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電子レンジのターンテーブル、本当に必要か?
皆さん、電子レンジを購入する際に「ターンテーブルあり」と「フラットタイプ」のどちらを選ぶか、悩んだことはありませんか? 最近はフラットタイプの電子レンジが増えていますが、ターンテーブル付きのモデルも根強い人気を誇っています。果たして、どちらが優れているのでしょうか? 今回は、このターンテーブルの有無について深掘りしていきます。
ターンテーブルの仕組みと役割
まず、ターンテーブルがある電子レンジの基本的な仕組みを理解しましょう。電子レンジは「マイクロ波」を使って食品を温めますが、実はこのマイクロ波、均一に広がるわけではありません。ある特定の場所に集中して強く作用し、逆にほとんど当たらない部分も生まれてしまうのです。
そこで登場するのがターンテーブル。食品を回転させることで、マイクロ波が均一に当たるように調整し、加熱ムラを軽減する役割を果たしています。
例えば、ターンテーブルなしで電子レンジを使うと、皿の片側はアツアツなのに、反対側はまだ冷たいまま…という経験をしたことがある方も多いでしょう。この問題を解決するために、昔から電子レンジにはターンテーブルが搭載されてきました。
ターンテーブルのメリット
ターンテーブルがある電子レンジには、いくつかのメリットがあります。
加熱ムラが少ない
先ほど説明したように、食品が回転することでマイクロ波の当たり方が均等になり、全体的に温まりやすくなります。特に、スープやカレーなどの液体を温める際にその効果が実感できるでしょう。構造がシンプルで壊れにくい
実は、ターンテーブル式の電子レンジはフラットタイプに比べて構造が単純です。高級なフラット電子レンジでは「アンテナ」や「反射板」を使ってマイクロ波を分散させますが、ターンテーブル式はその必要がありません。そのため、耐久性が高く、長く使えるという利点があります。価格が手頃
ターンテーブル式の電子レンジは、フラットタイプと比べて価格が抑えられている傾向にあります。必要最低限の機能で十分な場合、コストパフォーマンスの良さが際立ちます。
しかし、これだけメリットがあるにもかかわらず、フラットタイプの電子レンジが普及してきたのには理由があります。その理由については、次回詳しく解説していきます。
前回はターンテーブルの仕組みやメリットについて解説しました。しかし、近年ではフラットタイプの電子レンジが主流になりつつあります。家電量販店の売り場を見ても、高性能モデルの多くはターンテーブルを採用していません。では、なぜフラットタイプがこれほど普及したのでしょうか? 今回は、ターンテーブルなしの電子レンジが持つ魅力と、その技術的な背景について解説していきます。
ターンテーブルがなくても加熱できる仕組み
ターンテーブルがある電子レンジは、食品を回転させることでマイクロ波の当たり方を均一にしました。それでは、ターンテーブルがないフラットタイプの電子レンジでは、どのようにして加熱ムラを抑えているのでしょうか?
その秘密は「マイクロ波の制御技術」にあります。フラットタイプの電子レンジでは、庫内の天井や底部に特殊なアンテナや反射板が設置されており、マイクロ波が食品全体にまんべんなく届くように調整されています。一部の高級機種では、マイクロ波をランダムに放射することで、さらに均一な加熱を実現しています。
フラットタイプのメリット
フラットタイプの電子レンジには、ターンテーブル式にはない以下のようなメリットがあります。
庫内が広く、大きな容器が使いやすい
ターンテーブルがある電子レンジでは、回転するためのスペースが必要です。そのため、大きな皿や四角い弁当箱を入れると、回転できずにうまく加熱できないことがあります。一方、フラットタイプなら庫内がすっきりしているため、どんな形の容器でも自由に置くことができ、特にファミリー向けの大皿調理に適しています。掃除がしやすい
ターンテーブル式の電子レンジでは、ターンテーブルや回転軸の周りに食品のカスやソースがこぼれることがあります。ターンテーブルを取り外して洗う手間がかかるだけでなく、回転部分に汚れがたまると動作が不安定になることも。一方、フラットタイプは底面が平らなので、汚れてもサッと拭き取るだけで掃除が完了します。デザインがスマートで高機能なモデルが多い
フラットタイプの電子レンジは、デザイン的にもスッキリしており、シンプルで洗練された外観のモデルが多くなっています。また、スチーム機能やセンサー加熱といった最新の技術が搭載されることが多く、より高性能な調理が可能になります。
フラットタイプにも弱点はある
しかし、フラットタイプの電子レンジが万能かというと、そうではありません。以下のようなデメリットもあります。
価格が高め
