【競馬息子への手紙】G1の田辺騎手と戸崎騎手はここで買え
息子よ、この記事を見ているということは君も競馬をやるようになったんだな。
君のことだから競馬でも勝ち続けているかもしれない。
だがな、競馬はやり続ける限りいつか絶対に負けてしまう。これはルール上仕方のないことだ。
この記事は競馬で負けて悔しいと思ったときに1つずつ読んでくれ。
親父の私が、これまでの数十年の競馬歴で学んだことをここに書いておく。
G1の田辺騎手は逃げ先行馬だけ買え
今回は騎手シリーズの紹介をしたい。
騎手にも各々得意な条件やレースというものがある。
まず最初は、田辺裕信騎手についての紹介だ。
田辺騎手の特徴はいたってシンプル。
逃げ先行馬だけを買えばよいのだ。
■G1の田辺騎手騎乗馬の4コーナー通過順位別成績(過去5年)
4角2番手以内:1-2-1-9(複勝率30.8%)
4角3番手以下:0-0-0-40(複勝率0%)
凄くないかい?これだけ顕著に表れることはあまりない。
つまり、田辺騎手が騎乗する馬は、4コーナー2番手以内になりそうな馬だけを買えばよいのだ。
「今回のレースで逃げるかどうかなんてわからないじゃないか」と君は言うかもしれない。
そう思って、上記の馬たちの前走における4コーナーの通過順位別成績も出しておこう。
■G1の田辺騎手騎乗馬の前走4コーナー通過順位別成績(過去5年)
前走4角2番手以内:1-1-1-14(複勝率17.6%)
前走4角3番手以下:0-1-0-35(複勝率2.8%)
つまり、前走で4コーナー2番手以内にいなかった馬に田辺騎手が乗る場合、G1では問答無用で消してしまっても良いのだ。
ちなみに、この傾向は過去10年に遡っても変わらない。
■G1の田辺騎手騎乗馬の4コーナー通過順位別成績(過去10年)
4角2番手以内:3-3-3-18(複勝率33.3%)
4角3番手以下:0-0-4-82(複勝率4.7%)
3着に来ることはあるが、4頭中3頭は4コーナー4番手、5番手の馬である。
田辺騎手が後方から差す競馬で馬券内に来ることはほぼ無いのだ。
まとめると、田辺騎手がG1で騎乗する馬は逃げ先行馬の時だけ買え!
芝G1の戸崎騎手は乗り替わりの牝馬を買え
次は戸崎圭太騎手の買い時を紹介したい。
戸崎騎手にも少し面白い傾向がある。
戸崎騎手の買い時はずばり牝馬である。
■芝G1の戸崎騎手騎乗馬の成績(過去10年)
牡馬・セン馬:1-4-2-62(複勝率10.1%)
牝馬:6-8-5-40(複勝率32.2%)
牡馬・セン馬と牝馬との間で3倍以上の成績の差が生じている。
ここまで顕著に牝馬が得意な騎手は滅多にいない。
そして、この牝馬の中でも面白い傾向がある。
今回乗り替わりの馬を狙うのだ。
■芝G1の戸崎騎手騎乗馬の牡馬・セン馬の成績(過去10年)
継続騎乗:1-3-2-31(複勝率16.2%)
乗り替わり:0-1-0-31(複勝率3.1%)
■芝G1の戸崎騎手騎乗馬の牝馬の成績(過去10年)
継続騎乗:2-4-1-28(複勝率20.0%)
乗り替わり:4-4-4-12(複勝率50.0%)
戸崎騎手は牡馬・セン馬の場合には継続騎乗が比較的得意なのに対し、牝馬の場合には乗り替わりのほうが得意なのだ。
ちなみに、戸崎騎手は芝G1において、牡馬・セン馬の乗り替わりで5番人気以内に支持されたことが過去10年で8回あるが、一度も馬券内になれたことがない。
それほどまでに牡馬・セン馬の乗り替わりには苦手としている。
その一方で、牝馬の乗り替わりの成績は非常に良い。
そして、さらにその中でも人気馬に乗った時の戸崎騎手の実力は異次元なのだ。
■芝G1の戸崎騎手騎乗馬の5番人気以内の牝馬の成績(過去10年)
継続騎乗:1-4-1-17(複勝率26.1%)
乗り替わり:4-4-2-3(複勝率76.9%)
異常なほど乗り替わり時の複勝率が高い。
これは推測だが、戸崎騎手は牝馬を扱うのが圧倒的に上手いのだろう。
だからこそ、自身が過去に乗ったことがある馬も上手に乗るが、他の人が乗っていても強いと思われていた牝馬に戸崎騎手が乗ると、まさに鬼に金棒なんだと思っている。
ちょうどこの記事を書いた前の週にあった2023年ヴィクトリアマイルで、戸崎騎手が乗り替わりで騎乗したソングラインが勝った。
これがまさに今回の「買い」の条件になるのだが、それを伝えておこうと思って今書き残している。
さて、色々と書いたが今回の紹介は以上となる。
田辺騎手、戸崎騎手はG1に騎乗する回数も多いので是非参考にしてみてほしい。