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愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ
初代ドイツ帝国宰相であるオットー・フォン・ビスマルクは、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という格言を遺しました。
有名な格言なので、多くの人が知っています。
将来何が起こるかは誰にも分かりません。何かが起きた時にどう対応するか、教材は過去にしかありません。
例えば、東日本大震災のような災害は、いずれまた起こるでしょう。その時に震災のことを勉強した人としなかった人、どちらが助かりやすいかは誰にでも分かるでしょう。歴史を学ぶ大切さは、これに尽きます。
私は、歴史書の読書が大好きです。「三国志」「史記」など、主に中国史を好んでいます。子供の頃は、父親が、横山光輝の三国志をむさぼるように読んでいたのを思い出します。
話を戻します。
ドイツの宰相ビスマルク(1815~98)が「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と言ったのは、時間軸の話をしているのです。経験から学ぶだけでは、人生のどこかで震災が起こらなければ対応策が学べません。でも人類の歴史は5000年ありますから、時間軸を延ばせば様々な対応策を学ぶことができます。
私たちが、健康でいられる時間は、およそ80年だと言われています。その僅か80年の人生経験だけで、物事を判断するのは、非常に難しいと思います。
なので、私たちは、人生の先輩や上司などに意見を参考にするわけです。しかし、その意見が正しいとは誰にも分かりません。
それには、歴史を学ぶことが重要です。ここでいう歴史とは、経緯や成り立ちの意味も含まれています。
例えば、軍用地でいえば、沖縄軍用地等地主会連合会が発刊した「土地連三十年のあゆみ」が唯一無二の歴史書に当たります。
私は、「三十年のあゆみ」と「五十年のあゆみ」を所有しています。先人が、琉球政府より権力が強い米軍と粘り強い交渉の結果、現在の軍用地の仕組みを築き上げました。
これは、凄いことで、当時の日本政府を飛び越えて、アメリカ政府から、勝ち取った権利なのです。
現在では、考えられません!!本当に頭が下がります。
米軍施政下から、日本復帰に向けて、本土の軍用地と同等に賃借料を上げるために、様々な調査に励んでいたことが、つぶさに読み取れます。
復帰後の高度成長期にあった沖縄と、現在の沖縄が、重なっているように思いました。今後の軍用地投資の基礎になる超一級歴史資料だと思います。
1冊20,000円以上もする高い書籍ですが、それだけの価値は十分にあります。ぜひ、この機会に購読されていは如何でしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございます。
出会いに感謝です!