農園ノート
卯月の新月から小さい農園を始めて、昨日、皐月の新月を迎えました。種を降ろしたものがだんだん大きくなっていくのは感慨深いです。
△種を畑に降ろしてから1カ月。双葉が出て、無事ここまで大きくなってくれたカボチャ。
ただ近隣の区画の人の畑にくらべて、マイ農園はおおむねちびっこぞろい。しかも、大きくなっていっても前途多難な感じがあり。。ネキリムシに根こそぎ切り倒されたものもあったり、乾いた砂地に耐えられず消えたものもあったり、一向に芽出ししないものもあったり。
△ご近所さんにいただいたサラダリーフの苗。ネキリムシに半分くらい株ごとかじられてしまったので、残ったものは株元にかじられ予防にドクダミの葉っぱを敷いていますがどうなりますことやら。
基本来るものは拒まず、去る者は追わずでいけばいいのかな、と思ってやっています。
「来るもの」は、ご近所の区画の方や友達からよかったらいりませんか、とカモミール、サラダリーフ、落花生、ナスの苗をいただいたのと、あとは植えた覚えのないジャガイモや白いお花(?)などが芽出しして、どうしようかと迷っているうちにぐんぐん大きくなってきた。
△ご近所さんにいただいた落花生の苗。
△エダマメのあいだにニョキニョキでてきたジャガイモ。。。
△いつのまにか目出しして、いつのまにか蕾が上がって、いつのまにかかわいい花が咲いていました。これは誰?
作物をつくることが第一目標ではなくて、自然のハーモニーを勉強することが一番したいことなので、多種多様なものが植わっているのは嬉しい気持ち。知らない虫に会えるのもうれしいことです。
△畑では自然のハーモニーの勉強が一番ですが、家で育てているいちごや豆苗は食べる&愛でるのが目的。今年2つめのいちごがなりました。
△畑のいちごはまだこじんまりとしています。畑の場合は虫が来てくれてるとは思うけど、一応、花が咲いたら絵筆でなでて、受粉のお手伝いもしてみています。
「みんなみんな、トモダチ」
数日前のこと。
サラダリーフの苗をくださったおじさんだと思ってた人と畑で会ったので、「サラダリーフ、あんなにたくさんいただいたのに減っちゃってごめんなさい」と声をかけたら、それ、私じゃないと思う、と返され……(まさかの人違い💦)。でもそのおじさんはぐるりとまわって私の区画まできてくださり、どれどれ、とサラダリーフを見てくださいました。「これはネキリムシにらやられてるね」と土をほじって、ネキリムシを2匹見つけ出し、手袋をした手でつぶした。
わたしはその瞬間、なんにも言えなかった。けど、ネキリムシについていろいろ質問して、最終的には、自分は収穫量はまあ半分でもあればいいと思っている、なんなら2割ぐらいでもいい、ということと、虫が好きで、草も好きで、共存しながら畑をしたいとおもっている、ただお隣さんに迷惑にならないかだけは心配していることをカムアウトしました。勇気が少し要った。
おじさんは、「むずかしいね」と言い、そして、「そしたらオレに言えることはないな」と言ったけど、なんか投げやりな感じはなくて、優しさを感じた。。。
ここらへんの人はみんなやさしい、といつも相方は言うけどその通りだなとおもいました。
虫が好きと言ったあと、ひとりで草刈りしてたら、モグラをミクロサイズにしたようなかわいい虫がでんっと穴から登場して暫し目が合った。もう1匹、みたことのないデザインの大きめの虫がやはり地上に現れて慌てて別の場所で穴を掘り掘りしてそこへ入っていった。
みんなに聞こえていたから自己紹介しに来たのかもしれない気がちょっとした。
ミクロサイズのモグラみたいな虫のことは、家に帰ってネットで「モグラ」「虫」と検索したら、すぐにオケラだと判明。相方に「今日オケラに会ったよ」と話すと、「おおー!”トモダチ”の虫だよね!」。「手のひらを太陽に~透かしてみーれーばー♪」の歌が脳内再生されました。
そしてそうだよね、オケラはトモダチだったよね、と思い出し、ほっこりしましたが、その直前まで見てたネット上でのオケラ情報には、どれだけ畑にとっては”害虫”かが書き連ねられていて、あわわ、と思ってたのでした。
オケラのことを調べてたら、地中で「ビー」と鳴く、コオロギの仲間なんだとありました。いつも「ビービー虫」と私が勝手に呼んでた虫がオケラだったのかもしれない、と思ったら愛着がまた二割増し。。
「農園ノート」という題で書こうと思ってたのは
このノート↓についてでした。有名なコクヨの野帳です。
スタンダートなマス目の野帳を、「農園ノート」にして使っています。
畑の図面をわりと正確に描けるのと(1マス=25センチに換算して)、あと年間の「種降ろし」と「収穫」時期の一覧ページもつくりやすく、そして今育てている各植物ごとに見開きページをつくれて便利です。
△年間の種降ろしと収穫スケジュールページ。
△見開きの左側に、その植物についてのメモや「育ちの手伝い方メモ」、右側に実際にした作業の記録や成長記録を書いています。
△ページ数を振って、目次を表紙の裏に書いています。
△近日中に作業が必要な植物にはふせんをつけて。作業が終わったらふせんはまた裏表紙にスタンバイ。
野帳は測量士の方がフィールドて使うための仕様になっているだけあって、畑に持っていくにも便利です。小雨の降る中でも表紙がしっかりしてるのでヘタレないし、手のひらサイズなのでコンパクトでよいです。
さて、皐月のひと月は、どんな変化を遂げていくのかな。。。
だんだん、「ぐり と グリーンウッドワーク」が、ただの「ぐり と グリーン」になりつつあるかのようで💦 自分でもあれれ、と思っていますが、ウッドワークのお話もまたしたいです。。
***
ぐり と グリーンウッドワーク