ぐん税ニュースレター vol.47 page04 -ここだけの話-
1年ほど前のニュースレターで、3Dプリンターを購入したことに触れました。
私が購入したのはFDM方式と呼ばれるもので、熱で溶かした樹脂(フィラメント)を細いノズルから抽出して1層ずつ積み重ねていくタイプのものです。3Dプリンターと言われたときに多くの方が思い浮かべるのはこのタイプだと思います。
Youtubeでクリエイターの動画を観ているうちに自分でも使ってみたい欲が大きくなり、迷っていたところでAmazonのタイムセールに背中を押された形です。作動音が結構大きいという話も聞いていたのですが、購入したものが最近のものだからか、隣の部屋であれば動かしていても普通に寝られる程度には静かですし、標準的なカラーボックスの上に置いているくらいには省スペースでした。
最初の頃は共有サイトで公開されている3Dモデルを色々とプリントしていましたが、どうにも飽き性なもので、一か月ほど熱中したあと半年くらい放置していました。半年経って再燃したのですが、やはり人が作ったものよりは一から自分で作ってみたい、ということでモデリングに手を伸ばしたわけです。
いくつか試してみて、現在はAutodesk社のFusionという3DCADソフトを利用しています。個人・非商用に限り無償で利用可能というありがたいもので、機能制限版にはなりますが、私のレベルで引っ掛かるのはドキュメント数の制限くらいなものです。
作ったものと言えば、レンズキャップとか、中判フィルムをデジカメでデュープ(複写)するためのアダプターとか、ドリルビットを収納するホルダーとか。全くクリエイティブではないですが、自分でモデリングして思った通りの形に出力できた時はとても楽しいです。
もちろん、成功の何倍もの失敗作を吐き出しています。
最近では、車のサイドミラー開閉用のギヤを作ってみたのですが、これは強度不足でした。軸穴が「D」の形をしていて、ここに金属の軸を差し込むことで回転する仕組みなのですが、これが削れて「○」になってしまうんですね。一週間ほどで空転するようになってしまいました。
作っている時には考えませんでしたが、そもそもフィラメントが60℃くらいで軟化してしまうので、真夏にはどのみちダメになっていたでしょうね。
自作するのは諦めて、非純正の金属ギヤを2,000円ほどで購入しました。
とはいえ、3Dプリンターは可能性の塊ですね。失敗も楽しみつつ、技術を向上させていければと思います。
【今月のレポーター】
システム部 田中
群馬県沼田市出身
趣味:写真(カメラ)、PC関連、Youtube鑑賞
ひとこと:最近、趣味を「写真」と言うか「カメラ」と言うか迷っています。芸術的なこだわりというよりも、フィルムカメラで撮影するフィーリングの楽しさであったり、現像作業の楽しさの方が大きく、写真が趣味というのは違うかな? と思ってしまうのです。暗室が常設できるならプリントも再開したいのですが……。
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