【競馬息子への手紙】人気は信じろ
息子よ、この記事を見ているということは君も競馬をやるようになったんだな。
君のことだから競馬でも勝ち続けているかもしれない。
だがな、競馬はやり続ける限りいつか絶対に負けてしまう。これはルール上仕方のないことだ。
この記事は競馬で負けて悔しいと思ったときに1つずつ読んでくれ。
親父の私が、これまでの数十年の競馬歴で学んだことをここに書いておく。
人気を信じろ
君は私の息子だから、どうせ穴馬が好きなんだろう。
単勝2倍くらいの馬は買わずに、あえて単勝20倍くらいの馬から買っていないか?
私もその気持ちは凄くわかる。
だがな、1つだけ言っておきたいことがある。
集合知は凄いぞ。
競馬のオッズはどうやって決まるか知っているかい?
そうだ、オッズは投票数によって決まるんだ。
つまり、多くの人が買う馬ほど人気が上がり、あまり買われない馬ほど人気が下がる。
たまに「こんな馬、誰が買うんだよ」という馬もいるが、オッズがついているということは世界中のどこかに買っている人がいるということだ。
君は優秀だから、たぶん周りのおじさんたちを見て「この人たちは全然競馬をわかっていない」とか言っているんじゃないか?
私も若い時はそう思っていた。
「こんなおじさんたちが適当に買うから、自分はちゃんと儲かるんだ」とな。
ただし、そのおじさんたちが何万人と集まって作りだした「オッズ」というものは非常に正確だ。
以下に私が競馬をしていた直近5年間の人気別成績を載せておく。
時代は変わっても、そこまで割合には変化はないはずだ。
どうだ、凄くないか?
人気が下がっていくごとに勝率、連対率、複勝率が綺麗に下がっていく。
当たり前だが、これは非常に重要なことだ。
周りのおじさんたちが走る前に予想した「強い馬ランキング」が、試行回数を増やすと、基本的には実際の強さもそれ通りになるということなのだ。
君が「儲からないから」と嫌った単勝2倍の馬が勝つ確率はどれくらいだい?
一方で、君が買った単勝20倍の馬が勝つ確率はどれくらいだ?
競馬をしている年齢になっているということは、期待値の計算はできるだろう。
期待値はどうだ?本当にその馬で良いのか?
君が下に見ている隣にいるおじさんも、実はちゃんと予想が出来ている。
だから、おじさんのこともちゃんと尊敬しなさい。
そして、人気は信じなさい。