宇宙よりも遠い場所 南極への旅路 第8回 「ざまあみろ」
憧れの地
わたしが人生で「転んでいた」時に出会ったのが、「宇宙よりも遠い場所」(以下よりもいと呼ぶ)であったことは、第1弾の記事に書いた。よりもいのキャラクターは、わたしに強いエールを送ってくれた。
2018年の放送より8年。2025年1月4日に、ようやく南極大陸の地を踏むことができた。感動ひとしおである。聖地巡礼/舞台探訪を趣味にしている人間にとっても、これほど長い旅路は経験したことがない。
プロセス重視
女子高生4人の青春群像劇。その躍動感は、南極へたどり着く「プロセス」にある。ただ、南極で過ごす日々を描くのではなく、如何にして南極へたどり着くかという過程を描いている点が特徴だと思う。
2020年春に始まった新型コロナウイルス感染症のパンデミック。それにより南極はおろか日本を旅することもままならなくなった。既にその時にはシンガポールとオーストラリアの舞台探訪を済ませていた。しかし、どうしても彼女たちが見た南極の風景を自分の目で確かめたいという願望は尽きなかった。
ついに上陸
午前8時40分すぎにゾディアックに乗り込み、いざ南極大陸へ。そして上陸した。念願の地にようやく降り立つことができた。ペンギンやアザラシもいるが、なによりわたしはそこに立っている感慨を噛み締めていた。
先の記事に、この旅のキーワードは「現地現物」だと書いた。実際に行ってみて、肌で感じたことを書かねば、それは本当の言葉ではない。そういう意味でも、(トータルの金額は同人誌に譲るが)、大枚をはたいて来た甲斐があった。
いま、南極大陸を眺めつつ、「ここから、ここから」を聞いた。わたしの大好きな歌詞である「転んでできた傷さえ もっと愛せるなら」という歌詞が沁みた。
つづく
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