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GUP特別セミナー 『「エクイティ」ってなに? VUCA時代を生きる女の子の育て方』(菅原亜都子さん)

みなさんはエクイティ(Equity)という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?
GUPは、10月11日に、 『「エクイティ」ってなに? VUCA時代を生きる女の子の育て方』をテーマに、札幌市男女共同参画センターの菅原亜都子さんを迎えてオンラインセミナーを開催しました。

このセミナーでは、変化のスピードがますます速くなり、先行きが不透明な現代において、どのようにして生き抜く力を持った子どもを育てていくか、私たちが実践できる方法を探っていきます。


【開催報告】GUP特別講演 『「エクイティ」ってなに? VUCA時代を生きる女の子の育て方』

みなさん、お元気でしょうか?GUPインターンのみづきです!!

今回は、特別セミナー『「エクイティ」ってなに? VUCA時代を生きる女の子の育て方』の開催報告、セミナーについての振り返りをさせていただきます。
「男女平等」や「女性参画」という言葉を耳にすることが増えてきた昨今、性別に関わらずたくさんの人に関連するトピックではないでしょうか?簡単にはなりますが、この振り返りから新たな気づきや関心が芽生えてくださると嬉しく思います!

まず初めに冒頭にも書きましたが皆さんはエクイティ、という言葉はご存じでしょうか?

菅原さん曰く、エクイティはこの写真の真ん中の状態を表しているそうです。観戦のためにお金や時間をかけてフェンスを取り払うのではなく、色々な障壁や格差がある中で各個人に合った支援を受けることで生きやすい世の中を作ること、それがエクイティなのだそうです。

Equality, Equity, Justiceの違いについて

サッカー観戦の例が表すエクイティへの課題が、現代社会で女性が生きていく上でも生じているようです。例えば、職場で昇進する、働き続けるにあたって、目に見えない障壁「ガラスの天井(Glass Ceiling)」が存在していたり、一方で、男女での賃金格差や必要な教育を受ける機会が女性の方が少ないといった困難が、性別という区切りだけで発生し、そこから抜け出しにくい女性の状況を「ベタつく床」と称します。このように、社会の構造的な側面からジェンダーロールが固定化されてしまっているという考え方は、非常に興味深いと私自身感じました。

これらの問題点を踏まえた上で、セミナー前半では、この20年間のジェンダー平等の国際的・国内の大きな変化についてご説明していただきました。

この20年間のジェンダー平等の国際的・国内の大きな変化について

後半では、このセミナーのトピックである「女の子の育て方」や、いくつかの教訓をお話しいただきました。

菅原さんからのメッセージ

その中でも、「子どもよりも、まずはあなたから」という言葉が心に響きました。私自身に子どもがいるわけではありません(笑)。でも、思い返してみると、自分の家族内での母の役割や女の子はこうある「べき」と言われ育ったことで、無意識に性別に囚われていたのでは?と思えることが頭の中に浮かびます。子どものために、という側面もありますが、お母さん自身が、自分の人生を大切に悔いなく生きることが必要であるということでセミナーは締めくくられました。

今回の特別セミナーで抱いた自分の気づきや考えを忘れずにいたいと思います。GUPでは今後も様々なテーマでの特別セミナーやプログラムを実施します。興味深いこと間違いなしです!!!

【菅原亜都子氏 経歴】
札幌出身。2003年公益財団法人さっぽろ青少年女性活動協会に入職、札幌市男女共同参画センター職員として事業を担当。女性の起業支援、リーダー育成といった「ガラスの天井」へのアプローチと、女性に対する暴力をなくす取組、困窮女性への支援といった「ベタつく床」へのアプローチと両輪で地域のジェンダー課題解決を目指す。

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