大好きなKANちゃんへ

「母さん、僕のあのメガホンどうしたでしょうね・・・」
(『人間の証明』風)

11月17日(金)、会社で仕事をしていると、
「訃報見た❓」と友人からのLINE。
何のこっちゃと思わず返信すると『KANさんが亡くなった』と。
仕事が忙しすぎて、あんまり考える暇もなかったけど、
仕事が終わってスマホを見ると10人以上から同じLINEが😰
帰ってきてXで投稿を読んでは泣き、ラジオ聴いては泣き
テレビつけては泣き、を繰り返していた。

私の記憶が確かなら、KANちゃんの最初のLIVEは札幌ペニーレーン。
その時になぜか配られた赤いサイン入りのメガホン。
ふと思い出して、そのメガホンが飾ってあった場所に行くが。。。
ない。
部屋中探してもない。
翌日に再度探そうと思って、床に置いてある相方のアルバムの
入ったダンボールを持ち上げたとたんピキっと音が。
ギックリ背中発症😨
夜は長丁場のLIVEがあったので、とりあえずペインクリニック行って
ブロック注射を18本ほど💉打たれる。
色んな意味で痛い。。。

まぁ、冒頭のセリフは、ともかく(笑)、KANちゃんのHPを見ると
札幌ペニーレーンのLIVE は1988年3月22日のみ。
そんな昔から行ってたの❓と自分にビックリ。
ラジオもアタヤン時代から聞いてたしなぁ。
とりあえず札幌のライブは最後のLIVEまで全部行ってた、
位のファンだった。

思い起こせば、LIVEの楽しさを教えてくれたのはKANちゃんだった。
最初は普通のLIVEだったはずなのに、どんどんエンタメ化して
色んなキャラが出てきたっけ。
みなこ先生とかスティーブ碗田とかマイケル弱小とか🤣
アメフトもあったし、サンバの衣装もあったし、
天使の羽をつけてLIVEしてたのも多々。
ピアノの上に乗って風浴びながらやってたのも多数(笑)。
LIVEの最後に適齢期Love Storyが流れると、全曲繋げての
メドレー紹介の時間だなってワクワクしたし、
『愛しのオクサーヌ』では、おっぱいバルーンも登場したっけ😆
って書いたらメチャクチャなLIVEだと思うかもしれないけど
音のクオリティとステージ構成は素晴らしかったんだよね。
途中から『弾き語りばったり』という1人のピアノツアーも
バンドツアーとは別にやってて。
特に大好きだったのは、KANちゃんのインスパイアされて創った
曲の解説と、そのインスパイアした😆曲を続けて演奏する奴。
ビートルズの「Penny Lane」とサンクト・ペテルブルクとか。
ビリー・ジョエルの演奏も楽しみだった😊
バンドツアーではエンターテイナーのKANちゃん。
弾き語りばったりではシンガーソングライターの
ピアノ弾きのKANちゃんが見れて、両方見てこそ
KANちゃんの真骨頂な感じだったなぁ。

コロナ渦でも配信いっぱいやってくれて、2画面で下にピアノの
鍵盤だけ録っていて、演奏の鍵盤さばきを見れるという
画期的な映像は衝撃すぎて感動モノだった。

衝撃といえば『カサナルキセキ』。
自分の曲『キセキ』と秦基博くんの『カサナル』を文字通り、
あわせた曲。
「同じコード進行、同じBPM、同じテンポでだけど旋律が2つあって、
それぞれがすごくいい曲で、それが重なったらもっといい
曲になるという曲を書きたいんだ。」ってKANちゃんの発言を元に
作られた変態曲。
もう一つの変態曲は、スキマスイッチの『回奏パズル』。
20曲以上のスキマの歌を
『スキマスイッチの既発曲のすべてのメロディと歌詞を“素材”にして、新しい曲を作る、という前代未聞の発注を男らしく受けて立ち』
創ったという、とんでもなく
クレイジーな曲(笑)。
しかもこの曲、素晴らしくいい曲なんだよね。
そんな変態KANちゃんを見てますます大好きになった♡のは
私だけじゃないはず。