ターンテーブル式に比べて、フラットタイプの電子レンジは内部構造が複雑であるため、どうしても価格が高くなりがちです。特に高機能モデルでは、数万円以上の価格差が生じることもあります。加熱ムラが起こる場合もある
最新のフラットタイプ電子レンジでは、マイクロ波を均一に分散させる工夫がされていますが、それでも食品の種類や配置によっては加熱ムラが生じることがあります。特に、電子レンジの中央部分が冷たくなりやすいという現象が指摘されることもあります。食品の置き方に注意が必要
フラットタイプの電子レンジでは、マイクロ波がどのように当たるかを考えて食品を配置しなければなりません。ターンテーブル式のように自動的に食品が回転するわけではないため、加熱ムラを防ぐために、途中で一度かき混ぜたり、位置をずらしたりする工夫が必要になることもあります。
次回は、これらのメリット・デメリットを総合的に比較し、どのような場合にターンテーブル式を選び、どのような場合にフラットタイプを選ぶべきかについて、具体的なケースを挙げながら解説していきます。
これまでに、ターンテーブル式電子レンジの利点とフラットタイプ電子レンジの特長を詳しく解説してきました。それぞれに長所と短所があり、一概にどちらが優れているとは言い切れません。では、どのような基準で自分に最適な電子レンジを選べばよいのでしょうか? 今回は、具体的なシチュエーションを想定しながら、どちらが適しているかを考えていきます。
ターンテーブル式が向いている人
ターンテーブル式の電子レンジを選ぶべきなのは、次のような方です。
コストを抑えたい
ターンテーブル式の電子レンジは、一般的に価格が安めです。シンプルな加熱機能だけで十分なら、高価なフラットタイプを選ぶよりも、コストパフォーマンスの高いターンテーブル式を選ぶのが賢明です。基本的な温め機能があればよい
コンビニ弁当を温めたり、冷凍ご飯を解凍したりと、日常的な温めが主な用途なら、ターンテーブル式で十分事足ります。特に、一人暮らしや単身赴任の方にとっては、シンプルな構造で扱いやすい点が魅力です。加熱ムラを少なくしたい
フラットタイプはマイクロ波の分散技術を活用して加熱しますが、それでも食品の配置によってはムラが出ることがあります。ターンテーブル式なら食品が回転するため、比較的均一に温められる傾向があります。
フラットタイプが向いている人
一方で、フラットタイプの電子レンジが向いているのは、以下のような方です。
大きな食器や容器を使いたい
家族向けの大皿料理を温める機会が多い人や、弁当箱の形を気にせずに温めたい人には、ターンテーブルがないフラットタイプが適しています。特に、四角い容器が多い人にはメリットが大きいでしょう。掃除の手間を減らしたい
料理をする頻度が高い人ほど、電子レンジの掃除が面倒に感じるものです。フラットタイプなら底面が平らなので、汚れがたまる心配が少なく、サッと拭くだけで簡単に掃除できます。最新の高機能モデルを求めている
最近のフラットタイプ電子レンジには、スチーム機能やセンサー加熱など、さまざまな高機能が搭載されています。食材ごとに最適な加熱を自動で調整するモデルもあり、料理の幅を広げたい人には最適な選択肢となるでしょう。
ターンテーブル vs. フラットタイプ、結論は?
結局のところ、「どちらが優れているか」という問題ではなく、「どのような使い方をするか」が重要です。
安くてシンプルな機能でOKなら → ターンテーブル式
大皿や四角い弁当箱を使うなら → フラットタイプ
掃除の手間を減らしたいなら → フラットタイプ
均一な加熱を重視するなら → ターンテーブル式
高性能な調理機能を求めるなら → フラットタイプ
どちらを選ぶにせよ、自分のライフスタイルに合った電子レンジを選ぶことが大切です。家電量販店に行くと、「最新の機能がついた高価なモデルが最適」と思いがちですが、実際には用途に合っていないと持て余してしまうこともあります。逆に、安価なターンテーブル式で十分な人が、無理してフラットタイプを買う必要もありません。
最後に、電子レンジを選ぶ際には、以下のポイントもチェックするとよいでしょう。
出力(ワット数)
500W~600Wが一般的ですが、1000W以上の高出力モデルなら短時間で加熱できます。ただし、用途によっては低出力でも十分な場合があります。庫内サイズ
一人暮らしならコンパクトなもの、家族向けなら大容量のものを選びましょう。オーブン・グリル機能の有無
トーストを焼いたり、グラタンを作ったりするなら、オーブン・グリル機能が付いたモデルが便利です。センサー加熱の有無
最新の電子レンジには、食品の温度や湿度を感知して、自動で最適な加熱をしてくれるセンサーが搭載されているものもあります。
電子レンジは毎日使う家電です。自分の使い方に合ったものを選び、快適に調理や温めを行いましょう。
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