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スマホスタンドづくりについて、三太氏に聞きました
新年あけましておめでとうございます!
三が日だった先週はお休みしましたが、今週は、無事クリスマスミッションを終えて長めのお正月休みを楽しんでいる三太氏に、スマホスタンドのデザイン過程について糸電話で行ったインタビューをお送りします。
――去年のクリスマスプレゼントに三太氏はスマホスタンドを頼まれて、自作したそうですが、デザインの着想はどこから?
スマホスタンドというものを使ったことがなかったから、まずはリサーチしました。そしたら、溝を切った台にスマホを据えるアプローチと、スマホ本体の背面に“脚”を生やさせる感じのアプローチと、両方あることがわかりました。
前者はテーブルの上に常時置いて置く感じになるのに対して......
......後者は小さくスリムになって持ち運びしやすいんですよね。
どちらにしようかなと思ったときに、使う人(スマホスタンドをリクエストした人)を思い描いたら、小さなものは失くしやすいかも、と思いました。出先で使うよりも今は家で使うことのほうが多そうだったので、据え置きタイプに決めました。
据え置きタイプのデザインを考えるにあたって目指したのは、「常時机の上に置いておいても楽しいデザイン」です。
ヒントになったのは、末武さんという食品サンプル会社から出ているおにぎり型のスマホスタンド。
木のブロックに溝を切る、という方向で考えていたときに、この🍙スマホスタンドを目にして、なるほど、と思ったんです。
――おにぎりとたくあんによって「溝」の部分をつくりだす、ということなんですね。それで、たくあんのかわりに胡桃という発想になった、と。切株のデザインにすることは、すでに考えていたんですか?
いえ、木製にしようとは思っていたんですが、最初はもっと違うイメージでした。手持ちの端材(木っ端)をストックしている布袋をひっくり返したら、何年も前に海岸林のお手入れボランティアに参加したとき、伐採させてもらった黒松が出てきたんです。
伐採するとき、ノコギリで「受け口」と「追い口」という切り込みを段差をつけて入れるんですが、そうやって木を倒して伐採できたあと、残った切株で人がつまづかないようにもっと地上近くで切り取るんです。この最後に切った部分を記念にもらってきていて。
受け口と追い口のおかげでついた段差を見たとき、これをそのままスマホスタンドに活かせそう、と思いました。
段差の手前のほどよい位置に、おにぎりスマホスタンドの「たくあん」に相当するものを取り付けたらいいんだな、と思い、切株には胡桃だろうと思いました。
――なるほど。そして切株のモチーフになったから、葉っぱをあしらうなどのデコレーションをしたのですね。
実は、葉っぱの部分は、伐採時の衝撃でひびが入っている部分があって、そこを目隠しするために付けました。手持ちのヤマザクラの樹皮をハサミで葉っぱ型に切って、あしらってみました。
それと、このままでもまあまあかわいいかなと思いましたが、使っていないときに卓上に置いていて目に楽しくなるようにしたくて、スマホを立てていないときは上の段に「りすのメジャー」を置いておけるようにしようと思いつきました。
りすのメジャーは、同じ胡桃のモチーフを使っているので。
上段の面は斜めになっていたので、りすのメジャーがちょうどよく乗る面積の水平な面をつくりました。
こうするとメジャーもすぐに手に取りやすくて、使い終わったりすのメジャーの定位置にもなって、ちょうどいいと思ったんです。
――りすの居場所にぴったりですね。
ただ、実際に使ってもらったら、スマホを置こうとするたびにりすをどけるのが気が引けていたみたいでした💦動物好きな人なので。
あと、スマホスタンド作成時にサンプルに用いていたスマホが、贈り先の人のスマホよりも若干重量が軽かったせいで、実際に使い始めてもらったとき、たまに後ろに滑って倒れてしまったりもしたんです。
そこで、後日おうちに忍び込んで、胡桃がスマホに接する部分の出っ張りを少しナイフで削り取って滑り止めゴムを目立たないように貼り、りすの乗つていた場所には木を生やして安定性を高めました。。木は、キンモクセイの枝でスプーンを削ったときの端材でつくりました。
――つくる過程、そして使ってもらう過程でも、どんどんデザインが変わっていくのはおもしろいですね。
そこが手仕事のいいところかなと、自分としては思っています。特に今年目指したいと思っているのが、「流動的に、臨機応変に、今にフィットするかたちへ」なので、特にひとつのかたちにこだわり過ぎずに変遷を楽しめるようでありたいと思っています😊
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グリ と グリーンウッドワーク https://guritogreen.com/
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