友人のお庭のいろんな剪定枝から、10種の雑貨をつくってみたお話
友人のお庭からのいろんな樹種の剪定枝をどんっと送っていただいて、そのうちの6種の樹種から子ども椅子を1脚つくってみたお話を、先日サイトの方に書きました(わりとテクニカルな部分も出てきちゃったのでサイトの方に載せました)。
今日はこちらnoteで、このときいただいた枝たちからつくってみた椅子以外のものについて、書いてみます!
■とりどりの剪定枝から、何ができるかな?
春に段ボール箱にぼんっと入って届いたのが、こちらでした。サイズや形もいろいろな、8種の樹種の剪定枝、宝箱のようでした!
ひとつひとつに名札が付いていて、植物好きな方が大切にお世話しているお庭からのものだということが伝わってくる枝たちでした。
サンショの枝以外は伐ってから日がそれほど経っていない生木。毒性などを調べてから、まず子ども椅子のパーツにできそうなものはそちらに使い、残りの枝からは何をつくれるかなー、とぼちぼち試行錯誤をスタート。
■ハゼノキの枝からボタン
まず、人によってはかぶれが出るかもしれないハゼノキは、ボタンに仕立てて、人工うるし(食品衛生法に適合している、うるし調の水性ウレタン塗料)でカバーすることにしました。
細い枝たちを輪切りにして、くるりと樹皮を剥がしたり。生木なので簡単に樹皮がはがれます(ハゼにかぶれやすいひとは素手でやってはだめな作業かも、以下も)。
枝を八角形に削っておいてから輪切りにして、八角形にしてみたり。
最後にひとつひとつナイフで面取りしてから、十分な日数を置いて乾燥させました。
ハゼノキの中央の色味がキウイみたいでかわいかったのだけれど、乾燥過程でグリーンがブラウン系になった。
ひとつひとつ手回しドリルでボタン穴を開けました(細い枝だと中央部分の繊維の若い部分がもろいので、穴あけはなるべくそこを避けないといけなかった。もう少し太い枝だとそういう苦労はないかと)。
最後に透明人工うるしを塗ったらば、ぐっと色味が濃くなってしまったのがちょっと残念でしたが😿これはこれでおもしろいかな。。
■タラヨウの枝から茶さじ、小物かけフック
このタラヨウの枝はまっすぐな部分は子ども椅子の前脚にしたのですが、残りの枝分かれの部分を。。。
半割りにして。
左側の半分で、クラフトハウスの井丸さんが削られた小さなスプーンをお手本に、茶さじを。
右半分はナイフで樹皮を削り取って。。
背面を平らに整え、設置穴を設けて(手回りドリルとナイフとフックナイフで)。。
乾燥後、くるみ油を塗って、小物かけフックにしてみた。
白い削り肌がタラヨウの魅力だな、と思いましたが、フックとして使っているうちに汚れてきてしまうかもしれない。。くるみ油でのオイル仕上げがどこまで防汚機能を果たしてくれるか検証したいところです。
■ヒメコブシの枝からフィーディングスプーン
細いヒメコブシの枝で、実験的にフィーディングスプーンを削ってみました。
ヒメコブシも削り心地が気持ちよく、削り肌も白くてきれいだったので、うれしくなったのだけれど、乾燥後、えごま油を塗ったら、ずいぶん顔色が悪くなりました😿 こんなことってあるんですね。
ヒメコブシでは、赤ちゃんが自分で使う”ファーストスプーン”も試みに削ったのですが。。。↓
こちらもオイル仕上げの際に顔色が悪くなりました😿
リベンジで、「サルワタリ」という樹種で同スタイルのフィーディングスプーンを削ってみた。
ただ、サルワタリという呼び名は地方での呼び名かなにかのようで、樹木図鑑には見当たらず。毒性チェックが謎なので、これも赤ちゃん用に差し上げるわけにはいかないかな、と悩み。。
もう1本再度ヒメコブシで削ってみた。
白い削り肌がきれいなので、今度はえごま油じゃない油を塗って仕上げてみようと思ってたのですが、ある晩、眠いときにいそいで塗装仕上げをしようとして、間違えて透明人工うるしを塗ってしまった。。💦
白いまま仕上がったのだけれど、人工うるしは食品衛生法に適合しているとはいえ、ウレタン塗装になるので、なんとなくどうなんだろうと思ってしまいました。。
(剪定枝たちをくれた友人のもとには、去年末にはじめての赤ちゃんがやってきていて、そろそろ半年バースデーで離乳食が始まる頃かなと思ったので、フィーディングスプーンをあげたかったのです。けども悩んだ挙句、これらのスプーンでなく、別の友人のお庭のヒサカキの枝で前に削ったフィーディングスプーンをかわりに差し上げました。。喜んでもらえました!)
■タラヨウで大きめのボタン
タラヨウで、今度は少し大きめのボタンもつくりました。
塗装を、初めてのエッグテンペラ仕上げでやってみたら、またしても顔色悪くなり😿でもこれはこれでかわいい、と優しい皆さまから励ましてもらえたので、台紙に取り付けて、枝をくれた友人にプレゼントしました。
■クワの枝でドアフック
クワの剪定枝の、枝分かれしている部分でドアフックをつくってみました。
樹皮をナイフで削り取り。。ドアにちょうどいいサイズの金具をクラフトハウスの井丸さんに作っていただいていたので、それを取り付けるための平面を出し、下穴を開けて、ネジどめ。緩衝材にフェルトを裏張り。
オイル仕上げにしたら、やはりやや顔色が。。。えごま油は黄色が強くなるようで、ちょっと残念です。
わが家のドアは厚みが規格オーバーなため、ドア内側のあみど扉で試用。
使い心地と耐久性はよさそうですが、色味が。。クワの枝、こんなに黄色くならなけれびなあ。。
■サンショの枝でマグネット
サンショの枝だけは生木ではなかったので、どうしようかな、と思ったのですが。ボコボコした肌は、輪切りにしたら面白くなるかも、と思い立ち、ノコで切ってみた。
なかなかファインキーな輪切りができたので、マグネットに仕立ててみることにしました。なかなか愉快かと。。
■タラヨウでブローチ
これは子ども椅子の前脚にタラヨウの枝を使ったとき、最後にこの脚の頭部分を短くカットするときに出た端材を見ていて、思い立ったもの。
ピンを取り付けて、ブローチに仕立てて見ました。
ちょっとヒコーキみたくなりましたが💦鳥のモチーフは前から好きで、藍の生葉を鳥の形に切り取って叩き初めをしてみたりしてました。今年は藍を育てていないので、スタンプを彫り彫りして、ファブリック用インクで押し、ドライヤーの熱で定着させました。
以上、6種の樹種の剪定枝が9種の雑貨になりました。子ども椅子を含めると、8種の剪定枝が10種の雑貨になりました😊
まだ枝は少し残っているので、またもう少し、何かできるかもわかりません。
こんなにいろいろ楽しませていただいた、友人の(あ)ちゃんと、(あ)ちゃんご実家のお母さまに、心からのありがとうを送ります!
***