(休館中)石川近代文学館
行きやすさ ★★★★★
マニアック度 ★★
営業時間 9:00~17:00
定休日 年末年始、※展示替等で休館する場合あり
金沢観光エリア真ん中「香林坊」バス停から数分のレンガ造りが素敵な旧四校の校舎を利用した建物で撮影NGの看板が無いエリアは写真撮影が可能です。
石川県ゆかりの文学者の資料を展示する「石川近代文学館」は有料になっていて、入館料を払えば四校の歴史展示がみれる「石川四高記念文化交流館」も見学可能です。
こちらの施設は3文豪記念館などで利用できる金沢市文化施設共通観覧券対象外になります。バスの1日フリー券は金沢の主要な観光施設の入館料が割引になりますので持っている場合は支払い時に提示しましょう。
島清に関する展示は常設展示コーナーで加賀の作家グループとして紹介されています。
あと3文豪コーナーの『三文豪文学ネットワーク』という赤い背景のタペストリーにある人間関係図があるんですが、島清は徳田秋聲の所から枝が伸びていて暁烏敏と杉森久英へと繋がっています。
サイトの常設展示のページだと自筆の「地上」原案の写真があるんですが、少なくとも私が通い始めた2021年以降は展示されていないはず…常設展示は書籍や映画ポスターだったと記憶しています。
島清の遺品は1982年に母方の親戚からここ石川近代文学館に寄贈されました。洋行した時に使用したトランクや講演先で書いた自筆短冊、「誰にも愛されなかった男」で島清が中二病な性格の裏付けとされていた「革命」や「勝利」の印鑑(少なくとも「革命」は私が古書店で手に入れた島清の「革命前後」の蔵書印に使われていたのでそれ目的として作ったんでしょう)などなど。
入院中に書いていた遺稿もこちらにありますが現在遺品の全ては非公開になっています。
2015年の企画展の時はトランクなどは展示されたようですね…見っっったいッッッ!!!またやって欲しいよ文学館さん!!!
研究目的で数年前に入院中の執筆原稿を閲覧申請された方がいるのですが劣化が激しい理由で原本でなく写真での閲覧、一部は個人情報を理由に申請が下りなかったとのこと。
偶然ご縁でその写真資料を譲っていただいたのですが、原稿用紙が表紙の無い状態で二つ折りで紐に通され綴じられており、最初のページは日焼けで万年筆の文字が薄く紙も茶ばんで端も少し破れかかっていたりクリップらしき錆び跡がついていたりと確かに傷みが激しい…
万年筆の色や1マスに2~3文字書くスタイルも健在なのが分かったり見どころも多いんですけども今後も直接見るのは難しいかもしれません…
島清単独の企画展は難しいですが直近だと「石川と近代演劇」展で島清を扱った演劇パンフや著作が展示されていました。
あと秋聲の「解嘲」直筆原稿はたびたび展示されている気配ですし、杉森久英絡みの展示等でも間接的に島清の名前を見る機会は多いです。
また、こちらのミュージアムショップで売っているシールは貴重な島清グッズも!!
パンフにも常設展示の内容が掲載されていますので気になった方はチェックしてみてください。
ガチャガチャの缶バもかわいい。うさぎは鏡花さん絡みですね。
文学館のミュージアムショップは入口すぐ左です。
また、今年の9月に新しいショップもオープンしたようですので今後に期待!