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令和3年司法試験・予備試験直前期の皆さんへ

1.司法試験・予備試験に向けて

皆さんお久しぶりです。グルグルです。さて、いよいよ水曜日から令和3年司法試験、日曜日は予備試験短答式試験となりました。昨年の司法試験からまだ9か月しか経っていない為、不思議な気分です。今年の試験も、非常に厳しい状況で行われます。今年と去年で少し状況が違うものの、第二波真っ只中で行われた昨年の司法試験の振り返りが役に立つのではないかと思い、noteに残しておくことにしました。

2.私の司法試験

簡単に私の司法試験を振り返っておきます。
まず、会場は早稲田大学だったので、全く不満はありません(何なら一列に自分しかいないし最後列だし最高の環境)でした。会場内に検温があったため、暑い中待たされることもなく、トイレも3号館だったのでとても綺麗でした。アルコール消毒液は各教室の出たところに置いてあり、各教室少し窓が空いていたと思います。真夏だったので冷房も強かったです。マスクは常時着用でしたが、本人確認の時には下げるよう指示がありました。六法の交換はありませんでした。
1日目 昼食は4日間ずっとヨーグリーナ&天然水、ウイダーインゼリー、たまにカロリーメイトで固定。おにぎりとサンドイッチは夏場は悪くなりやすいため避けました。
午前、労働法が難しくて、かなり焦る。憲法で狙っていた経済的自由が出てガッツポーズ(なお評価)。行政法が難しくて凹む。
終わった後、行政で不作為の違法確認が出たため(ちなみに私は品川マンション事件を想起したのですが、出題趣旨や採点実感的にはそうではなかったっぽい)、類題の平成28年あたりの予備試験が怪しいと思い、将来給付の訴えや苦手な固有必要的共同訴訟を確認する。
2日目 民法は改正ががっつり出たが設問3など確実に取れる問題があったのでメンタルは平気、会社法は個人的には最高の出来でした(評価も実際良かった)。民訴は昨日張ったヤマが当たりました。この時点でかなり疲労困憊。しかしあと論文2科目と思うと少し気が楽になる。
3日目(中日) 午前中は短答の確認(ここで民法のミスに気付く)、午後は刑法・刑訴。刑訴は平成28年予備の前科が怪しいと思い、山を張る。
4日目 刑法の前に水を飲み過ぎてトイレに行ってしまい、焦って時間が足りずミスを連発。トイレはこまめに行くべき。刑訴はほぼ完ぺきだったので、後は短答頑張ろうとなる(帰宅途中刑法の短答を解いている際に論文のミスに気付く)。
5日目(最終日) みんなが民法の短答のあとに凹んでいたが、自分は改正の勉強ばかりしていたので、意外とできており、内心少し調子に乗る。しかし憲法の統治でミスを連発。天皇のことが嫌いになる。刑法は直前にまとめノートに見ていたところが出てテンション上がる。
帰宅しようと思い友人と駅に向かっていたが、会場の看板の写真を取り忘れていたことに気づき、会場に戻る。打ち上げ行ける状況じゃなかったので、友人たちとLINEでお互いをねぎらう。夜、各予備校から予備の部分の短答の解答速報が出るのでそれを確認。まあまあの出来で安心する。
ちなみに予備(2018・2019)の時は、一番最初に出すところはあまり信頼がおけないので、伊藤塾か辰巳、ウサギ先輩のところで確認していました。あと、合格ライン突破を確信してすぐに論直答練と模試に申し込みました。特に会場受験は今席数が限定されているため早めに申し込んだ方がよいです。

3.受験生へメッセージ

今年の試験は直前まで開催が不安視されており、かつ今もこのような状況ですから、不安もあると思います。もっとも、この試験は受け切ることが一番大事です。気持ちを維持して最後まであきらめず筆を進めたら、十分チャンスはあります。ぶっちゃけ短答通れば2分の1で受かる試験です。短答の最後の問題まで、これが最後の勉強だと思ってやれば、終わった後はそれなりにすっきりした気分になれると思います。
また、今年は会場での模試・答練の機会が十分確保されていなかったと思います。自宅学習は大変だったでしょうけど、それも来週で最後です。
予備試験合格者の皆さんは、昨年の延期された予備試験を勝ち抜き、さらに予備試験合格からわずか100日で試験に挑まれることだと思います。昨年、延期された予備試験受験生は選択法に費やす時間が増えて正直ラッキーだったと思いますし、合格率が上がったのはその影響もあると思います。それ故に、今年の予備試験合格者の皆さんは準備が間に合わず心配な方もいるかと思います。しかし、予備試験合格で七法の実力は十分に担保されています。選択法は不安でしょうけど足切りにでもならない限り、七法で十分カバー可能です。自信をもって受けてきてください。
予備試験受験生の皆さんも昨年論文・口述まで進まれた方はもう試験かよ、と感じられているかもしれません。しかし、今年の予備試験は選択法が課されない(かつ5月に司法試験を受験でき、法曹コースに巻き込まれない)最後の予備試験です。今年を境に予備試験は大きくその存在意義が変わる可能性もあります。それを考えると今年の合格をつかみ取ることは非常に重要になってくるかもしれません。少し意地悪なことを言いましたが、これで今年受かってやるという気持ちになったのではないでしょうか(笑)。
皆さんの健闘を祈ります。

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