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「欲しいものはつくる」その5:プリーツ型マスク(おまけ:香港の立体型DIYマスク「HK Mask」も縫ってみた)

先週つくってみたプリーツ型のマスクカバー(市販の不織布マスクを挿し込んで使うタイプ)ですが、どうもぶかぶかで、あれれ、となって、改良を試みているうちに、キッチンペーパーかマスクフィルターを挿し込んでつかプリーツ型マスクに変化しました。

香港大学の研究によるとキッチンペーパーやティッシュペーパーは「マスクフィルターとして十分機能する」そうです。「医療向けマスクの基準となるのが、0.3μmの粒子捕集効率が95%以上という3M製の防護マスクN95。フィルター製造業者のFOCUS社の協力で計測したところキッチンペーパーで74%以上の数値が出た。ティッシュペーパーでも46%以上という数値が出て、一般人が使うマスクには十分な水準にあることが分かった」(HK Maskの紹介サイトより)

マスクカバーの中に市販の使い捨てマスクを入れてずっと使ってましたが、布が幾重にも重なることになるせいか、息のしずらさが少しあって、自転車で走る時などには不向きかなと感じるようになっていました。

中に使い捨てマスクを入れるかわりに、キッチンペーパーを入れるバージョンだと、軽やかな使い心地になって、なかなかいい感じ。帰宅したら、中のキッチンペーパーは処分して、カバーはスプレー消毒してもよし、丸洗いしてもよしで、気に入りました。

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△プリーツ型マスク。ゴム紐は平ゴムです。

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△鼻に沿った形をつくるワイヤー部分。パンの袋をとじてあるビニール製ワイヤーテープを、平ゴムの上に載せて、綾テープをかぶせて四角く縫って閉じました。1本の長い平ゴムを、マスク内側(の上端)に渡してあって、そのまんなからへんにノーズワイヤーを付けてあります。

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△平ゴム(マスク内側の上端に渡してある)をいっぺん片側に引っ張り出しておいて、マスクと同じか少し大きめのサイズに折ったキッチンペーパーを、上のゴム紐にひっかけて、クリップで留め、ゴム紐を中に引っ張って(上の写真だと左に引っ張って)中に入れます。最後に中でペーパーを広げて。。少し手間はかかるけど💦きっちり装着するのが効果的。

つくり方Memo:

※大人の女性用サイズです。

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いつものように場当たり的につくりましたが、基本形はまっすぐ3辺を縫うだけなので、簡単です。さらしもめんでつくると、布の耳を使えるので、1辺はほつれどめもしなくて済んでらくちんです。

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△幅34cmくらいのさらしもめん生地(てぬぐいの生地)を、長さ20cmにカットしたもの。材料はこれと、針と糸。あとはパーツ(ゴム紐&ノーズワイヤーにするワイヤーテープ)。ノーズワイヤーは、使えなくなった使い捨てマスクから取り出しておくと、パーツとして使えてよさそう。

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△ひだの折り目をつくっているところ(工程④)。布を縦半分にわけて、それぞれにひだの折り目をつけます。ひだ同士が重なると分厚くなりすぎるので、重ならずにぎりぎり隣り合うように折ります。

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△アイロンがない/出すのがおっくうなときは、定規をあてて、定規に向かって爪で生地をしごいて跡をつける→折る→マチ針で留める、でもOKです。アイロンを当てるほうがびしっときれいにできますがー。ゆるっとつくっても使えるものはできあがるかと!

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△左右両側を、三つ折りにして縫い終わったところ(工程⑤終了時)。これを中表で半分に折って縫い合わせます。

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△中表で半分に折って縫い合わせたところ(工程⑥終了後)。さらしもめんの場合は生地端が耳になるので、ほつれどめは不要。写真の生地は耳になってないので、ななめに縫ってほつれどめ。

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△ひっくりかえしたところ(工程⑦の前)。

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△マスクの下端を折り上げて、平ゴムを挟んで縫い付けたところ(工程⑦の後)。

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△ノーズワイヤーを留め付けたところ(工程⑧の後)。

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△マスク上側にくるゴムの左右の位置を印づけしたところ(工程⑨の後)。着用する際にこの印をマスクのふちに合わせて持って、口元へ持って行きます。

おまけ:香港型の立体マスク「HK Mask」も縫ってみた。

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相方に頼まれて、香港タイプの立体マスクも縫ってみました。マスクフィルターかキッチンペーパーを入れて使うタイプです。

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型紙がダウンロード出来て、作り方の動画もあって、助かりました。そのとおりに縫っていくとちゃんと立体型にしあがるのでおもしろかったです。

くわしくはこちらをどうぞ!

香港はSARSを経験してるし、デモでの催涙ガスもあるし、マスクの研究には余念がなさそうで、このマスクもなかなか頼りになるのではないかな、と思います。

ただ型紙どおりにきっちりつくっていくのは、しばらくやると、グリーンウッドワーカーな自分にはちょっと窮屈になってきました💦おそらく指物師系ウッドワーカーのみなさまには問題ないかと思われますが。。!

自分は寸法取りもおおらかに、ノリと勢いとインスピレーションでつくっていくのが好きなので、自作プリーツマスクはそんな感じでつくりました。グリーンウッドワーカーのみなさまでも、こちらのタイプなら、そんなにハードル高くなくつくれるのではないかな、と思います😊

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ぐり と グリーンウッドワーク https://guritogreen.com/
自分のサイトのほうの更新が滞ってしまってます💦が、そろそろ木削りにも戻れそうな気がしています。近々、イロハモイミジのお玉のご報告などできればーと思っています。




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