での活動と並行してソロでの音楽活動や創作活動を行っていた。
ゆるめるモ!を引退しても、ソロでの活動は続けていくという。
つまり、推しがグループから引退しても推しの姿を見られなくなるわけではない。
とはいえ、ゆるめるモ!のライブでようなぴちゃんを見られなくなってしまうのはとても寂しい。
ソロでの活動とゆるめるモ!としての活動は全く別物で、どちらも好きだったから。
ようなぴちゃんがゆるめるモ!からの引退を発表したのは、2020年の2月。
引退ライブは、当初は3月27日に行われる予定だった。
しかし、新型コロナの影響によりこの日にはライブができず延期となった。
一度は5月に延期したものの、この時点ではまだ客入れのライブが行える状況でなく、10月20日に再延期になった。
日程は決まったものの、この時点では社会情勢的に10月にライブができるか微妙なところだった。
そんな経緯がありながら、どうにか10月20日に開催できることになった引退ライブ。
こうして直接送り出せる機会があるのは、とてもありがたいことだと感じた。
コロナ禍で卒業ライブを配信のみで行ったり、卒業ライブが行えないまま卒業していったアイドルも世の中にはたくさんいたのだ。
ライブの当日は昼から物販とチェキ会があり、夜にライブというスケジュールだった。
10月20日は火曜日。チェキ会が行われたのは平日の日中だった。
しかし、ようなぴちゃんのゆるめるモ!最後の日ということもあり、ようなぴちゃんを中心としてチェキ列には多くの人が並んでいた。
もちろん僕もチェキ列に並んだ。
大事な日なのできちんと気持ちを伝えたいと思っていた。
しかし自分の番が近づくととても緊張してしまい、推しを目の前にすると上手く喋れなかった。
僕は、推しを前に緊張して上手く喋れないことがよくある。
この日は、我ながら特にひどかったと思う。
それでも、推しと直接話すことができて良かった。
チェキ会が終わってライブの開演までは時間に余裕があった。
会場の近くにフードコートがあったので、オタク仲間の人たちとご飯を食べた。
この時間にもし一人だったら、きっと寂しくなって泣いていたと思う。
オタク仲間の人たちがそばにいたおかげで楽しく過ごせた。
いつも関わってくださるみなさんには、本当に感謝している。
そうこうしているうちに開場の時間がやってきた。
僕は、当日来れなくなってしまった方から整理番号が一桁のチケットを譲っていただいていた。
大きい会場のライブで、こんなに良い整理番号のチケットを持っていたのは初めてだった。
整列入場だったが、このチケットのおかげで開場後すぐに入場できた。
Zeppは通常、2階席を除いて椅子はないが、ソーシャルディスタンスを保つために椅子が並べられて着席制になっていた。
僕は最前列の中央に近い席に座った。
推しの引退の日にこんなに良い席でライブを見られるなんて、なんて有難いことだろう。
開場から開演まで1時間ほどあった。
着席して開演を待っていたが、ゆるめるモ!のようなぴちゃんが見られるのは今日で本当に最後なんだ思うと、切なさが込み上げてきた。
僕は開演前から泣いてしまった。
開演前から涙が出てくるとは自分でも思わなかったので動揺した。
気持ちを落ち着けるためにTwitterを見たり、会場で流れている曲をShazamにかけたりして気を紛らわせた。
そしていざ、開演の時が来た。
SEとともに、メンバーがステージへ出てきた。
1列目の自分の席からは、メンバーたちの姿がとてもよく見えた。
ライブは、初めは盛り上がる曲で始まった。
これぞゆるめるモ!のライブという感じだ。
僕も、この時は悲しい気持ちを忘れて純粋にライブを楽しむことが出来た。
しかし中盤は、別れの曲やしんみりとする曲が多かった。
涙を流しているメンバーもいた。
そんな中、ようなぴちゃんは涙を見せずに楽しそうに歌って踊っていたのが印象的だった。
僕は、推しの姿を目に焼き付けようと必死で涙をこらえていたが、「ナイトハイキング」のイントロがかかった途端また涙がこぼれてしまい、そこから先は大体の曲で泣いてたんじゃないかと思う。
ライブ後にツイートされていたセトリを見たら、ナイトハイキングは25曲やったうちの7曲目だった。
実はだいぶ序盤から泣いてたんだね。
ようなぴちゃんのパフォーマンスはとても力強くかつ繊細で、ゆるめるモ!として積み重ねてきた7年間の大きさを感じた。
僕は最近、ゆるめるモ!の研修生グループである「ぴゅーぴるモ!」のライブを観る機会が何度かあった。
ぴゅーぴるモ!のメンバーたちは初々しくて、慣れない中でもパフォーマンスを頑張っているのが伝わってくる。
きっと、ようなぴちゃんを始めとしてゆるめるモ!に長くいるメンバーたちも、昔はこんな時期があったんだろうな。
ここに至るまでたくさんの苦労があったのだと思う。
そんなことに思いを馳せた。
感動的な空気に包まれた中で本編が終わった。
しかし、ゆるめるモ!の代表的な別れの曲である「さよならばかちゃん」を、そういえばまだやっていない。
きっと、アンコールの最後にはこの曲をやるのだろう。僕はそう思った。
そしてアンコールが始まった。
メンバーからようなぴちゃんへのメッセージの時間があり、いよいよ本当に終わりが近づいているのだと実感した。
そして最後の曲は、僕の予想に反してアップテンポの「なつ おん ぶるー」だった。
てっきり別れの曲で終わると思っていたので呆気にとられた。
しかしこれは「悲しいお別れではなく、前向きな旅立ち」だというようなぴちゃんのメッセージだと思った。
ライブが終わってメンバーが退場した後、ようなぴちゃんのアナウンスでソロの新曲が発表され、会場にかかった。
そうだ。このライブは、ようなぴちゃんにとって新たなステージの幕開けなんだ。
ようなぴちゃんの強い意志を感じた。
僕も、いつまでも泣いてばかりはいられない。
最後に一言。
ようなぴさん、ゆるめるモ!引退おめでとうございます。
ようなぴさんのこれからの活躍を、心から願っています。
2020.10.28 グルクン
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