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読者の質問に答えました!②
先日、ブログの読者から、以下の質問を受けました!
「仲里さんの本を偶然手に取り、軍用地投資を知りました。2冊とも購入し読ませていただきました!
まずは、法人で相続税対策の目的で、軍用地の購入を検討しており、2000万円前後の予算で現金での購入を希望しております。 現在おススメのところがあれば教えて頂きたいです。
紹介していただいているのが30坪以下なのですが、嘉手納飛行場であれば大丈夫なのでしょうか。」
拙著のご購入、誠にありがとうございます。2冊も買って頂いて、心より嬉しいです!!
軍用地の購入目的が、相続税対策で資産圧縮で、法人名義で買われるのであれば、那覇空港用地をおススメします。
理由は、嘉手納飛行場より、現金の資産圧縮効果が高いからです。では、具体例を用いて、説明します。
那覇空港用地
販売価格2000万円、倍率65倍、年間借地料:30.8万円、固定資産税評価額210万円と仮定します。
軍用地の相続税評価の具体的な手順は、軍用地投資入門に記載されているので、参考にしてください。
固定資産税評価額を調べるには、毎年4月頃に送付される固定資産税の課税明細書に記載されています。手元にない場合は、市町村役場で固定資産評価証明書を発行してもらうことができます。
公用地用の評価倍率表で倍率を調べるには、公用地用の評価倍率表は国税庁の路線価図・評価倍率表のホームページから確認できます。
上記のURLをクリックすると、 所在地(市町村)、施設名、地目に応じて公用地用の評価倍率表で倍率を確認することができます。
地目は登記簿上の地目を適用します。現況と登記簿上の地目が異なることもあるため注意が必要です。
本件の場合は「那覇市」の「那覇空港施設(国土交通省)」の「雑種地」の欄を参照すると、倍率が4.9倍であることがわかります。
相続税評価額=固定資産税評価額210万円×倍率4.9倍×(1-40%)=617万
資産圧縮率は、617万円/2000万円=0.3となりました。
「軍用地投資入門」をご覧になると分かりますが、嘉手納飛行場の圧縮率は、0.5程度です。昨今の嘉手納飛行場の倍率の下落により、圧縮効果は悪くなっています。
固定資産税評価額が免税点となりがちな伊江島補助飛行場については、確かに資産圧縮率は相当高いのですが、年間借地料は、毎年据え置きとなっているので、軍用地の最大メリットである複利は全く期待できません。
まして、嘉手納飛行場より那覇空港用地の単価上昇率は、高いので、複利で長期保有にも適しています。
加えて、那覇空港用地は、国土交通省が買い取ってくれるので、売却益にかかる税金は、5000万円まで非課税です。これは、かなり優遇されています。
米軍基地の嘉手納飛行場は、返還予定の報道はありませんが、台湾有事のリスクや、今後、自衛隊基地が拡張することはあっても、米軍基地が拡張されることはありません。
那覇空港用地は、第2滑走路が増設されたことでも分かるように、国や沖縄の経済にとって、欠かすことができない重要な成長エンジンです。
長い目で見れば、嘉手納飛行場より那覇空港用地が、節税や資産保全の意味でも、非常に有利なことが分かりますよね。
当ブログでは、読者の質問に分かり易くお答えします。個々の具体的な質問については、以下の相談フォームで受付ています。
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