モクモク日記「タバコの値上げ」
平成30年10月1日〜3日午後22時
いやぁ〜大変でしたねぇ〜。10月1日からタバコ税の値上げに伴い、各銘柄の価格改定がありましてねぇ〜まぁいわゆる「タバコの値上げ」というやつです。ここ何年間でもちょいちょいあったんですが、シガレット(紙巻きたばこ。セブンスターとか箱に入ったやつ)限定で行われていたので、僕が働いてる店のメインで扱ってる葉巻やパイプタバコや手巻きタバコの値上げは、かなり久々の値上げでして〜。まぁ今回はタバコというタバコ全部値上がりってな具合ですね。(ごく稀に価格据え置きの銘柄もありますが。)
今回で、かなり上がった銘柄もありますわ〜。あのゴールデンブレンドなんか、1150円から1500円ですから。
と言われても分からん人が大半でしょうが。
我々、タバコ稼業の人間からすると一大事なワケですよね〜。ゴールデンブレンドはそれらのほんの一部分で、あらゆるタバコが一斉に高くなりましたよ。
まぁ実際に何が大変か〜と言いますとね、
10月1日からタバコ税が値上げという事は、9月30日まではタバコ税が安いわけです。その税が安い時に仕入れたタバコ全て銘柄ごとに数量を税務署に報告しないといけないんですよ!うちの店だと1500種類以上の銘柄を扱ってるんですよね〜。これを1500銘柄ごとに何本あるかを
カウントするという、もう人間がやるのはナンセンスな業務を強いられるわけです!でまたこの税務署に報告する際、「本数」で記載しなきゃいけないというのがまた追い討ちをかけてくるところで、僕んとこは申し上げたように葉巻とパイプタバコと手巻き用がメインですが、それらのタバコは葉っぱだけがパッケージングされてるのでグラム表示なんですね。そういう場合のタバコは「1グラム1本」にいちいち換算して記載しなきゃいけないという面倒なルールがあって、深夜までかかるか〜いや下手したら朝までかかるんちゃうか〜なんて思うほど先が思いやられる状態で10月1日を迎えるんですが、またこれ10月1日当日、僕は事務所ライブのタイタンU40も入ってまして〜まぁ両方とも休むわけにはいかないので〜途中で店を1時間程抜けるというスケジュールを組んで臨んだんですが、朝から前日の台風24号の影響で特にJRがダイヤが乱れに乱れ、本社から助っ人の方達の到着が遅れるというアクシデントに見舞われながら、必死にカウントしましたよ〜。集中力を切らさない為にも合間に一服しながらやりましたよ〜。まぁ割とスムーズに進みはしたんですが、やはり量が多い分「ひたすら感」が凄くて時間はどんどん食っていきまして〜気づいたら夕方を回り〜そろそろ南阿佐ヶ谷に向かわなくてはという時間になり店を飛び出し、丸ノ内線新宿三丁目駅に走って電車に飛び乗り、車内でネタを確認しながら10分程で南阿佐ヶ谷に到着。いやぁ〜な喉の渇きを覚えながらプロットに向かい相方と合流。相方とネタの確認だけして、すぐに本番が始まりトップバッターでやらしてもらい、すぐにプロットを出て駅に向かいながら「漫才のテンポがタバコを数えるテンポになってもたかな〜。」とちょっとビミョーな気持ちを抱えながら電車に乗り込み、店に戻り今度は1500以上の銘柄の価格表示を全て変更していくという、これまた人間がやるのはナンセンスな業務を再開し、それに目処をつければ今度はウェブショップの価格表示変更をやり始めるんですが、これがなかなか終わらない。うちはウェブショップにも力を入れていたので、そちらもほぼ同量の価格変更を行わなければいけないわけですから〜。夜もいい時間になり、さすがにこのまま続けるのも明日の営業再開にスタッフの体力が保たないかもしれないという観点から、業務が終わってないが今日はこの辺で帰ろう〜という賢明な決断を店長が下し、家に帰宅。
その次の日も朝から店に出勤したんですが片付けの際、灰皿に積もった吸い殻の山を見たとき一種の感動を覚えましたね〜。その後も店長と業務を続け、結局タバコ値上げに伴う全ての業務に目処がついたのが10月3日の午後15時。ウェブショップも再開ってな具合でした。
しかし今回の値上げはどういう理由なんででょうか〜。税金が足りないからタバコで取ろうという理由なのか。それともその奥に喫煙者を減らしたいという理由もあるのか、ないのか。いずれにせよ東京は一服できる場所が一気に少なくなる予定。タバコの煙を見る機会は減っていく事でしょう。値上げ後の店に立ってて思うのは、喫煙者はそんなに減らないんじゃないかな〜と思うんです。それはタバコはやっぱりいいものだからなんです。
あの灰皿の吸殻の山を見たとき、吸殻の数だけ哀愁があったんです。
分かる人は分かる、心地よさがあったんです。
少なくとも、いいものは残る。それが時代の流れというやつでしょう?
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