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精神を病んでこの業界を自ら去っていった同期の仲間たちのお話

こんにちは、SUGAです。

衝撃的なタイトルのマガジンを送ることになりました。

この話題はとてもセンシティブなので、正直マガジンで送るかどうかはすごく迷ったんです。

ただ、知って欲しい。同じことを繰り返してしまう人が二度と現れないように。
急に自ら会社を辞めていった同僚のHさん
以前のマガジンでもお話しした通り、僕は大型ゲームの世界観デザインに始まり、映像系の背景デザイン、プロダクトデザインなど、さまざまなことをやってきました。

もちろん、いろんなことをやっていく中で各業界のデザインの様々な分野の方と関わって仕事をしてきました。

僕がいつも通り仕事をしていたある日、とある同僚のHさんからLINEがなります。

その内容は衝撃的なものでした。

「自分、来月で会社辞めることになりました」

という内容でした。

僕は衝撃を抑えながら、LINEをくれた同僚と合流しました。

そして、話の中で

・仕事がうまくいかず精神的に追い詰められていたこと
・本当にこの業界に自分が向いているかわからなくなってきたこと
・今後周りについていけるか不安になってきたということ

などを知ったんですね。

滅多に感情を動かされることなどない僕でしたが、その時ばかりは涙を流しました。

Hさんは自分と同じくらいの年齢で、仕事を始めたばかりの頃から色々とお互いに悩み相談などしていました。

一緒に勉強会などにも行ったことがあって、終わった後には一緒にご飯を食べたり、仕事の問題などについてあーだこーだ言い合える唯一の仲間でした。

業界を挫折して辞めていく人の話は、聞いたことはありましたが実際に自分の身の回りで起きたのは初めてだったんですよね。

昼には一緒に定食屋でご飯を食べたり、夜には居酒屋でお酒を飲みながら将来の夢を語ったり

そんなおだやかな時間が大好きだったんですよね。

僕が東京へ上京するとなった時は、「東京行ってもがんばって」と声をかけてくれました。

そんな優しい優秀なデザイナーであるHさんが、自ら会社を辞めた。

涙が止まりませんでした。

そしてその涙の後、襲ってきたのは深い後悔でした。

「もし僕に相談してさえくれれば、何かできたことがあったのに、なぜ気づけなかったんだ…」という後悔です。
もし相談してくれれば、救う手立てはあったという後悔
正直、この業界はそんなに甘いものではないことを僕は知っています。

そして、そのHさんがデザイナーとしてはあんまりスキル的に高くないことも、大変失礼ながら感じていました。

ただ、「Hさんは人がいいから、そこそこ仕事も任されているし、まぁなんとかなっているんだろう」程度に思っていたんですよね。

もともとそこまで大きな成果も出せていないのに、ここにきて色々な問題が積み重なった結果です。

彼は、精神的にもあまりい強い方ではなかったので、おそらく日々ストレスを抱え込んでいたはず。

もしHさんがまだ一緒に働いてさえいたら、

・デザインで毎回苦しんで悩まないで制作する方法

・安定的に自然に魅力的なコンセプトデザインを効率的に作りあげ仕上げる方法

・デザインのルールや考え方、ワークフローをもち、どんな場面でも対応できるコンセプトデザインの考え方

など、たくさんのことを伝えてあげることができました。

正直、ゲームプロジェクトをはじめとする複数のデザインをやってる僕からしたら、世界観デザイン一つをうまく作るアイデアは大量に思いつきます。

しかし、Hさんはもう職場にいない。

「頑張れ」と笑って声をかけてくれたHさんに、お礼をする間もなく一人で行ってしまったんです。

後悔してもしきれません。

・もし彼がいろんな場面で対応できるコンセプトデザイン力を持っていたら

・もし彼にデザインスキルを伸ばすルールやワークフローを作る知識があれば

仕事を辞めることはなかったでしょう。

Hさんが会社を辞めてしまったことも、もちろんすごくショックでしたが、

「誰もがコンセプトデザインの知識を提供する講座やスクールをやっておきながら、自分の周りの人にはまだまだ知識を届けられていない」

という事実に、大きなショックを受けました。

そして今も、仕事に悩んでやめようとしているデザイナーは、知らないだけでたくさんいるのかもしれません。

調べたところによると、年間で数百人のデザイナーが自ら仕事を辞めているとのことでした。

辞めずに耐えている人はその10倍ほどいるとのことなので、年間で約数千人のデザイナーやアーティストが辞めるかどうかの決断をせまられているという計算になります。

僕も複数のデザイン制作をやっているからわかるのですが、正しい知識があれば、難しく悩まず最短最速で自然に良いデザインを仕上げるのは難しくないんですよ。

とにかく、今後僕の周りには、「デザインがうまくいかないから仕事を辞める」とか「デザインができないから仕事を辞める」みたいな人が出るのはなんとしてでも避けたいと思っています。

僕の周りの人や、Twitterのフォロワーさん、そしてこのLINEマガジンを読んでくれている人には、「3DCGデザイン制作では苦労せず、最短最速でうまくなってほしいな」と本気で思っています。

しっかり学んで、時間にも心にも余裕のある3DCGデザイン人生にしてもらいたいです。

そして、その道しるべとなれるような情報を発信していきます。

少し長くなってしまいました。

この話をするかは迷いましたが、この話を聞いて、「ちゃんと学ぼう」と思ってくれる人が1人でも増えたらいいなと思ってマガジンを書いてみました。

知識がないがゆえに、やるべきことがわからず、詰んだ状態になって挫折しいてしまう人が一人でも減りますようにと願いながら、書いたマガジンでした。

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