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グリンとグランの陽だまり日記~1~
グリンとグランと共に生活する、陽だまりのような暖かく幸せな日々の思い出を綴っていきたい。
動物と一緒に暮らしたかった子供時代
私は子供のころから動物と暮らしたいと思っていた。
子供の頃は犬派。
いつも一緒に寝ていた相棒のぬいぐるみも犬だった。
ずっと犬を飼いたいアピールをしていた私だが、親からの犬を飼う条件をクリアすることができなかった。
親の提示した条件
部屋を片付ける。
テストで良い点を取る。
親から怒られたり注意をうけたりしない。
姉妹喧嘩しない。
この条件リストを見れば無理だということがわかると思うが、まず私ひとりの頑張りではクリアできない問題なのだ。
妹が関わってくる。
ひとりが頑張ってもクリアできないのだ。
お互いが「部屋を片付けよう」「勉強をしよう」と言い合っても、言われた方が素直に聞くとは限らない。だって私たち双子だから・・・。
これが年齢の違う姉妹だったら少しはお互いの言葉を聞くことができたかもしれないが、同じ年齢だった私たちにはお互いの言葉を聞くのが難しかった。
言われた方は「威張りやがって」と思い口喧嘩になる・・・そして条件クリアできず。
今思えば、両親はこの条件をクリアできないだろうと思って提示していたと思う。
もともと犬を飼うつもりはなかったのだ。
やっと家族の意見が一致。
中学、高校時代は部活動に忙しくあわただしい日々。
勉強、部活に忙しかったが、
犬と暮らしたいという思いはあり、誕生日プレゼントやクリスマスプレゼントは犬がいいと言っていた。
しかし、高校の時に父が癌で亡くなった。
父を失った私は、「犬と暮らしたい」という夢を口にしなくなっていた。
その後大人になり、妹は一人暮らし。
私と母は家族4人で暮らした家から引っ越しを考えていた。
私は、やはり父との思い出がある家だったので、引っ越しをする気にならなかったのだが、母の「新しい家に引っ越したら、ペットも飼えるかもよ」という一言に心動かされた。
そうだ私には「犬と暮らしたい」という夢があったんだ。
久しぶりに思い出した夢だった。
そしてそれなら、父との思い出の家も引っ越そうと思えた。結構単純なのだ。
そして引っ越した先が今の平屋の家だ。
この平屋の家なら、前の家より広いし、ペットものびのび暮らすことが可能だ。
それでは念願の犬との暮らしをしようと思ったら、ここで母が「猫ならいいよ」と言い始める。
う~ん。仕方ない。
飼うならポメラニアンのオス。名前は大好きな小説の主人公シャーロックホームズからとって「ホームズ」。
ここまで決まっていたのだけれど、仕方ない犬は諦めよう。
私の子供の頃の夢は「動物と暮らす」だったのだ。
猫で我慢しよう。