3⃣ あなたは『 はなちゃんを救う会 』を知っていますか ? ~ ファン感謝イベントでの募金活動の話。
あなたは『 はなちゃんを救う会 』を知っていますか ?
『 はなちゃんを救う会 』とは…
静岡県在住の 岩倉花愛・はなちゃん( 2016年当時 生後7か月 )は、「 拡張型心筋症 」という難病を発症、薬での治療は効果がなく 明日はないと告げられた日もありましたが、周りの予想を超える生きる力で小児用人工補助心臓をつけることができるまでになりました。
しかし、5か月で4,000gという小さな身体だった はなちゃんには、小児用の補助人工心臓でさえ負担が大きく、治療方法は 心臓移植しかありません。
そんな時、サッカーJリーグ セレッソ大阪が はなちゃんに温かい救いの手を差しのべてくれました。2016年のファン感謝デーにおいて 募金活動の場を提供して頂けることになったのです。
ファン感謝イベントでは 「 はなちゃんを救う会 募金活動」( 時間限定でセレッソ大阪選手がブースを訪問)と「 はなちゃんを救う会のための選手サイン入りグッズのチャリティーオークション 」 が行われます。
「はなちゃん募金・チャリティーオークションブース」
ヤンマースタジアム長居 第4ゲート付近 (時間 15:00~18:00)
入札方法 「はなちゃん募金ブース」で入札用紙に必要事項を記入して 希望選手の入札箱に投函。
(18:50頃 ステージにて落札者を発表。落札者の方はイベント終了後、「インフォメーション」で 支払方法を説明します。)
『 セレッソ選手使用グッズ チャリティーオークション』
「松田 陸選手 サイン入りスパイク」、「田中 裕介選手 サイン入りスパイク」、「北野 貴之選手 サイン入りグローブ」。
こちらは チャリティーオークション入札用の申込み用紙です。セレッソ大阪 事務局のスタッフさんが準備してくれました。
台風の襲来が心配された 2016年9月4日(日)の朝。
セレッソ大阪 事業部の担当者の方と打ち合わせを行い、選手のオークション用スパイク等を預かって 設置に取り掛かりました。
その後、「 はなちゃんを救う会 大阪支部 」 のメンバーと合流して、募金活動の準備を行いました。
15:00 ~ 「 ファン感謝デー セレッソの日。」 スタート。
ファン感謝イベントでの募金活動とオークション入札が始まりました。
はなちゃんを救うための募金活動。
本当に たくさんの方に、たくさんの募金協力をして頂きました。1万円札で募金してくれた方も 何名か おられました。
私は 思わず 「 大丈夫ですか…? 」 と声を出してしましましたが「 大丈夫ですよ。 」 と笑って募金箱に入れてくれました。
中学生くらいの女子2人が いきなり自転車を私の前に止めて 「 自転車を置くところは分かりますか? 」 と聞いてきました。
たまたま制服姿の警備員さんが いたので「 自転車置き場が どこにあるか分かりますか? 」と聞くと 駐輪場を教えてくれたので 2人に伝えました。
すると2人は 「 この募金のことを ツイッターで見ました。 」と言って サイフを取り出し、持ってきた硬貨を募金箱に入れてくれました。どれも 本当に感謝でいっぱいの募金でした。
(これはマスコットキャラクターのロビーにもらった キンチョウ募金缶の写真。)
その後、セレッソ大阪 DF 28 温井 駿斗選手が 募金ブースの応援に来てくれました。温井選手は 募金箱を 首にかけて 私たちの活動を後押ししてくれました。
はなちゃんブースに募金に来てくれた人たちに写真サービスやサインをする 温井 駿斗選手。
はなちゃんブースに募金に来てくれた人たちに写真サービスやサインをする 温井 駿斗選手。
温井 駿斗選手、ご協力をいただき 本当にありがとうございました。
セレッソ大阪のファン・サポーター、選手の皆さん、スタッフの皆さんは 温かく募金活動に協力してくれました。
本当に 皆さんに 感謝、感謝、感謝です!
