見出し画像

【競馬息子への手紙】馬連で単勝11倍以上は買うな

息子よ、この記事を見ているということは君も競馬をやるようになったんだな。
君のことだから競馬でも勝ち続けているかもしれない。
だがな、競馬はやり続ける限りいつか絶対に負けてしまう。これはルール上仕方のないことだ。
この記事は競馬で負けて悔しいと思ったときに1つずつ読んでくれ。
親父の私が、これまでの数十年の競馬歴で学んだことをここに書いておく。

馬連で単勝11倍以上は買うな

君は私の息子だから、どうせ穴馬が好きなんだろう。
あえて単勝20倍くらいの馬から馬連を買っていたりしないか?
私もその気持ちは凄くわかる。

だがな、1つだけ言っておきたいことがある。

馬連で単勝11倍以上の馬を買うのはやめなさい。

なぜかって?
君は「馬券占有率」という単語を聞いたことはあるか?

例えば、過去10年の有馬記念において、ある条件で絞り込んだ馬の成績が
8-10-9-73/100
だったら君はどう思う?

私と同じで関西人の君は「これだけやとわからんやん」と言っているんじゃないかな。
それは間違っていない。この条件の複勝率は27%であり、これだけだと買うかどうか判断に迷う数値である。

ただ、馬券占有率(複勝占有率)という見方をしてみよう。
この10年間で馬券に絡んだ馬、つまり複勝圏内に来た馬は30頭だ。
その中で、この条件の馬が含まれているのは27頭。
つまり、馬券占有率(複勝占有率)は90%である。

では、次に連対占有率ではどうだろう?
君のことだからすでに計算はできたかもしれない。
2着以内に来る馬は10年間で20頭で、そのうち、この条件の馬は18頭。
つまり、連対占有率も90%になる。

この「占有率」という考えは非常に重要だ。

例えば、この条件に当てはまる馬が今年の有馬記念には1頭しかいなかった場合、君ならどうする?

占有率の話を知っていれば間違いなく買うに違いない。
10年間で馬券に絡んだ馬の9割がこの条件の馬なのだ。
それが分かれば穴党の君は間違いなく飛びつくはずだ。

少し話はズレたが、以下に競馬のオッズ別の
・連対占有率(2着以内に占める割合)
・複勝占有率(3着以内に占める割合)

を載せておく。
オッズの区切りが変なのは、各オッズ帯の所属する馬の割合を均一(各10%)に近づけようと思ったからだ。
許してくれ。

占有率

これを見て君はどう思う?

簡単に言うと、出走割合と占有率が等しい値になっている状態というのは、出走する全ての馬からランダムで馬券に絡む馬を選ぶのと同じ確率ということだ。

つまり、
出走割合<占有率の場合は、ランダムで選ぶより、その馬が馬券に絡む確率が高い
出走割合<占有率の場合は、ランダムで選ぶより、その馬が馬券に絡む確率が低い
ということだ。

君のことだから、自分で考えて買うんだからランダムで選ぶより確率は高いと思っているかもしれない。
それは間違いではないかもしれないが、あえてわざわざ自然な確率より難しい道を進む必要はないのではないか?

最後に、もしかしたら20代の君からすると、ここまでの話も少し難しく感じているかもしれない。
その場合は、このことだけ覚えていてほしい。

馬連で単勝11倍以上の馬を買うのはやめなさい。

いいなと思ったら応援しよう!