グリンとグランの陽だまり日記~19~
兄がいるグリンとグラン
私の家の隣のおうちでは猫にご飯をあげている。
よって、野良猫も集まってきやすい場所にある。
ご飯をあげてて偉いと思う方もいると思うが、
私はご飯をあげるのなら医療行為(避妊去勢)もやるべきだという考えなので、
隣の病院へは連れていかないで、ご飯はあげてる行為には反対なのだ。
私と隣人からご飯をもらってる野良猫たちとの関係は、
時々我が家をトイレにするので、そのウンチを片してあげて、
後は見かけたら「おはよう」「こんにちは」「元気?」
と挨拶をするぐらいの関係。
まあ一方的にで向こうは何も答えてくれないけどね。
引っ越してすぐ、野良猫を保護した。
家の前の道路の真ん中でうずくまっていた。
私が近づくと警戒心の強い猫たちは大抵逃げるのだが、
その子もいつもは逃げてるのに、この日は全く逃げなかった。
ああ、これは車にひかれて足を骨折してるのではないかと思った。
このままではまた車にひかれる可能性もあるし、
助けなければと段ボールに入れて保護。
母に病院に連れて行ってもらった。
1才になるかならないかの、雄猫だった。
骨折かと思ってつれていったが、
診断結果は猫コロナだろうと。
そしてもう肺もだめにしてるので、このまま看取る形になると思うと言われた。
そしてその日のうちに亡くなった。
最後は火葬をしてもらい、見送った。
名前はノラにした。野良猫だからノラ。
もっといい名前を付けてあげればよかったかなと思ったりもしたが、
看病中「ノラちゃん頑張れ」と言っていたので、
いきなり違う名前で呼ばれても虹の橋で困ってしまうかなと思い
「ノラ」で見送った。
妹がいるグリンとグラン。
グリンとグランを迎えてから2年ほどして
子猫を保護した。
お隣の野良猫にご飯を与えている家を留守中に尋ねた人が、
苦しんでる子猫を発見。
わざわざうちのインターホンを鳴らして助けてあげて欲しいと言ってきた。
子猫を見てしまったからには放っておくことはできないと保護した。
病院へ連れて行ったら、烏につつかれて頭に穴が開いていることがわかった。
お隣さんがご飯をあげているので一応子猫を保護したことを報告。
すると「一度つつかれてるところを見つけて烏から助けてあげたのに、
また烏に襲われたんだと言われた。」
「可愛い顔の子だからうちの子にしようと思ってたのに残念」とも言われた。
それならなんで、一度目の時に病院に連れて行って保護してあげなかったんだよと思った。
一度目の時ならまだ助かったかもしれない。
お隣さんが面倒を見ると言ったけれど、
次の日も病院へ連れて栄養を入れてもらう予約もしていたし、
お隣さんも次の日出かける用事があったので、
お隣さんが帰ってくるまで一日預かることにした。
そして次の日病院へ連れて行って、栄養補給。
お隣さんは帰って来ても迎えに来なかった。
もうお隣に預けてはダメだと判断。
我が家の子にすると伝えた。
看病は4時間おきにミルクやご飯をあげてお薬を飲ませる。
とても大変で、くたくたになった。
保護猫活動してる方たちは子猫や病気の子を保護すれば、
これが毎日、何匹もに行うのだから、
すごいなと思った。
本当に尊敬する。
そしてマメリは6日後、亡くなった。
とても悲しかった。
烏に一度つつかれたときに保護して病院に連れて行ってくれてたら、
二度目に頭に穴があくほどつつかれなかったのではないかと、
お隣さんに言ってやりたいこともたくさんあったが、
ぐっと我慢。
マメリとの最後の時間を大切にする方が大事だ。
身体を拭き、お花を添えて見送った。
名前はマメリ
まだ1カ月ぐらいの女の子だった。
一生懸命ご飯を食べ、一生懸命生きた子。
最後は痙攣がひどかった。
思い通りにならない身体を脱ぎ捨てて、
今は虹の橋で沢山走り回っていると思う。
短い時間でも家族。
猫を保護するってとても大変なことだと思った。
しかし、
ノラちゃんとマメリとすごした時間は私にとってはとても大切な宝物。
虹の橋へ行ってしまったふたり。
一緒に過ごした時間は短いけど私の大切な家族。