ずっと編曲やってくれた小林信吾さんに『KANちゃんならできるよ』って言われて自身で弦のスコアを書いて、自身でレコーディングを仕切っちゃったという逸話もあるよね。
本人は秀才だって言ってるけど、みんな天才だと思ってる。
でも、ものすごく努力して、出来ちゃって、それを隠さないんだから、
やっぱ天才だと私も思ったよ。

一緒に共演したアーティストもホント素敵な人ばかりで
竹善さんとか要さんとかKANちゃんを通して好きになった。
ビリージョエルもKANちゃんの影響で好きになり
LIVEも行ったなぁ。

KANちゃんの歌が好きすぎて歌うアーティストも沢山いたよね。
ミスチル桜井さんの『永遠』
佐藤竹善さんの『カレーライス』
は特に好きだった。

LIVE見てると『愛は勝つ』を歌うのが苦しい時もあったし
『言えずのI Love You』を封印してた時期もあったなぁ。
フランスに行っちゃってLIVE見れない時期もあったけど
KANちゃんなら絶対戻って来てくれるって思ってたから
その日を楽しみに待っていたし。
あんだけ売れて、一発屋みたいに言われて、でも、
歌に対する姿勢はいつも変わらなくて。
いつも変わらない姿勢はホント尊敬以外の何者でもない。

好きな曲は沢山ある。
『言えずのI Love You』を聴いた時は
何てピュアな曲なんだろう、と。
『永遠』はピアノの音も大好きで、美しい旋律に
こんな歌を贈られたら一生ついていくよね、と思ったし
『プロポーズ』はホントこんなシチュエーションで
プロポーズされたら最高に幸せだなって思った。
こんなロマンチックな歌を歌うのに、ラジオの
KANちゃんは毒舌で二ヒルでダジャレキングで。
そのギャップも好きだった。
アルバム『Girl To Love』は1番聴いたアルバムで
ドキドキとワクワクが詰まったアルバムだといまだに思う。
色々語ったけど、中でも1番好きな曲は、
木村和(きむら かん)本名で出したアルバム
『何の変哲もないLove Songs』に収録されている
『雪風』。
世界一ピアノで奏でられた雪の音がメロウな曲。
ホントにピアノの旋律が美しすぎて。。。
『イメージ出身地は札幌』と、札幌を愛したKANちゃん
だからこそ出来た曲だなぁと。
LIVEで聴くたびに心がキュンってなって震えてた。

カラオケでもよくKANちゃん歌ったけど、特に
『雨にキッスの花束を』は1番歌ったよ。
あんなに心躍るメロディを創れるKANちゃんは
ホント素晴らしい、と。
今度、友達とKANちゃんカラオケ行く約束したから
歌ってくるよ。
泣いて歌えなくなっちゃわないか心配だけど。

11月18日にFM COCORO『Wabi-Sabi レディオ・ショー』で
根本要さんと馬場俊英さんが追悼番組してくれた。
KANちゃんに1番近かった彼らが1番辛くて悲しいだろうに。
ホントKANちゃんの周りの人は優しい人ばっか。
旧TwitterのXでも色んな人がつぶやいてるのを見ると
KANちゃんの人徳だなぁと感じずにはいられない。

葬儀も自分でプロデュースして、最後までKANちゃんらしかった、
って聞いて、うちの父が亡くなった時にも思ったのだが
自分の人生の終わりが見えた時に何ができるのだろうか、って。
私『らしい』と言われる人生であれば、と切に思ったよ。
61歳で亡くなったKANちゃん。
大好きな素数なのも、らしいなーと。

サブスクやらないって言ってたから全アルバムをiTunes に
落としたのに、サブスク解禁したって聞いた時には
『もしかして』と思ったけどこんなに早くいっちゃうなんて。
旅行の好きなKANちゃんだから、いつもLIVEの時に着けてた
天使の羽で天国に旅立って行ったのかなぁ。
寂しい。ただただ淋しい。。。

合掌。

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