はなちゃん募金の活動をしていた時、募金ブースにやって来た セレッソ大阪 取締役チーム統括部長・一般社団法人セレッソ大阪スポーツクラブ代表理事(当時)の 宮本 功さんを見つけました。
私は すぐに宮本さんに声を掛けました。
「 この度は本当にありがとうございます。おかげさまで募金活動を行う事ができました。」すると宮本さんは 言いました。
「 だって、募金を やりたいっていうメールが来たんだもん。」
(これは別の日、試合会場で撮影した写真です。)
そうです…。
確かに私は 宮本さんに募金活動を やりたいっていう連絡をしました。
「 私は 絶対にセレッソ大阪で募金活動をやりたかった。だから 必ず 募金の実現を考えてくれる 宮本さんに お願いしたんです。」と伝えました。
宮本さんは ちょっと笑いながら事務所のある キンチョウスタジアムの方へ帰っていかれました。
(これも別の日、試合会場で撮影した写真です。)
この日は募金活動の場所から離れることができなかったので 当選していたイベントに行けなかった…。
当選したイベントをドタキャンしてしまい、どうも 申し訳ありませんでした。
2016「セレッソの日。」
約3,600名のファン・サポーターの方が来場されたそうです。そして この日の 「 はなちゃんを救う会 募金箱 」 への募金額は 153,000円でした。
皆さまから 温かい募金のご協力をいただき 本当にありがとうございました。
また後日、事業部の担当者さんからメールが来ました。
「 選手サイン入りグッズのチャリティーオークション 」は全ての出品物に複数の入札がありました。落札者の方にはイベントの終了後に 落札決定と入金先の書類を手渡しました。
届いたメールには「 オークション売上げ入金(落札総額 106,500円)のご連絡を頂きましたので、随時 落札品の発送手配をさせていただきます。 」 と書かれていました。
これで チャリティオークションも無事に終了です。良かった、良かった。(これは 舞洲練習場で温井選手と撮った写真です。)
今回、クラブの大切なファン感謝イベントで 「 はなちゃんを救う会 募金ブースと選手グッズ チャリティーオークション 」 を行う機会を セレッソ大阪より提供して頂きました。
この募金活動のおかげで 今まで「 はなちゃんを救う会 」 を知らなかった方々にも 少しだけ賛同してもらい協力を頂けたと思います。
そして…。
2016年10月「 はなちゃんを救う会 」 代表者さんよりメールが届きました。
「 皆様に嬉しいご報告です。コロンビア大学病院へのデポジットを月曜日に支払いました。かなり安いレートで、手数料も免除いただいたので、1ドル105円で計算してみても当初の目的分の金額は集まったことがわかり目標達成、募金活動は早期終了となります❗️
これではなちゃんは心臓移植のため渡米できます。本当に本当にありがとうございました。今日、夕方に募金額を計算しなおし 急遽 きまったので、明日発表します。」(抜粋)
と書かれてありました。
な、なんと…。
これまでの募金活動の積み重ねによって、ついに募金の目標額を達成しました。( 目標だった 3億1,000万円に 日本円では届いていませんが、為替レートの関係で 受入れ先である アメリカ コロンビア大学病院への支払いが可能な金額になったのです。 )
メールを受け取った翌日に 「目標金額達成!!」が正式発表されました。私、本当に最初は 街頭募金だけで 3億1,000万円は無理だ… と思いました。
でも 「 はなちゃんを救う会 」 の皆さんの強い気持ちを感じて 「 必ず達成できる!!」と思うようになりました。
募金をしていた当時、セレッソ大阪は J2(2部リーグ)に降格していて ファン、サポーターたちの気持ちは 少しだけ 荒れていました…。
しかし、はなちゃん募金に協力してくれた方々は 「あんなに小さな女の子が頑張っているのに 私たちは何をしているんだろう…。」と言って協力してくれました。
頑張っている はなちゃんの存在は セッレッソ大阪サポーターたちに「信じて応援することの大切さ。」を教えてくれたように思います。
しかし、募金額が達成したからといって すぐに 心臓移植のドナーが見つかって 手術を受けられるわけでは ありません。
ここから 更に 長くて厳しい はなちゃんの戦いが続きます。
がんばれ、ガンバレ、頑張れ、はなちゃん!!
<🌸 次回に続きます。>
1⃣ あなたは『 はなちゃんを救う会 』を知っていますか ? ~ 小さな命を救うために行われた 募金活動の話。
2⃣ あなたは『 はなちゃんを救う会 』を知っていますか ? ~ 時間との戦いだった募金活動の話。