サッカーとバレエと私
サッカー少女だった私は小学校5年生の時にバレエをはじめた。
なぜ始めたのか「コレ!」という理由は思い出せないけれど「ステキだからちょっとやってみたい」ぐらいな感じだったと思う。
結果的に私はバレエが大好きになりました。
バレエのお稽古を始める人の多くは「3歳から」「5歳から」など、低年齢で始めていて、実際に5年生から始めた私は「遅くはじめた人」だった。
最初のお稽古で「ギャロップ」という言葉を知らず、動き方が全く分からず先生にまさに手取り足取り教えてもらった感覚は今もよく覚えている。
そして、バレエには立ち方・ポジションに番号があって、全員が初心者のクラスならば、
「これが1番」「これが3番と5番の違いよ」みたいにきっと教えてもらったろうけれど、
「ポジションが常識の出来上がった世界に入り込んだので、
まさに「状況に埋め込まれながら」、覚えていくしかなかった。
私の「真似て学ぶ」「真似が自分ものになる」という学習感覚はこの体験が強いと思う。
バレエと聞くと、優雅なイメージが強いかと思うが、実際はサッカーやバスケなどのスポーツクラブや少年団での運動量に匹敵すると思う。
毎回汗だくだった。
そして、自分の身体を指の先まで、髪の毛の一本先まで意識をし、また見えない身体の芯を感じ、掴み、乗るという経験と出会った。
もちろん優雅なイメージを出す大きな要素であろう、音楽や衣装、舞台、物語、そして舞の歴史や新しさの世界との出会いでもあった。
もちろんこの新しい出会いの裏では淡々とサッカーも続けていたし、
「バスケかサッカーか?」というような悩みもなく、
両方とも淡々と楽しんで続けていた。
私の中でこの2つがどのように落とし込まれていたのかは、また別の機会に書きたいと思うが、
私はサッカー少女でありながら、
バレエ少女でもあった。
どちらも真剣に楽しかったし、どちらも今の私の土台である。
自己紹介として。
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