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モノダマシイ 008 「四角ボタンの思い出」

発売からン十年が経つと流石に知らない世代が増えてきた任天堂ファミリーコンピュータ(以後ファミコン)ですが、レトロゲームが話題になる度に引っ張り出されてくる事もあり若い方でもそれなりの認知度があるのだと思います。

少しばかり細かい話として当時直撃世代だった方の多くは御存知、または脳細胞の奥底で眠らせている記憶かとは思いますがゲームコントローラーの一つの転換点とも言えるファミコンのコントローラーも途中で分かり易いバージョンアップが成されています。

その足跡はお馴染み丸ボタン(●ボタン)に変わる前の四角ボタン(■ボタン)の存在から読み取れます。

今回は別にファミコンコントローラーの技術的な話や歴史的意義等ではなく、単純に私の愛機(■ボタン)との思い出を語りたいかと。

フォロワーのきなこさんがポエムでも語っていますが当時発売されたばかりのファミコンは性能から考えると低価格とはいえ高級な玩具である事には変わりなく・・・まだ小学生成り立てだった私にとってはおいそれと手が出る代物でもありませんでした。

ですが意外にもファミコンを早い内に手に入れる機会を得ました。残念ながらそのきっかけは人生の難所に足を踏み入れた災難によるものです。

雑に諸事情を語ると当時の私は入学を1年遅らせる程の病気がちな子供でした。それでも這う様に通っていた小学校でまさかの教師からのいじめに会い(;´Д`)、その戦いの結果として悪化した病状の治療と心の休息を兼ねて遠い田舎の親類の家に預けられる事になりました。

鍵っ子的な生活に慣れていたとはいえ知らない土地で離れて暮らす幼い我が子を哀れんだのか向こうで遊ぶ玩具を買ってくれるという話になり、そこで私が選んだのが当時発売されたばかりのファミコンだったという話です。

その時何故ファミコンを選んだのかは今となってはわかりません。小学校に上がる前はデパートの試遊機で様々なゲーム機を遊んだ記憶があるのですが、ファミコンに関しては病気や学校でそれどころではないといった感じであまり記憶がありません。まぁそもそも発売されたばかりでしたし。

勘違いで無ければ買ったお店は今でも覚えていて、恐らくそこでドンキーコングを見て惚れ込んだのだと思います・・・ドンキーコングは幼少期のゲーセン巡りで何度も目にしてましたからね!


時系列は怪しい点も多いのですが、こうして私はファミコンと共に見知らぬ地へ旅立つことになったのです・・・マリオブラザーズを添えて! ドンキーコング買ったんやないんかい(;´Д`)

そこでタイトル回収となるのですが、私のファミコンは所謂初期型でゴム製の■ボタンなやつでした。

昔のボタンによくある
ゴムゴムしたやつ

ユーザーから見たゲーム機として完成度が突き抜けているファミコンですが何だかんだ弱点はあって、よりにもよってこの思い出深い■ボタンもそんな弱点の一つでした。

弱点と言っても現在の視点で見てですけどね。

この■ボタン、時々戻ってこないんですよ(笑)

特にお子様が遊ぶものなのでお菓子のクズやゴミが入り込むとその頻度は激増したのではないかと思います。

幸いな事に当時は連射が必要なシューティングゲーム等は出回る手前な時期でしたので■ボタンでもそこ迄不満は無かったのですけど後々のゲームの進化を考えるとプラスチック製の●ボタンへの変更は所謂神アプデだったと思います。

それでも愛着を持ったファミコンですので私は■ボタンを愛でていました。

病気療養もいい感じに落ち着いて、地元に戻ってきた頃には短い期間でそれなりにファミコンに代表される第3世代のゲーム機も普及していて、友達の家に遊びにいけばゲーム機が置いてある光景も徐々に珍しいものではなくなっていました。

<ピコピコばかりしてたらお小言が・・・>


そんなある日の事、当時の兄貴分にファミコンを貸し出す事になりました。兄貴分とはとても仲が良かったので別に一方的なジャイアニズム取引ではなく代わりにセガ・マークIIIあたりを借りた記憶です。

そこでまたもイベントが発生します・・・ご奉公を終えて手元に戻ってきたファミコン、なんと壊れてました(TдT)

壊れたタイミングもわからずとても涙目で気まずい状況なのですが、後々も兄貴分として慕っていた事から記憶は曖昧なのですが上手く幕引きは出来たのだと思います。

<後に兄貴分が連れてってくれた出会い>

朧げながら私も兄貴分もそれぞれの親に怒られた記憶もある(笑)この事件ですが、とにかくファミコンを修理に出す事になりました。

その時に向かった玩具屋が前述のファミコンを買ったかもしれないお店です。

修理に出す際、ちょび髭パンチパーマメガネの店長さんに私はクドいくらいに一つのお願いをしていました。

「■ボタンはそのままに!」


私にとって苦楽を共にした■ボタンは性能だけで推し量れない愛着のある品だったのです。 STGの才能を前世に置いてきたから連射が要らない点も大きかった。

「はいはい、わかったよー」


と軽い対応をするちょび髭パンチにしつこく食い下がり、申し送りをちゃんと書くように何度も訴えました。

そうして1〜2週間後程して私の手元に愛機が戻ってきました。電源部分の故障で修理代はたぶん3000円位だったと思います。

ウキウキ気分で箱を開けると・・・

「●ボタンになっとるぞーい!(TдT)」


あのチョビ髭約束を破りやがったなと怒り心頭ですが、そこは単純な小学生です。操作性の良くなったボタンを前に1ヶ月もすれば怒りも忘れて●ボタンで16連射(もどき)ごっこに興じておりました。

私の思った通りチョビ髭が仕事をしなかったのか、子供へのユーザーサポートに手厚い任天堂が敢えて交換の判断をしたのかはわかりませんが・・・■ボタンの痕跡は残された化粧箱のみとなった訳です。

よくよく考えれば何故事前に●ボタンへの変更を阻止しようとしたのかが謎です。雑誌記事や口コミで情報を得たのか、周囲が●ボタンだらけで何となく直感が働いたのか。 インターネッツ?、パソ通すら数年後の話だよ!(゚∀゚)

今となってはとても小さなコントローラーですが、そのかわいらしさからは想像もつかない程に日本中の熱狂をびくともせずに受け止めた凄いやつなんですよね(゚∀゚)ノシ



<そんなファミコンで遊んだゲームについて>

<次の推しモノ>

<前の推しモノ>

<モノダマシイ>
モブキャラが推し「モノ」について妄想を語ります(;´Д`)


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