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口述試験に向けて その②

連続投稿です。その①に続いてその②では、口述試験の中身だけでなく、当日の様子や宿泊の手配の話をしたいと思います。

1.宿泊施設について

口述試験は毎年、新浦安駅(千葉県浦安市)近くの法務省浦安総合センターという所で行われます。口述式試験は午前または午後の部に分けられており、午前の部の集合は午前8時30分と非常に早いです(遅刻したら受験できません)。また、新浦安駅から会場までは徒歩20分ほどあります。そのため、受験生の多くは、新浦安周辺のホテル等を予約しておき、試験1日目の前日等から宿泊して現地入りをしています。ご自宅が新浦安から遠い人は、ホテル等を予約しておくかを検討しておきましょう。

おすすめは、法務省浦安総合センター周辺のディズニーホテルです。ホテルエミオン東京ベイ、マイステイズ新浦安、イビススタイルズ東京ベイなどです。価格はディズニーホテルなので安くはないですが、コロナで踏んだり蹴ったりなので安くなっているところもあるかもしれません。このうち、ホテルエミオン東京ベイは伊藤塾の無料ラウンジ施設になっています※今年はコロナのため、設置されるか微妙。設置された場合非常に便利だし、ホワイトボードを通じて口述の情報交換ができる。

↓写真は昨年度のもの

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↓昨年度のホワイトボード

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↓ホテルエミオン東京ベイにいるネズミ、この日だけは嫌いになる

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なお、私は予約に出遅れたのと金欠なこともあり海浜幕張のホテルに泊まりました。私の周りの友人は数人同じようにしていたのでこのような手もありますが、受験生にとっては残念なことにgotoトラベル中止、緊急事態宣言下ということで宿泊客も少なく、ディズニーホテルにも泊まれるんじゃないかと思います。

例年だとディズニーの観光客がハロウィンコスプレで舞浜に向かう中、黒スーツの集団が反対方向に練り歩く”死の行進”の異常風景が見られるんですけどね…笑

2.持っていくといいもの

まず勉強道具は最低限と言いたいところですが、例年通りの合格者数だと本番午後の部の最後の方になると3時間くらい待たされます。そのため、大島本、定石、ハンドブック等一冊ずつ持って行ってもいいでしょう。2日目の分はホテルでも見ることができますし。あと、スーツが無難だと思います。私はスーツの人しか見かけませんでした。また、当日は大変寒いことが予想されます。今年は1月末ととても寒いので、カイロと防寒着は持っておいた方がいいでしょう。2日目終わった後時間を潰すために漫画持ってきている人もいた気がします。

昨年までは終わったら昼から飲んだり、打ち上げディズニーなど行く人もいましたが今年は難しそうですね…。寒いので海に飛び込むこともできませんし(やめましょう)、なんか面白いことできないか考えたいですね(口述終わった後はハイになっている人も多いです)。私だったら温泉に行って疲れを癒したいです。

すみません話がそれました。とにかく、忘れ物をするとメンタルに来るので出発する前に気を付けましょう。

3.当日の様子

コロナのため、昨年と大きく違うような気もして正確なことが言えません。流れとしては、整列して入場→体育館で番号札を渡されて首にかける(この時点で部屋番号と順番がわかる)→その後午前の部では9時ころから、午後の部では13時ころから、部屋へ呼ばれる→「発射台」で待機して呼ばれたら入室→午前の部の人は、最後の人が終わるまで終了者待機室で待機。午後の部はそのまま解放、という流れです。

参考になるのは、りーえるさんのブログ、「アラフィフ弁護士なれるかな?」の口述ガール編です。https://lierblog.hatenablog.com/entry/2019/10/11/025151

このブログ漫画形式でとても面白くて、自分も司法試験受けた後に気付いたのですが是非一読をお勧めします。特に社会人受験生の方には励みになると思います。

4.その①の補足 法曹倫理について

法曹倫理は対策がしづらいです。個人的には①に載せた『刑事実務の定石』に載っているものや、大島本の上巻ではなく、『完全講義 民事裁判実務の基礎 入門編』(黄色の表紙)の法曹倫理の部分を確認しておけばいいと考えています。あとは過去問や模試で聞かれたものはストックしておきましょう。法曹倫理は出ることも出ないこともあるので重点的にやりすぎるのはよくないです。他方で、本番で出た場合、時間切れで質問されなかったという事態がなかったことを確認できるのが大きいです。

ただし、最低限弁護士職務基本規程の試験頻出の条文については、内容とそれが「何条か」まで確認しておきましょう。法曹倫理は条文までよく聞かれます。

5.最後に

今年は緊急事態宣言に始まり、不安を抱えている方も多数いらっしゃると思います。しかし、論文に受かればゴールは目の前です。私自身、二度と受けたくないランキング1位は司法試験ですが、一生忘れない思い出になるのは口述です。あの二日間は人生で一番長く感じました。そのため、後述はある意味楽しんでほしいと思っています。口述開催できるのかな?という不安もありますが、令和2年度司法書士試験の口述試験が予定通り1月12日に実施予定であること(http://www.moj.go.jp/MINJI/minji05_00209.html)に鑑みると、よほどの感染爆発がない限り(そのレベルになると日本自体がやばい気がします)行われるでしょう。

皆さんの健闘を祈ります。やればできる。必ずできる。信じる者は救われる。

なんかカルト宗教ですねやっぱり。当日は教祖様も立っていると思うので頑張って来てください。

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