勇者よ、おぬしはそろそろセミナーに参加しても良い頃じゃのぅ
SNSのTLを覗いていると唐突にセミナーに参加した時の事を思い出しました。
「よーし、おいらも勉強して◯◯のスキルを得る為に頑張っちゃうぞ〜」
という熱量が高まって参加したわけでもなく、偶々知人の誘いに乗った為です。
先ず知人経由の製品実演会の案内が先にあって、個人的にその製品実演会にとても興味があった事から話が進みます。
その際ちょっと無関係な分野とは思うけどと前振りがあった上で、少し前の時間からセミナーも一緒に参加してくれないかというお願いもきました。
あまり気は進みませんでしたが車で一緒に動く都合上別行動というのは難しいですし、紹介して貰った経緯をすっ飛ばして単独で製品実演会に向かうのも不義理と思い承諾の意を伝えます。
まぁ何事も経験というやつです( ˘ω˘)
そして当日となって知人に拾ってもらい先ずはセミナー会場へと向かいます。 内容を現地で確認したところWebを使ったマーケティングノウハウを共有する場との事でした。
自分の周囲が必死にメモを取る中で、微妙な居心地の悪さを感じつつ内容を頭に入れます・・・いかん、全く興味が沸かないぞ(;´Д`)
<別の抱合せ販売の話>
それでもなんとか船を漕がずにいたところで主催者さんが「なんと今日はあの〇〇さんが駆けつけてくれました〜(拍手♪)」と新たな燃料驚きを盛り込んでくれます。
ごめんなさい、喜びの雰囲気だけは周囲と合わせていますが全く知らない人で周りとの温度差が辛いです。 しかも困った事に外資系企業で経験した「会議の為の会議」より横文字マシマシなトークショーに困惑度が上昇します。
それでも主催者さんとスペシャルゲストの2HITコンボを場を冷まさない様に凌ごうとした自分を褒めてあげたいと思いつつ・・・意識が飛びかけてきた頃にスペシャルゲストの話も終わり、主催者さんの仕切りの声で現実に引き戻されます。
「ではこれ迄の話を踏まえて、軽く意見交換や交流をしましょう!」
コンボはまだ終わらねぇ(;´Д`)
そうして周囲の人達とのディスカッションというか雑談が始まります。
正直プロ野球を全く知らないのに某球団のファンの集いに連れて行かれ、コアなファン達と交流しようと言われた様な温度差です。
勿論自分だけ斜めのジョジョ立ちスタイルで傍観者を気取るのも真剣な方に申し訳ないので、場の空気に合わせる様に会話を交わします。
その時に改めて感じた事は周囲の熱量です。特に私がサシで話す事が多かった隣席の女性は凄かったです。
さて、かなりぼかした感じで話を進めてきましたがこのセミナーの目的は「儲けること」です。
誤解しないで欲しいのですが儲け優先が悪いとかそんな話は一切ありません。綺麗事を言ってもお金がなければ暮らしていけませんし、前向きに稼ぐのはとても大切です。
ただ一見オブラートに包んでいない現実的な話をしていそうなのに、皆でドリームを掴もう的なふわふわした空気を感じるのはなんとも言えない居心地の悪さがありました。
視野狭窄だと気がつかない怖さ
正直なところ全体的に胡散臭いというか、特にコンピューターに関わる話では「自身に都合よく解釈した一般知見を新機軸のアイデアとして話している。」でした。 嘘は言ってないんですよ。 でも大切な点を伝えてないわけです。 まぁノウハウとかその辺は主催者さんの食い扶持でもありますからね。
ただ・・・紹介した奇麗な海水浴場ですが、今の季節はクラゲがいるよ?位は教えてあげても良いのかなと思いました。
だって皆「泳ぐ気満々」で来ていますからね。
雰囲気の怖さ
先ほど少しばかり触れましたが・・・なんというか会場に妙な一体感があるのですよ。 ペンライトを手に持っていたら本心はともかくとして一緒に振っていたと思います(笑)
<似た空気感ではある>
結局のところ私の理解力が怪しいのか、その主催者さんとスペシャルゲストがちょっと微妙なのかはわかりませんが・・・個人的には「こういった場もある」を体験できた以外で得るものはありませんでした。
そしてなんだかんだで会場のモブとして乗り切る事も成功し、あとは本命の製品実演会に行くだけだ・・・というところで最後の爆弾が放り込まれます。
「せっかくの繋がりですから、皆で記念写真を撮りましょう!」
コンボ終わり際の最後の最後に超必殺技を混ぜ込んできやがりましたよ(;´Д`)
正直とても嫌でしたが選択肢が与えられない空気感でしたので仕方なく輪の中に加わります。 おい、目立つところに誘導するな!
念には念をということでちょっとばかしイメチェンというか変装的なものを施してきてほんと良かったです。
そんな訳で変装はしているもののハイライトがかかった目の私の写真が主催者のサイトとSNSから電子の海へ放流された筈です(TдT)
この件を思い出して一番気になったというか今でも印象深かったことは隣席の女性です。
かなり熱量高くセミナーに取り組んでおり、背景に何があるのかはわかりませんがその真剣さは敬意を送るべきものでした。
そして大成功するのはこんな人なんだなぁと感心すると同時に、大失敗するのもまたこんな人なんだなぁ・・・と思ったわけです。
欲しいものを手に入れる為にひたすら前に突き進む貪欲さと少し距離をおいて見定める慎重さ。失敗すれば前者は落とし穴に落ち、後者は失敗はない代わりに成功も掴めません。 このバランス感覚はほんと難しいです。
願わくば彼女が自分のビジネスを成功させた事を祈ります。
え? 本命の製品実演会はどうだったのかって? いやはや、かなり満足のいくものでしたよ。 そして丁度それを組み合わせて使う技術の端くれを身に着けていたのでこれは自己投資するしかないなと思いました。
ですが・・・運悪くというか案の定というか、毎度のとばっちり定期で私の原資は拐われてしまい残念ながらその分野へ手を出す足がかりを掴みそこねました。
今では一般にもそれなりに流通し更なる技術革新も進んでおり、どうやら私が見送った船は黄金の国ジパングへと辿り着いていた様です(TдT)/~~~~~
<次のお話>
<前のお話>
<某月某日の嵐>
主にオチがつく感じの思い出話を語ってます。
© 1986 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX All Rights Reserved.