G1有馬記念の馬券内馬はこう探せ【2024年更新】
息子よ、この記事を見ているということは君も競馬をやるようになったんだな。
君のことだから競馬でも勝ち続けているかもしれない。
だがな、競馬はやり続ける限りいつか絶対に負けてしまう。これはルール上仕方のないことだ。
この記事は競馬で負けて悔しいと思ったときに1つずつ読んでくれ。
親父の私が、これまでの数十年の競馬歴で学んだことをここに書いておく。
G1有馬記念の馬券内馬はこう探せ
今週はついに有馬記念である。
日本中が楽しみにしているレースではないだろうか。
当日はM-1の決勝と被ることが多いので、非常に充実した1日になるのではないかい。
有馬記念の馬券内馬はこう探せ
古馬G1はまず鉄板の以下の2つで取捨を考えてほしい。
前走5番人気以内、もしくは前走3着以内でない馬は消し
6歳以上の馬は消し
定番の前走条件と年齢条件だが、これは有馬記念でも当てはまる。
有馬記念で1つ目の条件に当てはまる馬の成績は、前走海外組を除くと、過去10年で0-1-0-46(複勝率2.1%)であるのに対し、前走が5番人気以内か3着以内だった馬の成績は9-8-8-76(複勝率24.8%)と大幅に成績が良い。
まずはこの条件で絞り込もう。
次に年齢であるが、有馬記念は過去10年で6歳以上の馬の成績が0-0-1-34(複勝率2.9%)とほとんど来ない。
唯一馬券内に来た2018年のシュヴァルグランは前年の有馬記念で3着だった馬だったため、リピーターに関しては大目に見ても良いかもしれない。
前年の有馬記念で馬券外に敗れた6歳以上の馬はバッサリ消してしまおう。
古馬牡馬、3歳牡馬、牝馬で分析すべし
有馬記念は4歳以上の古馬牡馬、3歳牡馬、牝馬で分けて分析することをオススメする。
まずは、古馬牡馬から見ていこう。
過去10年の有馬記念における、4歳以上の牡馬の成績は3-4-6-83(複勝率13.5%)である。
この馬券になった馬たちには共通する条件がある。
それは、2400m以上のG1で馬券内になったことがあるということである。
実際、好走した13頭のうち、菊花賞の3着内馬が8頭、天皇賞春の3着内馬が7頭(重複あり)と長距離レースでの好走馬が大活躍している。
それに該当しなかった馬は3歳時の日本ダービーの勝ち馬のみである。
つまり、古馬牡馬ではスタミナを求められることが多いため、長距離G1での結果がある、もしくは3歳春から2400mを勝ち切れるだけのスタミナ・能力がある馬が好走しやすいということなのだ。
続いて、3歳牡馬である。
3歳牡馬の過去10年の成績は、4-3-2-14(複勝率39.1%)である。
ちなみに、3歳馬は斤量の影響で、古馬よりも好走しやすいレースとなっている。
3歳牡馬の好走条件は、3歳牡馬クラシック連対馬である。
過去10年で馬券になった9頭のうち、ブラストワンピース以外はこの条件を満たしている。
2014年2着 トゥザワールド(皐月賞2着)
2015年3着 キタサンブラック(菊花賞1着)
2016年1着 サトノダイヤモンド(ダービー2着、菊花賞1着)
2018年1着 ブラストワンピース(該当なし)
2019年2着 サートゥルナーリア(皐月賞1着)
2019年3着 ワールドプレミア(菊花賞1着)
2021年1着 エフフォーリア(皐月賞1着、ダービー2着)
2022年1着 イクイノックス(皐月賞2着、ダービー2着)
2022年2着 ボルドグフーシュ(菊花賞2着)
ブラストワンピースはダービー2番人気、菊花賞1番人気という馬だっただけに、同様の強さを感じる馬は保留にしても良いかもしれない。
そうでない馬は、もうバッサリ消してしまおう。
また、有馬記念はスタミナが求められやすいため、馬体重が重い馬が強いレースでもある。
実際、古馬牡馬、3歳牡馬ともに連対馬は馬体重が480kg以上の馬からしか出ていない。
牡馬の平均体重は480kg程度のため、平均より軽い馬は割引したほうが良いだろう。
特に3歳牡馬は馬体重が520kg以上あって出走した3頭は全て馬券内になっており、特にブラストワンピースは当日馬体重が534kgと過去に出走した3歳牡馬で最も馬体重が重かった。
最後に、牝馬の取捨である。
牝馬の過去10年の成績は、3-3-2-33(複勝率19.5%)である。
牝馬に関しても、スタミナ適性の高い馬を狙うべきである。
牝馬で馬券になった7頭は、全頭2200m以上のG1で連対経験がある。
2014年1着 ジェンティルドンナ(JC2勝、オークス1着など)
2017年2着 クイーンズリング(エリザベス女王杯2着)
2019年1着 リスグラシュー(宝塚記念1着、エリザベス女王杯1着)
2020年1着、2021年3着 クロノジェネシス(宝塚記念2勝)
2020年2着 サラキア(エリザベス女王杯2着)
2022年3着 ジェラルディーナ(エリザベス女王杯1着)
2023年2着 スターズオンアース(オークス1着)
また、牝馬の平均体重は455kg程度であるが、馬券内になった8頭のうち7頭は460kg以上の馬体重があった。
あまりにも馬体重が軽い牝馬は狙いにくいレースなのだ。
軸馬には菊花賞の最先着馬を狙え
ここまで色々データを見てきたが、見てわかるように3歳牡馬の成績が圧倒的に良い。
というのも、年明け1月から斤量が古馬と同じになるにも関わらず、2週間の違いで、有馬記念では古馬牡馬と2kgの斤量差がある。
この2kgという差は意外と馬鹿にならない差なのである。
そして、3歳牡馬はクラシック連対馬が強いが、その中でも同年の菊花賞の最先着馬が非常に強い。
過去10年における菊花賞の最先着馬の成績は、2-1-2-2(複勝率71.4%)である。
特に当日馬体重が480kg以上の馬に絞ると、2-1-2-1(複勝率83.3%)とほぼパーフェクトである。
馬券外に敗れた1頭は2023年のタスティエーラであるが、この世代は3歳馬が弱いと言われていた世代だけに仕方ないかもしれない。
今週は以上だ。
有馬記念はお祭りだ。1年の締めくくりでしっかり当てて、良い1年の終わりにしよう!