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ハイタッチおじいちゃんのお話 ( ´∀`)人(´∀` ) イェーイ!

6年〜程医療業界に居たことがあります。

機械と話すモブエンジニアから人と話すモブ医療従事者へと真反対なジョブチェンジです。

家庭の諸事情で友人関係を狭めていたこともありなにかの拍子で再会してしまい近況を尋ねられると皆一様に「え?(;´Д`)」という反応をされました。

私自身「え?(;´Д`)」と思うのですから仕方がないですね。


何故そんな真反対な仕事を?という話はここでは一先ず置いといて、今回はそんな医療従事者生活の中で得たおじいちゃんとの出会いと日々について思い出してみます。

そのおじいちゃんとは何時知り合って何時仲良くなったかを全く思い出せないのですが・・・とにかく仲が良かったです(語彙力)

そしておじいちゃんと顔を合わせれば必ずやることがありました。

「 ( ´∀`)人(´∀` ) イェーイ!」


ハイタッチです(笑)
何時如何なる時も例え手を使わなくても顔を合わせる度にこの儀式は続きました。

今思い出してもほんと理由が思い出せません( ´∀`)人(´∀` ) イェーイ!

功を奏した・・・という言い方はあまり好きではないのですが、診察や治療に拒否感があっても何時ものハイタッチから私が諸々の必要性を説明し、望まれるなら傍にいる事で全てを恙無く進めることが出来たりと。

こんな患者さんとの接し方や一連のやり取りは私が畑違いの医療業界において自分なりの立ち位置を得るきっかけと実例にもなりました。

まぁそんな感じで長い期間お付き合い?は続くのですが、既に御高齢であることから自然と看取り的な状況になっていきます。

ハイタッチおじいちゃんは私が所属する医療法人とは協力関係にある病院の方でしたが、私が別件の訪問がてらおじいちゃんの傍についていると「あぁ、いつものあれかー」という感じでちょっとした風物詩の様な扱いだった気がします。(病院側スタッフからハイタッチの人みたいな認識をされていたので)

細かくはもう覚えて無いのですが、ある日ドクターを伴った訪問時に担当スタッフからそろそろ危ない的な話を耳にし、どうするか迷いつつも多忙なドクター自体が了承してくれたのもあっておじいちゃんとのハイタッチに向かいました。

実際はハイタッチどころか身動きすらろくに出来ない状況なのですが、私が手を当てさえすればそれはハイタッチなのです!(新たな真理)

もう言葉も出せず私の一方的な話しかけに対する相手からの意思疎通は目だけの会話。

私の文章力の拙さからそれを書き表すことも出来ずというか、そもそも書き表す気自体が無かったりするのですが・・・短いながらもそれは何時も以上に濃密な時間でした。

最後には勿論ハイタッチをしましたよ ( ´∀`)人(´∀` ) イェーイ!


今回別に主題がある訳でもなく、単純にハイタッチおじいちゃんとの日々を書き残したかったというのが投稿の理由だったりします。

でも強いて言うならお互いの事を良く知らない者同士が付き合いを続けることにより以心伝心の様な感覚を共有することが出来る・・・そんな実体験を語りたかったのかも知れません。

私の錯覚である可能性も含めてですね。

勿論薄っすらとはいえそれ迄の積み重ねがあってこその状況ではあるのですが・・・何なんでしょうね、あの瞬間のよくわからない時間の流れと感覚は。


( ´∀`)人(´∀` ) イェーイ!



<次のお話>

<前のお話>

<どくのぬまちをあるくのにそんなそうびでだいじょうぶか>
私のマガジンの中で唯一笑えない話や真面目な話を纏めています。 まぁフィクションですし(゚∀゚) シカタナイ


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