属性てんこ盛りなロールプレイ街作りゲー (Hinterland)
Hinterlandは2008年にSteamで配信されたハクスラ的街作りタワーディフェンスゲームです・・・というか適切なジャンルが思い浮かびません(笑)
元々はMajestyシリーズ(これも説明が難しい)的なゲームを開拓したくて手を出したらちょっと別物だった経緯があります。
いや、別物でしたけど予想より面白くなかなかの良作だと思います・・・人に勧められるかは別の話ですけど。
ゲーム内容を雑に説明すれば敵が攻めてくるダンジョンに潜らない街作り系Diabloという感じですね。
このHinterland、とにかく情報が少ないのですよ。
それでも有志による日本語化(ありがたやありがたや)がされていて手探りで遊び方を探すのですが、幸いお使いトラップやストーリー的な仕掛けもほぼ無いので体当たりでもなんとかなりました。
個人的にHinterlandの醍醐味は街を作る際のロールプレイだと思います。ノリ的にはぼっちTRPGですね。
ストーリー的な仕掛けもほぼないと書きましたが、キャラメイクの際に職業というか出自を選ぶことが出来るのですよ。
その出自によって能力も左右されるわけですが、攻略前提または有利不利を脇において妄想力をフル回転させたキャラクターがHinterlandの世界と自分を繋ぐ架け橋となるわけです。
そして準備完了となった途端にぽつんとHinterlandの世界にキャラクターが投げ落とされる様は
「あぁ、懐かしいRPGの空気だなぁ・・・」
とつい独り言を呟いてしまう程淡白な導入です。
まず最初にすることは街を盛り上げる仲間探しです。
そしてこれだ!と思う仲間を選ぶも食糧難や襲撃で早々に街から卒業されるのがHinterlandの様式美です(笑)
街はグラフィック的にも変化を追えるので開拓されていく様がニヤニヤできていい感じです。自分の住まいも素っ気ない一軒家から豪邸へ建て替わっていきますしね・・・中には入れないのだけど(゚д゚)
ゲームのサイクルとしては住人を集めて街を発展させ、その合間というか実質こちらの方がメインとなりますが街の外の未開拓エリアを確保していきます。
ある程度時間が経つとカウンターというか敵が街を襲いに来ます。エリア攻略中でもさっさと戻らないと・・・悲しいイベントが(TдT) ソンナ ロールプレイモ アリ
街の運営が少しは安定しだすと今度は王様からの勅命がちょくちょく届きます。
この王様クエスト、こちらの事情やゲームバランスに全く忖度しない作りなのか最初のクエストが「マップ最奥にあるラスボス級の敵を越えた先の資源確保」とかとんでもない無茶を言ってきます。
ある意味ファンタジー中世の王侯貴族としては忠実な鬼畜再現度なのかも知れません(;´Д`)
かといえば僅かな食料の供出だったりとほんと運でしかないのでひたすらロールプレイの材料にするわけですよ。
そんな困難も跳ね除けられる頃には街にはあらゆる職業が集い、住人もただ守られるだけの存在ではなくなっている筈です。
そして気がつけば住民達もその手に弓矢を持ち、街の防衛に携わるのです・・・ただ決して近接武器を持たせてはいけません、突貫して早々に街から卒業してしまいます(笑)
冒頭語ったジャンルの中にタワーディフェンスが混じっていましたが、ゲームデザインに含まれているというよりは結果的にその要素が活きるというか。
住人や櫓の配置を工夫すると防衛が俄然楽になるのですよ。敵の来る方向を見誤ると無防備な背中を見せる街作りになりますが(笑)
楽になるのは街作りだけではなく、パーティーメンバーも成長し装備が充実すると心強い戦力となり遠征も捗ります。但し決して近接武器は持たせないこと・・・卒業するぞ!
王命をこなし、活躍を続ければその佇まいに相応しい称号が与えられます。成り上がったぜ、ザマァ!
Hinterlandはとにかくロールプレイが捗るというか、ロールプレイを捗らせないと淡々として素っ気なさすぎるという懐かしい匂いがする洋ゲーなんですよ。
スコアが出るので私の様に大型マップでロールプレイ重視にせずとも、小型マップでスコアアタック的な楽しみ方もありかも知れません。
定価が980円ですのでセールを狙うと相当安く買えますので少しでも刺さる要素があった方はウィッシュリストにポチっておくと良いかも知れませんね(゚∀゚)ノシ
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先行する4マガジンに放り込めないビデオゲームへの迸る熱い妄想を放り込んでいきます(゚∀゚)